先週にフォーラムへ投稿された、Meddler氏とCertainlyT氏によるチャンピオン調整関係の話をまとめました。リメイク関係と、バランス調整関係の話が主です。
■ Meddler氏の発言
Meddler氏が、いくつかのチャンピオンについて現在の考えをユーザーに聞かれ、質問に答えています。
Kog'maw: Kogはかつて人気のあったピックで、そんなにバランスがおかしいとは感じていません。私たちが予定しているのは、ビジュアルエフェクトを変更するアートの手助けが得られ次第、Qを方向指定スキルに変えることです。そうすれば、彼のエンゲージ射程にもっと添うスキル構成になるでしょう。
Warwick: リメイクが進行中ですが、いつになるかはわかりません──私たちがゲームプレイ面に行いたい変更が、新しいアートをたくさん必要とするかどうか、にかかっています(必要であれば、いくつかの点についてビジュアルアップグレードを行うことになるでしょう)。
Yorick: 非常に大きなリワークプロジェクトになっています。現在作業中のものはありませんが、現在オーバーホールを完了するべき最大の優先事項はSionとなっています。
Leona: 強すぎる可能性がありますが、彼女を直接見る前に、サポートアイテムとしてのFrost Queen's系統の強化と、Doran's Shieldの弱体化を見るつもりです。異なるサポートの選択肢として、アイテムビルドのバランスをもっと取ってから、Botレーンの状態を見ることができると思っています。
Sion: 前述したように、フル・リワークが進行中です。現在のスキル構成には多くの問題があります(シナジーしないスキル、弱いキャラクターテーマ性、強くなった時のカウンタープレイの欠如)。
Shaco: 何点かをリメイクし、もしかしたらビジュアルアップグレードも同時に行います。スキル構成の方向性についていくつかのテストを行っていますが、まだまだ初期段階です。
Gangplank: Shacoと同様で、最小限のビジュアルワークも伴います。彼のモデルは既にアップデート済だからです。
Ryze: レーニングの序盤を少し強化しようと思っていますが、大きな変更は予定していません。
Fiora: すぐに行う予定はありませんが、一度見る可能性のあるチャンピオンではあります。現在のtopレーンや、強力なチャンピオンの問題の一部を解決してからです。
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ジャングル - 現在見ることが稀になっているジャングラーたちの一部を、もっといい地位に引き上げたいと思っています。強化と弱体化、システム変更(少なくともアイテム)の組み合わせが必要です。来るPatch 4.3には、たとえばKha'zixの弱体化とSkarnerの強化が含まれています。Patch 4.4に入れる可能性のある、いくつかのアイテム変更もテスト中です。
Viktor - 彼の装備(augment)についていくつかの作業を行いたいと思っています。装備をもう少し満足度の高いものにする、特にそれらがアイテムスロットを占有していることが、レイトゲームで制限だと感じられることを緩和したいと思います。しかし、現在は他のチャンピオンたちの方が優先度の高い状況です。
Rumble - 現在予定しているゲームプレイの変更はありません。ただ、新しいスキンを作る目的で、モデル内の骨格を大きくいじる必要はあります。スキンを最後にリリースしてから、相当の時間が経っていますので。確実にこの作業は行いますが、リリースタイミングがいつになるかはお話しできません。私の専門分野ではありませんので。
Urgot - ゲームプレイのリワークが進行中です(もしお探しなら、Oceフォーラムの議論スレッドはここです)。最終的にはVUの候補でもありますが、もうすぐ発表できるはずです。
Galio - 何点かの小さな変更はあると思いますが、近い将来すぐに何かをする予定だとは考えないでください。
Anivia - ゲームプレイの変更は予定していません。テクスチャーアップデートは終わっているので、急いでVUを行う必要はないと考えています。
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- Sionについて
現在はAD Sionを考察中です──基本的な彼の側面である、斧を携えた重戦士という面を強調しています。作業中ですが、完全に固まったコンセプトではありません。
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- Yorickについて
彼は相当な領域に渡ってリワークを行うチャンピオンであるのは確実ですが、すぐにはできません。少なくとも、現在焦点を当てている本当に大きなリワークに限ってはSionのオーバーホールのみです。
Meddler hurry up and give me an explanation for Gragas - Page 7 - League of Legends Community
■ CertainlyT氏の発言
「Riotはチャンピオンの弱体化だけを行うのか?(Does riot only nerf champions?)」と題したスレッドにて、CertainlyT氏がユーザーの疑問に答えています。
実際には、Liveチームは弱体化と同程度の強化を行う傾向にあります。私たちのバランス調整が弱体化偏重だと受け取られやすい要因は、いくつかあります。
一点目に、プレイヤーの流行はoverpoweredなチャンピオンをプレイする方向へと向かい、パッチノートを読むときには自分たちがプレイしているチャンピオンに注目しがちです。たとえば、Corkiのプレイ率は、昨年の9月頃の1カ月間には8倍に増加しました(Trinity Forceの強化によって非常に強くなりました)。パッチノートを読むとき、自分が使うチャンピオンに注目するのはごく自然なことで、プレイ頻度が少ない(過小評価されている)チャンピオンについては注目しないでしょう。はっきりと記されていたにもかかわらず、皆さんが4.3でのCorki、Ryze、Skarnerへの単純な強化を見落としていても、私が皆さんを非難しない理由はこういうことです。
二点目に、プレイヤーの皆さんは、結局は中間的となる変更(強化+弱体化)を弱体化として読み取る傾向にあります。たとえば、最近KayleのQのレートが弱体化されたことに対し、コミュニティには感情的な意見が多く見られました。実際はその時にWの移動速度に対しては強化が行われており、Kayleはさらに強くはならなかったとしても、同程度の強力さを維持できるようにされていました──私たちはKayleのバーストを減らしましたが、チームに提供するユーティリティーと、継続的なダメージ出力を増やしました。プレイヤーの皆さんはKayleのバーストに慣れていたので、新たに得たものよりも、一撃のダメージが減ったことに注目してしまったのです。これは全てのプレイヤーたちに当てはまるものではありません、いいですか、しかし私たちの多くに起こることです(私でさえ)。
三点目に、強化は特定のチャンピオンと密接に関わることが多いのですが、弱体化は非常に具体的に感じられます。Corkiの話に戻ると、WCSの前にTrinity Forceを強化したとき、パッチ当日にこれをCorkiにとっての大きな前進と見たのは非常に少数のプレイヤーたちでした。それでも、Corkiはすぐにoverpoweredと評されるようになりました。私たちが引き続き、正味のパワーを減らす結果となる変更をCorkiに加えた時、誰もがそれをCorkiにとって大きな損失だと思いました。もう一度4.3の話に戻ると、私たちはTear of the GoddessおよびSpellthief's Edgeを使う人全てが、このパッチでもっと強くなることを期待しています。しかしながら、これらのアイテムの強化がきちんと評価されるには、少々時間がかかるでしょう。
最後に、このスレッドに投稿しているのであれば、ここの投稿を読んだと思います。そしてプレイヤーの皆さんは、満足した時よりもストレスを感じたり感情を害したりした時こそ、フォーラムに投稿をしがちだと思います。このようにして、上記の全ては誇張されます。このフォーラムの投稿の大部分が、お気に入りのoverpoweredなチャンピオンが局所的な弱体化を受けたプレイヤーたちの不満の捌け口になっているだけのため、パッチノートの「要約」が弱体化についての長々とした話のように見えるからです。
Does riot only nerf champions? - Page 2 - League of Legends Community
(何でもかんでも絨毯爆撃のように弱体化するのはやめてほしいという意見に対して)
誰もが皆、強力だからという理由でそのチャンピオンをプレイする、ということをほのめかしているわけではなく、平均よりも強力なチャンピオンたちが、平均よりも劣るチャンピオンたちよりもプレイされる傾向が多いということを言いたいだけです。
Urgot(とOlaf)に対して行った大きな弱体化は不幸なことであり、私たちのバランス調整に対しての評価を落とした、という点にも同意します。OlafやUrgotがそうだったように(この両チャンピオンは、私たちが「壊した」後も競技シーンでは成功していました)、プロの手にかかれば、平均的なプレイヤーに比べて、一部のチャンピオンたちが劇的に強くなるというのはもちろん適切ではありません。
本当に、これはLiveチームにとっては堪える戒めです。Olafのリワークについては、競技シーンにおけるバランス問題(攻撃的なアイテムビルドがヘルスやCDRのみのbruiserなのに、大きなtrue damegeとCC耐性を持つ)を削除する一方で、SmashGizmo氏が素晴らしいリメイクを行い、Olafの核となるアイデンティティ(狂戦士)を留めることができました。もっと最近の話では、このパッチのTwisted Fateの変更は小さなものに見えるかもしれませんが、プレイヤーの皆さん全員にとってバランスを取るためにデザインされました。Kha'zixの変更は概ね、彼というチャンピオンの全体的な強力さを確実に削いでいますが、ハンター/アサシンとしてのアイデンティティを満たすための過程のひとつでもあります。私は前のバージョンのKha'zixに比べて、このパッチのKha'zixはもっともっと楽しいと、実際にプレイして思いました──ドラゴンやBaronを速やかに獲得したり、自分がレベルで勝っている相手を瞬間的に蒸発させることはできませんが、自分のプレイで試合の流れを方向転換させることができ、必要な時は戦闘の口火を切って、孤立した対象に対してもっと効果的に接近することができます。
なので、UrgotやOlafに対してのアプローチについてはもっともな批判ですが、現在の私たちが行っている、ゲームバランスに対しての反応としては、公正なものではないと思います。
Does riot only nerf champions? - Page 5 - League of Legends Community
- Fioraについて
(弱いチャンピオン[例:Fiora、Viktor、Brand、Heimer]や自分のお気に入りのチャンピオンがゲーム中で使えないと評される時、みんな「Riotは弱体化しかしない」と言うのではないかという指摘に対して)
あなたがここで挙げたチャンピオンは全て、完全にプレイ可能なチャンピオンです。残念ながら、プレイ可能だと感じられていないのですね(それぞれに固有の理由がたくさんあると思います)。
Fioraを見てみましょう。あなたがFioraで勝てないとすれば、プレイングが間違っているのだと思います。それはあなたのせいでしょうか? 実際にはそうではありません。私たちはFioraをtop laneの決闘者と位置づけましたが、実際には掃討戦での性能を秘めたアサシンとして機能し、mid laneでの運用が最も効果的な傾向があります。これは解決の難しい問題です。「1対1では負けない」というのは、対象指定の3回のダッシュを含むスキル構成で私たちが果たせる理想ではないのです。「Demaciaのアンチメイジ・アサシン」というのも、Fiora全体のキャラクターテーマを根本的に変更することなく実現できる理想ではありません。
Does riot only nerf champions? - Page 4 - League of Legends Community
- Twisted FateのPick a Card(W)のUI変更について
ははあ、私の投稿を見直してみると、TFの変更については少しはしゃぎすぎたようです。以下のように言い直させてください。
TFのスキルを使う上で出来の悪いUIをマスターすることの負担を減らし、良い判断と選択がもっとできるように、TFのUIを変更しました。これはTFのプレイにとって、大地を揺るがすような衝撃のある変更ではありません。しかしながら、TFというチャンピオンのバランスを競技シーンの内側と外側の両方で取り、満足できるようにするための試行錯誤であって、基礎工事の類になるものではあります。
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