Vel'Koz, the Eye of the VoidがLCSにその視線を向け、数週間以内に行われるであろうプロシーンへのデビューに備えている。AllianceのFroggen選手、ROCCATのOverpow選手という、EUトップのmid laner 2人を迎え、Riftへと這い寄る触手の化物についての考えを聞いた。
押すべきか、押さざるべきか
Vel'Kozがレーニングフェーズ序盤に秘めるポテンシャルについて、2人のプレイヤーが意見の不一致を呈したのは、話が始まってすぐのことだった。Overpow選手はVel'Kozを「Lv1時点から素晴らしいプッシャーで、レーンコントロール性能は飛び抜けていますが、集団戦での性能は平均的です」と評する。
Froggen選手は、序盤のVel'Kozにはそんなに見るべきところはないと言う。しかしながら「Vel'Kozは一見してそんなに強くないように見えます。Midで何回か相手にしたことがありますが、ミニオンウェーブ処理とpokeを同時に行うには、ぱっとしない性能です」とも話した。
Vel'Kozのプッシュ能力に対する、2人の相反する考え方は、試合序盤についての真逆のアドバイスにも表れた。Overpow選手の考えでは、Vel'Kozはミニオンウェーブ処理能力を生かすべきで、「単にプッシュして敵をタレットに押しつけ、マナコストの低さをハラスのために生かしてアドバンテージを取るのが良いです」と話す。
だがFroggen選手は、Vel'Kozのミニオンウェーブ処理能力よりも、gank耐性の無さを重点的に懸念し、全く反対のアドバイスを行った。「常に敵タワーの前まで味方ミニオンをプッシュしてはいけません。Vel'Kozにはgap close能力がなく、敵ジャングラーに背後を取られれば、逃げるのは難しいからです」
秘められた爆発力
両プレイヤーが同意する点がひとつある。全スキルを当てたなら、Vel'Kozは非常に大きなダメージを投射できる、という点だ。
「パッシブは本当に過小評価されています」Overpow選手が説明するには「少なくとも、ソロキューで見た時からそう思っています。みんなsustainやHPアイテムを積まずに、フルAPビルドにします。2回のスキル使用で簡単に入手できる、3スタックごとの200 true damageは非常に強いものです。」
Froggen選手はそこまでは言わないものの、Vel'Kozのダメージを認めてはいる──それができれば、だが。「Vel'Kozがチャンピオン1体に全てのスキルを当てることができれば、実に大きなダメージを与えられます……」と語る。「ただし、gap close能力を持っていれば、避けるのはとても簡単です。普通は、gap close能力でスタンを常に避けられるので、Vel'Kozは相手に狙いを定めることができないでしょう。Vel'Kozが攻撃的な行動に出れば、スタンやノックバックがクールダウン中なので、キルしてしまうのは簡単です」
しかしながら、ミニオンはスキルを避けられない。Overpow選手は、自タレットの下でラストヒットを取るのが難しいチャンピオンに対して、Vel'Kozのプレイを勧めている。シンプルに、レーンのミニオンウェーブをプッシュすることができるからだ。低いsustainのチャンピオンとのマッチアップ性能もOverpow選手にとっては好ましく、メレー・アサシンは「問題にならないはず」と考える。
他方、Froggen選手は主要なメレー・アサシンであるZedを挙げ、その機動力からVel'Kozにとって大きな問題となるチャンピオンだと指摘する。「Vel'Kozがスキルを当てられなければ、パッシブによるダメージを与えることができません。このため、ZedやLeBlancのような機動力の高いチャンピオンは、Vel'Kozに対して楽しくプレイすることができるでしょう」
始めるにあたってのアドバイス
Overpow選手の攻撃的なプランに沿って、Vel'Kozでレーンをプッシュするのなら、彼は決まった順序─R＞W＞Q＞E─でのスキル取得と、wardを重視した買い物を推奨している。リコールするたびに2～3本のwardを購入することで、gankに目を光らせることができるし、味方ジャングラーにwardの維持を頼むのも良い、という提案だ。
Froggen選手のアドバイスは、Vel'Kozはもっと防御的なアプローチを取るべきという点について、一貫したものだ。「Vel'Kozの使い方を習得したいのなら、長所と短所に気をつけるのが重要です。レーンを押しすぎず……Plasma Fissionでpokeを試み、敵が攻撃的に接してくるのなら、Void RiftとTectonic Disruptionを放ち、ひどい目に遭わせてやりましょう」
Vel'KozをLCSで見られる日はいつなのか？
Vel'Kozの強さとプレイスタイルについての2人の意見は、著しく異なるものであった。そのため、この触手の化物がLCSに姿を現す時期について、Overpow選手とFroggen選手が大きく違う予想をしているのは当然と言える。
「Vel'Kozがプレイされるのを見ることはほぼ100%ないでしょう」とFroggen選手は語る。「ソロキューでVel'Kozを見ることは稀で、Vel'Kozはそんなに高く評価されていないのだと考えています。もし評価されているのなら、banかpickの対象になるでしょう」
そして、Overpow選手はVel'Kozを、「とても良い」性能で「実に面白い」チャンピオンだと考えているにもかかわらず、LCSに姿を現す保証することをできないでいるようだ。「Vel'Kozは簡単にカウンターされてしまいます」と彼は説明する。「だから、待つ必要があります。直近の何試合かで、リスクのあるpickとしてVel'Kozを取りたがるチームがあるかどうかを見極めなければ」
最終的にLCSでVel'Kozを見ることになれば、私たちが期待しているような場所には現れないかもしれない。「何人かのプレイヤーがサポートとしてプレイしていたのを見かけました」とOverpow選手は言う。「レーンでは良いpoke手段を持っているし、相当高いダメージを誇ります」
LCSで起こることを、特に新しいチャンピオンが登場する時期を予測するのは、極めて難しいことだ。今月後半、Vel'Kozの使用が解禁された時、Riftにどのような衝撃がもたらされるのか。待ち遠しいものである。
原文
Froggen and Overpow Weigh In On Vel'Koz | LoL Esports
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