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2013年7月14日日曜日
What happened to EG?
Season 2では非常に好成績を残していた元Counte Logic Gaming EU、Evil Geniusesに何が起きたのか、についての記事の訳です。
Cloth5 | What happened to EG? by foxdrop
http://cloth5.com/what-happened-to-eg/
- 始めに
この記事を書くに当たって、私はEGを嫌いなわけでもなく、またファンボーイでもない。
私にとってEGのプレイスタイルは興味を引くものではないが、彼らと彼らのチームとしての実績には尊敬の念を抱いている。
偏見と悪意によるものとは思ってほしくない。
- EGの略歴
1年前にEvil GeniusesはEU LCSの夏シーズンで最下位に低迷するぞと言われたとしたら、何をばかなと思ったことだろう。史上最も偉大なEUチームの1つをどうやってそこまで叩きのめすのか?
EGの凋落はほとんどにとってショックだっただろう、しかしそれこそがメタの力-特にメタのシフトの良い例なのです。
EG(以前はCLG.EUとして知られていた)はヨーロッパのトップチームのひとつだ。
ヨーロッパで有力チームだったEGとM5(現在のGambit Gaming)で行われる試合は素晴らしいものだった。
その試合は積極性とエネルギーに満ち溢れたM5とより綿密にゲームをコントロールしようとする2極化したプレイスタイルの激突だった。Dreamhack Summer 2012での試合は最高とまでは言わないまでも競技シーンの歴史に残るカムバックだった。
Champions Summerは2-0からの逆転でAzubu Frostに敗れ、2位に終わり、EGはGGとSKに続く、3番目のチームとして、World Championshipsに出場することになった。予選ではSKに2-0で敗れはしたものの、EGはヨーロッパで非常に強いチームだとみなされていた。EGとGGはヨーロッパで2大巨頭である。西側でアジアに対抗的できるチームは2つしかないと考えられていた。EGはWorld Finalsで善戦したものの、またもAzubu Frostに敗れた。これがほぼ間違い無く、元CLG EUによる活躍を見る最後の舞台となりました。
チームはオフシーズンに休憩を取ることにした。5人の国際的なプレイヤーからなるチームだったため、チームは地理的にも相対的に長い間、離れ離れとなった。
その次にあったLANトーナメントでは3位とグループステージ敗退を記録した。真面目に考えられることなく彼らの不安定さと残念な結果はオフシーズンの練習不足だとみなされていた。
Season 3 LCS Spring Splitまで時間を早めよう。
彼らのGG以外に対するヨーロッパでの優位と成功を考えた場合、EGはGGとFnaticとならぶ本命だと考えられていた。しかしながら、LCSではオフシーズンから続くパフォーマンスの低下は続いており、15勝13敗で8チーム中4位でシーズンを終えた。数ヶ月前にはワールドクラスだと思われていたチームとしては突然のことで非常に致命的なものだった。
プレイオフではFnaticとGGに続く3位(何も驚くことは無い)と順調に終了した。
しかし、本当の問題はここから始まった。LCS Summer Splitが始まり、EGは5-8 W/Lという散々な結果だった。これはSKと並んでの最下位だ。
何が悪かったのだろう?そろそろ非常ボタンの時間?
CLG EUとEGの違い、彼らは過去の成功から現在低迷しているのかについて分析しようと思う。
- 分析
まず最初に言えることは、彼らのプレイスタイルの効果が薄れているということだ。
EGはスローペースに試合を運び、その優れた協調性と忍耐力と終盤戦に適した構成で相手を圧倒することで知られている。
Season 3でメタではこのスタイルは非常に効果が薄い。
どのチームも2v1のレーンスワップに代表されるように序盤からより強力なプレッシャーをかけてきている。
これに加えて、今シーズンはSeason 2に比べて、Assassinたちがより一般的になってきている。
これはEGのプレイスタイルにとって試合を雪だるま式に加速するAssassinの存在は非常に致命的だ。
Assassinの使用率が上がった最も大きい理由はZedやKha'ZixといったSeason 2では見られなかったAssassinがリリースされたことだ。加えて、BotRKやTBCのように新規およびリワークされたアイテムが彼らにフィットしていたこと。新しいPenetrationの計算式がAssassinにとってより効果的なものとなったこと。そして非常に単純な理由としてAP Casterに対抗するメタとして一般的にAssassinが有効だということだ。
そして、プレイヤーが彼らの受動的な戦術と対戦することでそれに対抗する術を編み出したということだ。プレイスタイルが非常に効果的であれば、チームはそのプレイスタイルに適応し、打破する方策を探るだろう。Moscow 5は最初に登場したIEM Kievで非常に積極的なカウンタージャングルによって完全に席巻したが、ほどなくして彼らの不敗神話は他のチームが適応することによって崩れた。
それはプレイスタイルに留まらない。プレイヤーに対してにも存在する。
Froggen
Froggenivia は EGで最も才能に溢れたプレイヤーである。
Season 2 においては彼は世界で最も優れたmidlanerとして広く知られていた。
この称号は現在では怪しいものではあるものの、彼は依然として非常に優れたプレイヤーである。
EGの凋落の大きな要因は彼の馴染み深いチャンピオン、LuxやAniviaなどが現在のメタでは効果的ではないということだ。これらのチャンピオンは序盤ではwave clear能力に乏しく、hard pushに対応できない。
また、昨シーズンと比べると大きな要因となっているのが機動力には乏しいということだ。
最近の多くのチャンピオンは非常に優れた機動力を備えており、備えていないことは大きな欠点である。
もちろん、FroggenのチャンピオンプールはLuxやAniviaだけに留まるものではない。
しかしながら、AD Caster/assassinがFroggenに合っていたとしても、EGというチームには合わない。
序盤での積極性はそれらのチャンピオンでの鍵であり、そしてEGでは滅多に実行されない。
加えて、Froggenは世界一のプレイヤーだった。これは他のレーンに対しては大きなプレッシャーとなった。
Froggenを野放しにすることができないということから注意をひきつけ、YellowpeteとWickedはレーンで楽をさせてもらっていた。Froggenの影響力が低下した今ではチームメイトへかかるプレッシャーは大きくなり、彼らの有効性にも影響を与えている。わかりやすい例としてBjergsenが以前Copenhagen Wolvesに加入したときのことを思い出してもらいたい。TheTessはADCとして大きな影響力を及ぼすようになった。これはBjergsenの輝かしいプレイをすることで敵のフォーカスが集まり、それによって余裕が生まれたのだ。
同様に対戦相手はFroggenに対して、banを2つ使用する必要がなくなったこともあり、EGのより重要なPickを阻害できるようになった。
Snoopeh
“worst jungler EU”と呼ぶ声もある。
彼がEGの弱点ではないというわけではないが、そのよう悪口や憎悪は不公平なものだ。
私は常々ジャングラーがどのようにプレイするかでそのチームが分かると思っている。
Diamondproxはその積極性により、大きなチャンスを生むことがGambit Gamingの特徴であるといえる。
Meteosでは韓国のプレイスタイルに良く似た計算された積極性(彼のKDAの統計がそれを証明している)だ。
一方、EGは受動的であり、Snoopehも同様である。受動的なプレイスタイルが効果的でなくなれば、彼は不幸にも多くの問題に見舞われ、彼が実際より酷いもののように見えてしまうのである。
Snoopehのプレイスタイルとチャンピオンプール - Maokai, Nautilus, Cho'Gath, Amumu, etc -はSeason 2では非常に有効だった。tanky-support junglerと対照的に今はBruiser-Carry junglerが一般的になっている。以前はそれでよかったが、Season 3で人気のあるチャンピオンと比べると見落とりしてしまうのだ。
こう言ったものの、SnoopehはEGで最も弱いメンバーだといわれていた。
最弱だったにもかかわらず、以前は彼への賛辞は非常に多く、彼が弱いと結び付けられることはなかった。さらにいえば、SnoopehがSeason 2で体験したのはSaintviciousが現在、Season 3で体験しているのと同じものだ。
私が以前してきしたように、Snoopehのチャンピオンプールとプレイスタイルはかつてのメタと合っており、SVのそれは現在のメタと合っているのだ。
しかし、彼らの最も大きな違いはSVは以前北米で最高(もしくはその中の1人)と考えられていた。SnoopehaはEUで最高のジャングラーと考えられたことはなかった。そして今メタは全く逆の向きにシフトしたのだ。
Snoopehは真剣にチャンピオンプールを現在のメタに適応させるか、元のチャンピオンで再び上手くいく方法を探す必要がある。
私は彼が現在メタではSejuaniやNasusを使えることを知っているものの、彼のパフォーマンスではまだ基準に達していない。
Wickd
Wickd は Season 2でEGが成功したもうひとつの要因だ。
彼の現在のゲームでの影響力は素晴らしいものではない。
だが、彼は上海へのヨーロッパ代表としての参加まであとone Nunu-top-cheeseだったことを忘れてはならない。
2v1のレーンスワップが一般的となった今ではWickdが他のtop lanerたちと同じ運命を辿るのは仕方がなかった。“Brickd”ですら2人相手はできないのだ。この障害は彼のCarry能力を制限している。
彼はチャンピオンプールでも非常に苦しんでいる(明らかな例としては愛するIreliaのnerf)。しかし、過去に見られた彼の前向きな適応能力によりKennenのようなチャンピオンを習得できればEGにとっては大きな利益に繋がるだろう。一方で、WickdはEliseを除いて、あまりAP Championが得意ではない。同様に、midとtopの役割が似通ってきていることを含め、WickdがAP Championを扱えないことがFroggenへの足かせとなっており、チームにzero-APの非常に序盤向きのEGが得意でないプレイをさせることにも繋がっている。
Yellowpete & Krepo
Europeは突出したbot laneがないことで知られている。しかし、そうした中、この二人のペアは最も優れたペアの1つだった。
2v1 lane metaはYellowpeteがADとして自由にfarmできるという利益を得ている。しかし彼は試合を滅多にCarryできない‘Crs Cop Syndrome’に苦しんでいる。EGにはFroggenとWickdがいたため彼は本当の意味でのCarryをする必要がなかった。その結果、Yellowpeteは信頼性と一貫性という古いEGで上手くプレイできるような存在となっていた。しかしながら、Season 3ではADCがよりCarryの役割を果たす必要がでてきたため、Yellowpeteはそのステップアップに苦戦している。彼のチャンピオンプールは少ないものの、Banのターゲットは彼ではなくFroggenとWickdであり、大した問題とはならなかった。それももはや過去のものとなり、彼を脅かすこととなっている。
個人的にKrepoはSeason2からSeason3になる間に少し変化が見られた。
彼はYellowpeteよりも尖ったプレイヤーであり、banの対象となって苦しんでいた。
しかし今、彼はThreshをPickすることができる。チームがそれを有効に活用できれば非常に効果的となるはずだ。
- 総括
“EGに何が起こった?”
変な答えだが"何も起こっていない"。
彼らは何も変わっていない。しかしそれが問題なのだ。
ゲームが変化すればそれに対応していかなければならない。
もちろん、”言うは易く、行うは難し”、そして移行の問題だけだと思いたい。
もし、最も成功したEUチームでメンバー変更を余儀なくされるとしたらそれは総じて残念なことだ。
上手くいけばそうなるまえに問題を修正できるだろう。とはいえ、彼らに残された時間は少ない。
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