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2014年6月2日月曜日

「沖縄の虎」のマネージャーへのインタビュー


Teamliquid.netに掲載された日本のLoLチーム、「沖縄の虎」のマネージャー、Shun氏へのインタビューです。


[On the Rift] Okinawa Tigers Interview

日本のLeague of Legends シーンのシリーズはまだ続きます。今回は沖縄の虎のマネージャーについて日本のLeague of Legendsとe-Sportsについて語っていただきました。
Teamliquid.netに参加して、チェックしてください。

著者: Chexx

Q: 自己紹介をお願いできますか?

Shun: 私は Chayanne Tu といいます。日本の League of Legends scene では シュン (Shun) という名前で通っています。私は現在、日本ではよく名前が知られている上智大学で学んでいます。3年前、元々 Starcraft 2をプレイしていた友人たちとLeague of Legendsを始めました。最初はチームとしてプレイするというコンセプトをあまり好きになれませんでした。時が経つにつれ、その人気はStarcraft 2を上回るようになり、徐々にLeague of Legendsのよさが分かり始めました。私はもうStarcraft 2をプレイしていませんが、そのことはe-Sportsを知ることになるきっかけだったと思います。多分、League of Legendsよりもゲームスピードが速いゲームである、Starcraft 2をプレイしていた経験が、RTSからMOBAへと移る際にさほど苦労しなかった理由です。

Q: 外国人にもかかわらず、日本のシーンにかかわることになったきっかけとはどういったものでしょう?

Shun: 1年前、最初に日本に訪れた際、私は日本語を全く話せない外国人でした。私は大学でe-Sportsの部活動に入ろうと思いましたが、その時には大学でまだ誰も知りませんでした。私はあきらめず、インターネットを通じて日本で活動しているLeague of Legendsのコミュニティーを探しました。数日後、私はredditで日本のチームの「All for One」というチームのアナリストを募集しているという投稿に対して返事を書きました。採用されることになるとは思ってもみませんでした。「All for One」のマネージャー、Nickはプレイヤーたちと「Rampage」「Peach Server All Stars (現在のRascal Jester)」「The Beastmitai」などのチームのマネージャーを私に紹介してくれました。初めのころ、マネージャーやプレイヤーたちとコミュニケーションを取ることに苦労しました。それから、私が日本語を上手く喋れるようになるまでの終わりのない戦いが始まりました。

Q: あなたのチームのプレイヤーたちについて詳しく教えていただけますか?

Shun: Bakudanx (Jungler), Yung (Mid),  R0J0 (AD Carry) は沖縄在住で、日本人ではありません。彼らはとても親しく、日本で最も高いレベルで競いつつ、楽しんでプレイしています。彼らは全員昨シーズン Ping 180超の中、北米サーバでSolo QueueのDiamond 1を達成しています。その中でも特に、JunglerのBakudanxは間違いなく日本で最高のJunglerです。彼のゲームの知識と安定した能力はチームにとって非常に貴重な財産です。LJLのSpring SeasonからはAMUSE4 (Top) と Zenith (Support)を加え、チームを強化しました。


Q: チームにおけるコミュニケーションはどうなっていますか?

Shun: メンバー全員が日本語と英語が分かります。Shot-callingはどちらの言語でも行われます。これまでチームのコミュニケーションで問題が生じたことはありません。

Q: 他の日本のチームとこれまでどのように成長/変更されてきたか説明していただけますか?

Shun: 日本のシーンはまだ発展途上であり、プレイヤーが行き来しやすいよう、Riot Games Tokyoの設立が待ち望まれています。現在、やる気のある、才能のあふれた選手は様々なチームに散らばっています。「Rampage」には韓国サーバでChalengerになろうとしているプレイヤーが3人います。彼らは個々のスキルに関して全く別のレベルです。「DetonatioN FM」と「Rascal Jester」は抜きん出た選手がいるというわけではないかもしれないが、まちがいなくかなりの練習に励んでいます。メンバー変更は利益とその対価を伴いますが、DetonatioNの新しいメンバーは非常に効果的で、今シーズンのLJLでは1位となりました。残りのチームはやる気のあり、スキルに優れたプレイヤーを発掘しています。日本におけるプレイヤープールは非常に小さいため、非常に困難です。

Q: 現在の各チームの力関係はどのようになっていますか?

Shun: ほとんどのチームはメンバー変更を行ったため、チームの立ち位置は大きく変わり、昨シーズンは全く別のものとなっています。現在、DetonatioN FMが最も強く、続いて、Rascal JesterとOzone Rampageです。沖縄の虎は他のチームと比べ、メンバー変更に順応できておらず、大会では苦戦しています。全てのチームに共通している一番の問題は安定していないために他のチームに対して簡単に負けてしまうことがあるという点です。

Q: 練習方法は?主に日本のチームとScrimしているのですか?

Shun: 私たちのチームは北米サーバと韓国のサーバでプレイしています。私たちは最低でも週に2度、平日と日曜のLJLの前に練習を行っています。韓国で練習するようになってからは、韓国サーバでの練習の質と釣り合っていないため、日本のチームと練習することはめっきり減りました。また、Ping 50未満でプレイできるため、プレイが非常に楽です。

Q: 「Rascal Jester」がNLBに参加し、最初のラウンドで敗退したということについてはどう考えていますか?日本のチームがあれから学んだことはなんですか?

Shun: 驚くようなものではありせんでした。Rascal JesterにとってNLBは厳しいものになるだろうと考えていました。LJLとは全く別のものですから。日本の大会で優勝して、それから韓国のアマチュアリーグでプレイするというのは一筋縄ではいきません。とはいえ、私はRascal Jesterにとっては有意義なものだったと思います。

Q: Riotの日本サーバについてはどうですか?成功すると思いますか?

Shun: シーンが成長するまたとないチャンスになるでしょう。私はサーバーができることによって、格闘ゲームや音楽ゲームに精通したプレイヤーたちの中から新しい才能が育まれることを期待しています。また、サーバができることはこれまでシーンでプレイしていたプレイヤーたちにとっては大いに励みになります。全体としてみれば大会が増えることになるでしょう。サーバーの成功するまでには多くの障害があるでしょうが、私はRiotの決断を信頼し、日本で単なる趣味以上の何かとなると信じています。


Q: 日本でのLoLやeSportsの認知度は?

Shun: 日本にまだサーバーがないことを考慮したうえで、なかなか人気があり、好評です。海外のゲームを日本人が楽しむには英語でのコミュニケーションが求められます、彼らは快適にプレイはできないのです。これを踏まえた場合、素晴らしいことだと思います。

Q: あなたのチームが参加しているLJLについて、その意義とは何でしょう?

Shun: 大会という仕組みは素晴らしいものです。4チームというのは少ないと思われるかもしれませんが、彼らは今後増やすことを計画しています。LJLの最大の欠点は宣伝が足りないことです。redditに毎週英語でLJLの記事を書いたり、インタビューを載せることで簡単に視聴者数を増やすこともできます。まだ運営がやれることがたくさん残っており、私自身納得できていません。そのような考えを持っているのは私だけではないはずです。

Q: 現在での日本のチームの実力はどの程度ですか?

Shun: NACSのちょっと下という程度です。

Q: Worldsが近づいていることを踏まえ、2014年に韓国で行われるWorldsに日本のチームに出場枠が割り当てられると思いますか?

Shun: 一切思いません。シーンとプレイヤーの育成が先決です。私たちに必要なのは質の高いインフラです。


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