告知

[公式情報リンク]

■ 公式サイト:LoL | Teamfight Tactics | レジェンド・オブ・ルーンテラ | VALORANT | ユニバース
■ 公式Twitter : LoL | TFT | LoR | VALORANT | Wildrift
■ LJL - Esports : 公式ページ | Twitter | Facebook | instagram

[パッチ・メンテナンス情報]

LoL | TFT | パッチスケジュール

[その他]

Clash 概要説明 | 名誉システム

2014年2月13日木曜日

新たなる力の出現 - LMQ

LoL Esportsに掲載された、Thomas Watts氏著の“A New Power Rising - LMQ(新たなる力の出現 - LMQ)”の訳です。文中の選手名は全て敬称略となっております。


LMQとは何者か?


中国で行われたLPL Summerで5~6位に入賞した後、北米にやってきたチームがLMQだ。北米に来てからというもの、彼らは北米に存在する最高のチームたちを退け続けている。LMQとは何者なのか? 彼らはいかにして、立ちはだかる全ての敵に対して、ただ勝つだけはなく、殲滅しているのだろうか?


Top Lane



LMQのtopレーンはackermanが務めている。彼はSeason 3のWorld Championshipにおいて、Royal ClubのGoDlikeとして知られていたプレイヤーその人だ。ackermanについて最も有名なのは、その広大なチャンピオンプールである。GoDlikeの安定したプレイには、素晴らしいRivenを大黒柱とする多くのbruiserたちに加え、賞金額1000ドルと小規模なトーナメントであったRazer主催のNorth American Challenger Seriesで見せた、衝撃的かつ効果的なプレイのtop lane Teemoなどが含まれている。League of Legendsの競技シーンにおいては随一のRenektonプレイヤーとしても、その名は知れ渡っているはずだ。


Jungle



中国から来た精力的なジャングラーとして、マップをさまようのがNoNameだ。彼が好むのは、試合序盤に強いジャングラーであるチャンピオンで、とりわけ機動性に優れるLee SinやVi、Eliseといったものを好む。NoNameは、北米のジャングラーというものを根本から完全に壊してしまった、ということを特筆しておく。彼は試合序盤に多くのダメージを積み上げる傾向が強く、特にSpirit of the Elder Lizardを好んで用いる。これらから、ほとんどのジャングラーと比較した場合に、試合序盤の彼はとても強力になっている。


Middleレーン



現在のLeague of Legendsにおける「ファーム王」の称号を持つ男・XiaoWeiXiaoが、LMQのmidレーン担当である。競技シーンの試合において、気味の悪いレベルのCS数を誇ることで名高い。ほとんど全ての時間をファームに費やしていることから、集団戦に参加しているのかという疑問も浮かぶが、安定して対面を潰し、roamすることにより、XiaoWeiXiaoはきちんとチームを勝利に導いている。彼は大ダメージを出せるmidレーンのチャンピオン、特にYasuoに熟達している。


AD Carry



Vasiliiとは、第二次世界大戦で有名な狙撃手、ヴァシリ・ザイツェフの名前だが、彼から名をもらった、LMQのAD Carryの名前でもある。中国のチームは世界的にプレイスタイルが攻撃的なことで有名だ。しかし、Vasiliiはそのプレイスタイルを改めて明確にした。彼は一切ためらいことなく1対2の戦闘に挑むが、その結果は敗北よりも勝利の方が多い。最近のVasiliiはTristanaのプレイ頻度が高いが、EzrealとCaitlynのプレイ頻度も高い。これらのチャンピオンに共通したテーマとは、機動性である。強引な再エンゲージやダイブを可能にするための移動手段を持つチャンピオンたちが、Vasiliiのお気に入りである。


Support



LMQのサポートであるMorは、チームがLeonaをbanしない場合は躊躇なく彼女をピックする、攻撃的なイニシエーターである。いくつかのチームがこの「the Radiant Dawn (輝ける暁: Leonaのふたつ名)」のBanやPickによって、彼のプレイを封じようとしたところ、MorはThreshをピックし、どのチャンピオンをプレイしようとも変わりはないことを見せつけた。彼のプレイで最も有名なのは、方向転換と再エンゲージである。彼が2~3人を相手にしている時や単にLMQがキル数で大敗を喫している時には、よく見られる光景である。


LMQの行うプレイとは?


この疑問とはすなわち「中国で最高位に君臨したこのチームは、いかにして北米を席巻したか?」という問いに変化する。彼らはNA LCSにおけるナンバーワンのチームであるTeam Solomidに対し、Preseasonの練習試合で互角に渡り合いすらしたのだ。

北米においては、キルよりもオブジェクトに重きが置かれる。北米の多くのチームは、タワーや中立オブジェクトの獲得を完璧に余裕を持って行い、そうしてから対面の敵がミスを犯すまで待ちながらファームを行う。この方法論には、基本的に間違っていることは何一つない。韓国のKT Rolster BulletsおよびNaJin White Shieldは、このPvE戦略を繰り返しプレイすることに馴染んでいる数少ないチームであり、それぞれ2013~2014年に開催されたOGN Champions Winterで3位と4位に入賞した。

この種のPvEスタイルのマイナス面は、されど、極めて攻撃的な相手については対応しづらいという点である。そして、これこそがLMQを頂点へと導いた要素なのだ。中国のチームは、直接戦うことを心から愛してやまない。ほとんどの北米のチームは、ゴールドのアドバンテージを取り、そこからスノーボールするという目的の基にオブジェクトコントロールを行うが、LMQは敵の屍こそをアドバンテージの基と成す。最大ダメージが出る時間は短いが、集団戦そのものは長く続き、LMQがエンゲージした場所では屍の山が築かれ、ディスエンゲージした後に、驚いたことに再びエンゲージを行う。しばしば彼らは集団戦を行って数キルを交換しあった後、継続的なファームのためレーンに留まる。LMQの操るチャンピオンたちには、キルで獲得したゴールドが注がれるだけでなく、レーン対面の敵がいないことから来る、フリーファームの差を作り上げる。たとえ獲得オブジェクト数がほとんど互角であろうとも、このことから大きなゴールド優位が生じる。ひとたびLMQがリードし、アイテムのアドバンテージを得れば、続く彼らのプレイはより攻撃的にすらなるのだ。彼らはますます一方的になる戦闘を連続して行い、結果としてチーム間の差をどんどん広げてゆく。その段階で、LMQは好きなようにオブジェクトを獲得することができ、損害を受けることなくキルを取り続けることが可能になるのだ。


攻撃的なプレイは、LMQの全てのレベルにおいて例外なく見られる。前述したように、NoNameはダメージ重視のビルドを行うジャングラーであり、2対3の戦いであろうとも互角に渡り合うことが可能だ。生き延びつつタレットを壊すのではなく、より速やかにキルを取ることが可能なのだ。中国の攻撃的スタイルの例をもうひとつ挙げると、北米においてはTiamatとRavenous Hydraを持ったRenektonが激増したが、このビルドの先駆者は正にackermanその人である。

彼らの攻撃的スタイルは、ピック時点から既に見られるものだ。北米のほとんどの試合においては、Jinxが高確率で奪い合いになる状況が続いているが、多くの北米外のチーム(LMQも含まれる)にからは、Jinxはせいぜいニッチなピックとしてしか認識されていない……タワーやキルを獲得しなければ、エンゲージやディスエンゲージの役に立つ性能を発揮できないからだ。チーム全体にとって、何よりもまして重要なのは機動性なのだ。これは一体なぜなのだろうか? それは戦闘の方法論に由来している。LMQのメンバーは頻繁に戦場に顔を出し、残りヘルスが極めて低い状態であってすら、再エンゲージを行う。戦闘のコアとなっている場所から立ち去ることにより、敵チームに対して追撃や、標的の変更を迫るのだ。いずれにしろ、戦闘から離脱したLMQのメンバーには、遠くからダメージを投射することが可能であるか、LMQの都合に応じて再エンゲージを始められるか、といった能力が求められる。


LMQが檜舞台に上がるのはいつか?


この絶対的な力を持つチームは、いつその勢いを減じるのだろうか? 今週のNorth American Challenger Seriesで、彼らはComplexity Gaming(元Skyline)と対戦する。不運なことに、North American Challenger Leagueの参戦資格決定戦におけるLMQの対Complexity戦績は2-0であり、さらに言えばこれらの試合は一方的な展開であった。coLが完璧に方向転換でもしていない限り、NA Challengerの1位はLMQが勝ち取るだろう。優勝チームにはChallenger Series 2のトップ8のシード権が保証されており、他のChallengerチームがサプライズで登りつめるということもないだろう。CS1における継続した成功を前に、彼らがCS2での優勝候補の一角となるのは確実だろう。

LCSについてはどうだろうか? 彼らが参加資格を得たと仮定した時、他チームが普段馴染みのない彼らのプレイスタイルに対してどれだけ早く適応できるか、というのが彼らのパフォーマンスの鍵となるだろう。LMQが見せる機動的攻撃スタイルは、北米の競技シーンに嵐を引き起こしている。新たなる力が東から昇り、そしてここに留まるようだ。それがいつまで続くのはようとして知れないが、彼らの攻撃的傾向に他チームたちが適応し、上手くいなすことができるようになっていく様子というのは、2014シーズンを貫く大きな流れのひとつになるのではないだろうか。


Leaguepedia
LMQ - Leaguepedia - Competitive League of Legends Wiki

原文
A New Power Rising - LMQ | LoL Esports

0 件のコメント:

コメントを投稿