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2014年2月23日日曜日

AHQ GreenTeaのSupport Malphite解析

Cloth5.comさまに掲載されたJYarbz氏著の“Analyzing AHQ GreenTea’s Support Malphite(AHQ GreenTeaのSupport Malphite解析)”の訳です。


Garena Premier League Spring Seasonの開幕でAHQ e-Sports Clubが見せたのは、GreenTeaのSupport Malphiteに象徴される、独特のチーム構成だ。このチーム構成を成功に導いた要因はいくつかあり、潜在的な弱点をAHQは上手く回避してのけた。この試合は、数ヶ月前にGPL Winterの決勝戦でTaipei Assassinsと5試合にも渡る接戦を繰り広げて2位に入賞したTaipei Snipersを相手に、行われたものでもある。しかし、前世界王者でもありTPSのキャプテンであるサポートのMiSTakEは、オフシーズンの間に現役を退いた。結果として、この試合はTPSの新しいサポートであるAweiのデビュー戦となった。このように経験豊かなメンバーが敗北した原因は、試合中の連携およびコールの欠如に加え、総合的なpickおよびban構成も影響しているように見受けられる。


重要な点として、まずSupport Malphiteの弱点をいくつか見ていこう。まず1点目として、レーニングフェーズの序盤では何もできない、することがないというのが明確な弱点だ。Lv6になるまでは、Malphiteは長射程のスキルを1つしか持たない。このスキルには確かに基礎ダメージがあるが、大きなものではない。さらには、レベルを上げてもクールダウンが短くならず、マナ消費が最大となるランク5では90マナを消費する。こちらより有利なレーナーに対しては、これはつまり序盤から頻繁に攻撃を受け、負かされてしまうということを意味する。タイミングを心得たジャングラーがいれば、このことはMalphiteのレーンを大きくリカバリーするアドバンテージへと、変えることもできる。そして、ゴールドのないMalphiteは、すぐに敵チームのmidに処理されてしまうことがわかるだろう。

Support Malphiteの2点目の大きな弱点は、より普通のサポートたちと比べた時、peel能力が効果的でないという点である。Malphiteはできることが極端に少ないサポートだ。彼が有利なのは、Tryndamereのような攻撃速度を上げるメレーチャンピオンに対してであり、移動速度と攻撃速度の両方に対するスローをかけることで、有利な状況を作ることができる。信頼できるスタンと、移動速度へのスローを比べた時、明確な違いを理解できることと思う。AnnieやLeonaのようにハードエンゲージが可能なサポートは、もっとたくさんの頼もしいpeelを持っている。後衛へとダイブしてくる敵に向かってCCを使えば、危機に陥った味方を救うことができるのだ。

最後に、Malphiteのultは、自分自身が敵チームの真っ只中に直接飛び込むものだという点が挙げられる。前述した例であるAnnieとLeonaは、双方ともに防御的なステロイドとしても機能する、長射程のcrowd controlを持っている。これにより、安全性を上げるとともに、クールダウンが終われば2回目のCCを放ち、大ダメージを与えるチャンスが生じる。この論理に基づけば、どれほどチームが有利を取っていたかに関係なく、普通のサポートのpickと比較した時、Support Malphiteは同様の汎用性を発揮することはできないのだ。

今回のpickおよびbanは、普通ではありえないサポートを含んでいるだけでなく、高頻度で奪い合いになるAnnieがpickされない試合だった。TPSはThreshをbanし、Leonaをpickした。これによりLeonaのカウンターとしてThreshのpickは不可能な状況となり、top tierのサポートとしては、普通の状況であれば強力なpick/banとして考えられているAnnieのみが、選択肢に残された。東南アジアでのはっきりした傾向として、LeonaはAnnieに対するカウンターとして広く好まれている。LuluやAlistarといったsecond tierのサポートのpickなら予想しえたかもしれないが、AHQのサポートのpickを予想できた者は誰もいなかった。普通ではありえないSupport Malphiteというpickから、AHQは特定の構成と戦略を意図していることが予想された。

(この試合のpick & ban、Leaguepediaより)

Malphiteをpickした目的を理解するためには、最初にレーン・マッチアップを分析すること、そしてAHQのチーム構成に見られる2つの主要なテーマ─マップ全体のプレッシャーおよびダイブ─について考えることが重要である。RengarとMalphite、それにPantheonは、素晴らしいダイブ能力を持っており、一方でTwisted FateとPantheonはマップ全体に大きなプレッシャーをかけることができる。Lucianはタワー獲得性能と安全性が保証されたADCとして、手堅く優れたpickである。

Support Malphiteのレーニングとは、慣行的には弱いものになるはずだ。けれども、EzrealとLeonaの組み合わせは、Ezrealがミニオンの間を潜り抜けてダメージを最大限に発揮することが難しいため、Lv6以前はとても弱い組み合わせである。メレーサポートであるLeonaは、Malphiteを倒すほどの効果的なハラスを行う手段がなく、EzrealはLucianよりもレーニングに弱いチャンピオンとされる。このbotレーンの2対2のマッチアップは、AHQにとって不利ではない、ということである。このことは、サポートはファームするべからず、ということに由来している。Annieがスタンを見せびらかしているのなら、Malphiteは後退するだけで簡単にパッシブのシールドを回復させることができるのだ。

Annieのultimateには詠唱モーションが存在せず、回避するのが難しいが、その代償として射程300~400と短射程であるという欠点を抱えている。Malphiteは並外れて長い射程から戦闘を起こすことができ、Rengar・Pantheon・そしてTwisted Fateですらそのイニシエートに続くことのできる、十分な時間を敵チームから奪い取る。しかしながら、GreenTeaによって活用されたUnstoppable Force(R)は、サイドレーンでのgankを返り討ちにする、AHQのチーム構成がマップ全体のプレッシャーを築くためには、更に効果的ですらあった。


AHQはpick、そしてマップ全体のプレッシャーを通した戦闘(その後の集団戦ではなく)に焦点を当てた。このことにより、GreenTeaは序盤からmagic penetrationに重きを置いた、攻撃的なアイテムビルドが可能だった。彼の最終ビルドにはSorcerer's ShoesとHaunting Guise、そしてAbyssal Scepterが含まれていた。戦闘時にTwisted Fateのダメージを補強することから、Abyssal Scepterは非常に賢い選択であることが証明された。Abyssalにはさらに、RengarのBattle Roar(W)およびPantheonのGrand Skyfall(R)のダメージを上げる効果もあった。敵チームのほとんどは、magic resistを優先したビルドを行うこともできなかった。試合中ほとんどの間、PantheonとLucianの叩き出すダメージが主な脅威であったからだ。さらに、多少のmagic resistを積んだ程度では、より頑強なGreenTeaの持つ一定のMR低下効果によって、ズタズタにされてしまうからでもあった。

Malphiteによるサポートは、他サポートのような汎用性に欠ける。だが、彼はその特化能力─長距離からのイニシエート─においては、他のチャンピオンに比べてかなりの利点がある。強力なダイブを持つMalphiteと、Rengar・Twisted Fate・Pantheonのultimateが可能にする追撃を組み合わせた時、pickを作り出し、非常識な距離からのイニシエートを行うという点において、それは並外れた強さを持つチーム構成となる。Support Malphiteの試合をフルで見たいというのであれば、以下にGPL 2014 Spring Seasonの初日に行われた、TPS対AHQの試合動画を置いておく。




原文
Cloth5 | Analyzing AHQ GreenTea's Support Malphite by JYarbz

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