この記事はbummer2000氏が自身のブログ、League Analysisで公開されているものです。
現在、Star Wars League Season 2が行なわれているが中国は韓国を蹴落として、League of Legendsでの最強の地域となろうとしている。
中国は強力なADS、ユニークな戦術やピックを行う3つのワールドクラスのチームを抱えている。
その中でもWorld EliteはIPL 5では優勝し、SWLでは9-1の成績を残しており、中国だけでなく、世界で最強のチームである。
以下はレーンでのセットアップとそれに応じてどのようにゲームをプレイするのか理解するための材料にして欲しい。
1.用語
以下はレーンでのセットアップの基本的な組み合わせである
Cross Lanes Mirrored Lanes
Reverse Lanes Standard EU Lanes
各条件が満たされると何故各々のセットアップを選ばれ、どのようにゲームが進み、形成されていくのかについて議論する。これは当然レベル1における戦略に行き着くことになり、それについては二章で説明する。
説明の中での各茂みの名称は以下のように定義する
2.レーンのセットアップ
A. クロスレーン
青側はbotにduo、紫側がtopにduoを配置する新しいスタンダートスタイル。
AD carry + Supportはゴーレムを、midとtop(紫側はbot)で狼を、junglerはソロでWraithを狩る。1:40 campを狩り終わった後、duoはjunglerは赤をsmiteをしないで取れるように手伝う。レーンに戻るのは2:10頃になり、CSを1落とすが、対面の1人側は通常、プッシュし過ぎることを恐れる。
Riotによる過去の青側のアドバンテージを無くす試みにも関わらず、今なおその要素が強く残っている。選択の余地が与えられたとしても、紫側を選ぶチームはほんとないだろう。青側がクロスレーンセットアップでゴーレムの優位性をなくしたとしてもまだ青側が優位なことを疑問に思う人もいるかもしれない。クロスレーンで起きるシナリオは基本的に2通りあります。どちらの側が最初にタワーを取るかだ。青側が先に取った場合、3-4回のプッシュでドラゴンを取るか選ぶことができます。逆に紫側が取った場合には単純にタワーを諦め、top lanerをbotへ送り、ドラゴンを簡単に取ることができます。これにより、青側はいつも有利です。これの唯一のカウンターの方法はドラゴンが取れるようになる前に非常に迅速にtopのタワーを叩き割ることです。
ゲームの後半、Botのタワーが残っていることはより重要になります。青側のチームがbotのレーンを守るために急ぐことは無い。しかし、紫側はそれがフリーバロンにならないように策を講じる必要がある。
デュオレーン
duoが幽霊もしくはゴーレムを狩った場合にはADCは2 Wave目を待つことなく、ミニオンを4匹(近接3匹、遠距離1匹)狩ることでlv2になる。Urgot、Graves、Ezrealなどのスキルベースのダメージを与えるADCは早い段階でのキルを取る上で大きなアドバンテージになる。ゴーレムはLeonaやBlitz、Taricなどのサポートにおいて高いキルの可能性が得られることを覚えておきたい。詳しくはKTA vs MVP Blueの試合を参考のこと。Duoで分け合った場合にはlv2になるのは6匹目のミニオンとなる。
ADとSupportはタワーへプッシュしなければならない。相手のBruiserの視界をタワーの下に限定し、3人でのタワーダイブを有効にするためだ。そのタワーへプッシュした場合に、気をつけなければならないチャンピオンはJarvan、Elise、Amumu、Viだ。
ソロレーン
青側のアドバンテージはbotと同じように狼を狩ることでtopにも影響する。
ShyはIEM Katowiceにおいて、Olaf vs Kha'Zix、Kha'Zixのどちらのマッチアップでも狼でのレベルアドバンテージにより勝利している。Kha'Zixにおいてはより一般的なVoid Spikeよりもlv4で先にTaste Their Fearに2pt振り、(それでもなおlv6でのアップグレードはVoid Spikeだった)そしてlv3のOlafを瞬殺した。Olafでは先にlv2になることでUndertowとReckless Swingにより、sOAZを寄せつけず、Jarvanをtopに呼ばざるを得なくした。
参考動画
Kha'Zixのケース
Olafのケース
ジャングラー
ワードの位置の情報により、gankするレーンを調整する必要がある。
一般的には、ソロレーンをサポートすることになるだろう。相手が3v1を狙っていた場合には助けられるだろうし、そうでなければタワーの体力が削られずに済むのでそれぞれにメリットがある。
もし、相手のジャングルにワードがなく、ブーツのためにすぐ戻ったとしたら、それはソロレーンのタワーを失うことを意味する。IWillDominateはCLG Premier SeriesでのTeam Normal Stars vs. Curse Academyで3分でソロレーンのタワーを失うこととなった。
中国のチームは1v2のレーンに対して、ジャングラーがアシストすることで2-1-2を作り上げている。
幽霊 > 赤(Smite) > 狼 > 青 と 狼 > 青(save Smite) > Red > Wraith > Wolfでは前者のほうがタワーにたどり着くまでが若干早い。
このようなジャングルのルートの背景には相手がこちらのソロレーンにタワーダイブしようとしても時間を無駄にした分だけタワーを守りやすくなり、2v1のレーンがタワーを破壊しやすくなるというアドバンテージを得る。従って、よりディフェンシブなセットアップといえる。
これを念頭におくと、ジャングラーのファームを奪ったり、レーンを押したりするべきではなく、ここでの目標はタワーが壊されるまでの時間を稼ぐことだ。直感に反するように思えるかもしれないが、topは通常、ジャングラーがレーンに姿を現して、一緒にファームしたほうがよりファームができる。これはStarsWargamesでのWEで明らかだ。
Azubu Frostのようなチームはデュオ側からはじめ、ソロレーンをサポートする形とになる。
もちろん、Katowiceでの2v3はテレポートがあった場合には安全ではない。また、TaricやLeonaを使ってタワー下での3v2の状況をコントロールするTSMのように相手のジャングラーとサポートがタワーダイブに足るCCがあるか考慮しておかなければならない。
一般的にデュオレーンへのGankは幽霊の付近を通っていきます。4:30の段階で最初のワードがなくなってしまうが、その際にmidやduoがまだワードを買いに行ってはおらず、2v2 gankには非常に気をつけなければならない。
タワーを破壊した後にすべきこと
NAとEUのLCSでは最初にタワーを破壊したほうが75%ほどの割合で勝利している。青側は早期にタワーを破壊することで試合をsnowballingする多くの選択肢を得ることになるため、紫側はできるだけはやくtopから二人を解放しようとする。青側がtopのタワーの体力が残っているうちに相手のbottomのタワーを奪えた場合、topとレーンを交換できる。もしtopのタワーを失いそうなら、どの程度botを押しているかにもよるがmidやDragonを取ったほうがよい。
TPAのようなチームは最初のタワーを破壊しても、デュオレーンと後退せず、そのままレーンを硬直させるためにソロレーナーを配置していることが極めて多い。これはShenのようにミニオンの群れを硬直させてもマップ上での存在感を失わないチャンピオンでとても効果的だ。
B. スタンダートEUレーン
両チーム共にADCとサポートをbotに配置するパターンです。これにより、紫側は早期の経験値のアドバンテージを断念しています。紫側がこれを選ぶ理由は相性的に青側に苦戦を強いることです。この方法ではkill laneにすることで経験値のアドバンテージに対するカウンターをする必要があります。紫側ではTPA vs SF5におけるSivir + Taricによるスタート時のlv1でのAll inが面白いピックでした。一般的に紫側でTaricをピックすることはクロスレーンでの非常に高いダイブ性能と同じように多くの駆け引きがあることによりとても面白いものです。
iGはWEとの試合でbotに2名のBruiserを、LGDとの試合ではBlitzとLuluを配置するという試みを行ないました。Caitlynn + Nunuは基本的にどんな場所でも有効です。Sonaはこのパターンでカウンターされたとしてもゴーレムで経験値を取り戻せる余地があるので紫側より青側のほうが有効です。ですので、紫側はクロスレーンよりも多くのCCによるダイブによる早期にタワーを破壊しなくてはならないのです。
紫側のチームがbottomにADとSupportを配置する良い目印となるのはクリア速度が遅い場合です。
これは通常、紫側がlv1で強く、深い位置でのワーディングを行なう場合に一般的です。
彼らは1:10までに味方のジャングルから出れば、topでゴーレムを狩るのに十分であり、最初の段階でのCSを取ることを困惑させられる。
C. リバースレーン
Aのケースを逆にしたパターン。非常に珍しく、紫側には予想しにくい。
どちらの側もゴーレムによるアドバンテージを放棄している。
青側としては赤バフを3v2で奪うことにより、青バフスタートを咎めることができる。
他の理由としては生存能力の低いチャンピオンにおいてキルレーンになることを避ける狙いがある。
D. ミラーレーン
青側が自分から大きく不利となる最も希少なタイプです。
このスタートを選ぶ理由は青側がNidaleeなど2vs1に適さないチャンピオンを選んだ場合です。他にもLCS NA game 1のTSM vs CLGのように干されるのを避けるということが挙げられるでしょう。その際、レーンにたどり着く前に300 expを棒に振っています。WEは対峙するDuo laneが強いと感じた場合、彼らをmidに配置しています。
最近のIEMにおけるAzubu Frostのように狼で十分だという場合にも行なうこともあります。
3. World Eliteのゲーム開始時の戦略と概要
3-1.開始時のレーン構成
WEは紫の場合でのレーンスワップは4試合中1度のみ。
青の場合でのmid duoは4試合中2度。
WEは紫側でEzreal + Sonaの組み合わせの場合ではレーンスワップしない。
EzrealがAoEがなく、AS増加が頼りない。SonaにはHard CCがない。
Push速度がそこまで速くなく、Diveするのは難しく、Gankされた場合には致命的となる。
以上の理由から、レーンスワップを頻繁には行なわず、手札の1つとして残しておく。
北米と中国のジャングラーの違いは北米のジャングラーは茂みに長く隠れているのに対して、
中国の場合はレーンに出てWaveを片付けてプッシュするというところににある。
スワップしないというのは経験値的に優位な相手と戦わなければならないということとトレードオフになる
狼を狩ったとしてもゴーレムを狩った敵に比べて経験値的にはまだ遅れを取ることになり、
また、狼を狩ることでジャングルのルートを制限することになる。
それでもなお、ファームの点で負けないということはWeixiaoの実力を証明することとなっている。
2v1のmid laneはiGとSKT1を相手に行なわれた。
iGにはmidを犠牲にして、2名のbruiserをbotにあてがった。
SKT1には相手のmidが弱点と見てそうしたものと思われる
vs iGのケースではJ4をbotに配置してADCが狼と幽霊、midでCSを稼ぐことにより、17:30の時点でWeixiaoのCSは200を超えていた。
これはADCが狼や幽霊を狩ることによるADCの成長速度の可能性を示した。
vs SKT1ではwardingで紫側のSKT1がswapとJungleの赤スタートを察知して、Supportと共に青をStealした。
これはmid duoをすることによる青側での紫のswapに対するカウンタープレイとなっている。
3-2.bot duoはDragonが取られるまでスワップしない。
青側のbot duoはDragonが取られるまでbottomを離れず、midにプレッシャーをかけるのが一般的となっている。
3-3.開始時のWarding
WEはスタート時にExplorer Wardを幽霊の後ろの茂みに置き、赤の近くの茂み(R1 or R2)にSight Wardを置く。
これにより最初に幽霊を誰が取得するのか把握できる。
iGは悟らせないためにNJSH戦で幽霊ではなくゴーレムから始め、危うく死にかけたりもしていた。
a.Vision Ward bait : 韓国と中国のプロチームの間では幽霊の茂みにVision Wardを置く価値がある。これらのカウンターとして青や赤を守るためにmidの上下の茂みのどちらか(MR1 or ML1)にWardingをして、相手の所持しているアイテムを確認する。
b.Jungle Route Lock Down : もし幽霊を狩るのを知られるのを避けたい場合にはGolemから始めて、赤の付近になる茂み(R1 or R2)のWardをVision Wardで掃除しておくことが必要になる。しかし、これは一般的ではない。
3-4.逆側のレーンのプッシュとの組み合わせ
マップ上を水平になるようにプッシュする。
スロープッシュを理解するにはWEとTPSの1試合目を見ると良い。
League Analysis: Lanning Set-Ups: WE in Season 3 (3/3)
http://leagueanalysis.blogspot.jp/2013/03/lanning-set-ups-we-in-season-3.html
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