EU Challenger Series(EU CS)で4位となり、Spring Playoffへの参加権を獲得したTeam Dignitas EUが、LCSへの参加資格のひとつである満17歳に満たない選手を2人擁していたとしてプレーオフへの参加を断念することになりました。
Competitive Ruling: Team Dignitas EU | LoL Esports
経緯
3月23日、Team Dignitas EU(DEU)はEU CS Spring Playoffsの4位参加権を獲得した。所属選手2名が、CS規則集の条項1.1に定められている「CSプレーオフに参加する選手は次のLCS Splitに参加する可能性があるため、LCSへの参加資格を満たしていなければならない」という要件を満たす年齢に達していないことに、チームは気づいていなかった。DEUがプレーオフに参加するためにはLCS参加資格のあるサブ選手2名を用意する必要があったが、3月26日にDEUはプレーオフへの参加を断念した。
関連規則
次のLCS Splitで競技を行う可能性を考慮して、(次のLCS Splitの開始前までに)CSプレイヤーは満17歳になっている必要があり、今シーズン最初にプレイした試合以降、当該選手のLCSへの参加を妨げる規則上の資格停止対象になっていてはならない。(……)Challenger Series Playoffの期間中、参加選手は全員次のLCS Splitで競技を行う可能性があり、LCSに参加する資格を満たしていなければならない。
裁定
DEUはプレーオフへの参加を断念した。またDEUはプレーオフの参加権を放棄、プレーオフで獲得できる賞金全ても没収された。
競技上の罰則
- Dignitas EUはCS規則9.5.4によってプレーオフの賞金没収対象となる
- プレーオフへの不参加により、DEUはプレーオフの参加権を放棄する。DEUは通常シーズン5位へと移動、そのためにSummer CS の参加資格を有する。
- プレーオフ参加権および4位は、次に高い順位のReason Gamingが獲得する。
説明
別のチームが参加資格を得た理由は?
DEUはプレーオフへの不参加を決定したため、プレーオフへの参加資格およびプレーオフの順位によって獲得できる全ての利益を放棄することになります。プレーオフの競技性を保つため、次に高い順位のチームへとプレーオフ参加による利益を与えることにいたします。
3月28日付で、これによるプレーオフの対戦についての変更が各チームに通知されています。
賞金が没収された理由は?
昨シーズン最後にあった裁定でも同様の記述をいたしましたが、「プレイしないのなら、賞金はなし」というポリシーに従って没収を行っています(当該チームがプレイすることは可能だが、プレイしないことを選んだという場合)。私たちは彼らがプレーオフに参加した場合獲得していた賞金額を0にしましたが、それ以上のことはありません。
通常シーズンとプレーオフ間で参加資格ポリシーが変わるのはなぜか?
Challengerでの競技資格はLCSほど厳格ではありません。たとえば、17歳未満で、競技地域での労働資格を持たない選手も参加してよいので、野心のある若いLCS選手の多くが技量を高められるようになっています。しかしながら、LCSへの道を獲得したメンバーがLCSへと確実に参加できるようにするため、私たちは直接参加資格を争う全選手が目指す先の競技環境に参加できることを求めています。この場合、プレーオフで勝ち進むチームがLCSへの昇格戦参加資格を得るため、全ての参加選手がLCSへの参加資格を有していなければなりません。
LCSへの参加資格を満たしていなかったのはmidのChres "Sencux" Laursen選手(1998年9月17日生まれ、現在16歳)とtopのMartin "Wunderwear" Hansen選手(生年月日不明)です。Sencux選手は今年のLCSには参加できませんが、来年のLCSでは参加資格を満たしていることになります。
参考リンク