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2013年12月1日日曜日

Strategy Breakdown: The Current State of the Korean Meta


Cloth5.comさまに掲載されているHeliosan氏著の“Strategy Breakdown: The Current State of the Korean Meta(戦略解析:韓国のメタの現状)”の訳です。



Season 3 World Championshipsで猛威を振るったmidレーンのアサシンたちに対して手当たり次第行われた酷い弱体化とともに幕を開けたOGN Champions Winterだが、韓国ではかつて存在した2つのチーム構成と戦略が再興し、メタが大きく変わっている。Poke & Kiteと5v5 teamfight構成だ。

Siege & Pokeのチーム構成

Siege(訳注:攻城、タワーを折ること)& Poke(訳注:集団同士の睨み合いの際、牽制と敵の体力削りを目的にスキルを撃ち込むこと)のチーム構成のコンセプトは、序盤に集結してタワーを割ってしまうことと、タワーを守る敵チャンピオンに長射程のPokeを喰らわざるを得ない状況を作ることを目的とし、若干のディスエンゲージ(訳注:集団戦の始まりをスキルなどで拒否すること)能力と長射程のスペルを持つチャンピオン複数で構成されている。この構成を成功させるための重要な鍵は、柔らかなPokeチャンピオンたちを敵のイニシエート(訳注:集団戦の口火を切る攻撃)から守るため、ディスエンゲージ能力を必要とするということだ。

この種の構成を実行するために韓国のチームが採用するピックは、Nidalee、Lucian、Ezreal、Gragas、Caitlyn、Rumble、Jayceといったチャンピオンが主である。特にGragasとRumbleがultimateで敵チャンピオンをタワーから引き剥がす役目を担うことが多く、残りのチームメンバーが速やかにタワーを破壊する。Sona、Zyra、Lulu、Fiddlesticks、Elise、Nami、Threshは、この戦略の上でディスエンゲージの部分を担う。

長所:
  • 個々のピックを活用することで防御側を疲弊させ、敵にリコールを強制するとともにタワー、dragon、Baronといったオブジェクトを取りやすくなる。
  • 敵のエンゲージ(訳注:集団戦を始めること)を止め、相手を疲弊させるためにKiting(訳注:引き撃ち、適切な距離を保ちつつ攻撃を加え続けること)とディスエンゲージのスペルを使うことで、再度エンゲージした時に戦闘に勝つことができる。
  • 効率的で速いクリープ除去能力を使ってレーンで強いプレッシャーをかけることができ、プレイヤーたちを他レーンへと集合させたり、クリープのウェーブとタワーにダメージを与えたりすることが多い。これはSiegeが勢いを増す瞬間であり、Siegeを行うチームは頻繁に全力でタワーを押す。
短所:
  • 最初の15~20分間で敵を圧倒できなかった場合、勢いが減衰してゆく。
  • ShenやJaxのように、強いスプリット・プッシャー(訳注:味方と別れて別のレーンのプッシュを行うチャンピオン)がいるチームに対してはPoke構成は弱い。
  • Poke-Siege構成は、グローバルultimateやteleportで動けるソロ・レーン担当がいるような、マップ全体をグローバルに動けるチームには苦戦する。
  • 強烈なエンゲージを得意とするAoE構成を適切に実行された場合には、試合の中盤~終盤でこの戦略は完璧にカウンターされてしまう。
  • 敵の柔らかいチャンピオンに狙いをつけてフォーカスする、ダイブ-ピックオフ構成は、オブジェクトを得るためのチームであるPoke構成にとっては厄介なチームになり得る。


Samsung Ozone vs Alienware Arena

ハイライト集:


この試合は、かつてなく最適で望ましいSiege&Poke構成を用いたチームが行った、全てが教科書通りの試合だ。LucianとNidalleは共にその狂ったPokeでまさしく破壊の限りを尽くす。LucianはThe Cullingを使っていともたやすく敵をタワー下から排除し、Nidaleeは常に槍の雨を降らし、槍が当たった敵を撤退させることができる。ディスエンゲージにはSonaのCrescendoが敵の前線を完璧に止めることでOzoneはKiteが可能となり、そしてその結果ShyvanaとEliseが再エンゲージを仕掛けた。



タワーを包囲した後、AlienwareはOzoneにしかけたが、OzoneはZac、Evelynn、Renektonからの強烈なエンゲージを撤退させるためのKiteが可能だった。この状況によりMataはAlienwareの5人全員をCrescendoに巻き込んで止めることに成功、LooperがShyvanaのultimateで敵全員を捉え、ImpがThe CullingでAlienwareを全滅させにかかり、Dadeは槍を投げる猶予を得た。



普段通りであってさえ、Ozoneの柔らかいチーム構成にとって5対5の集団戦構成は深刻な問題を引き起こすだろうが、それはOzoneがレーニングフェーズの間に優位に立ち、序盤のタワーやドラゴンのように重要なオブジェクトを取ったことでAlienwareに対する優位を加速することに繋がったためで、その優位が再エンゲージを容易にし、槍とレーザーの乱舞によって既に弱っている敵を粉砕することに繋がったのだ。


5対5のチームファイト構成:

5対5のチームファイト構成のコンセプトは、敵チームに対して5対5の集団戦を余儀なくさせ、オブジェクトにプレッシャーをかけるためにアイテム優位や視界のコントロールなどの優位を活用することである。こういった構成には大抵、後衛への着実なAoEダメージ、エンゲージした敵のダメージ出力を抑えるCrowd control、敵タンクを殺すのに十分な時間の間キャリーを生き延びさせるために十分なpeel(訳注:攻撃してくる敵を味方から引き剥がすこと)を持つ強いタンクと、単体目標に対して信じられないほどの与ダメージと機動力を両立したADキャリーが存在する。

Shyvana、Renekton、Orianna、Gragas、Rumble、Riven、Vayne、Kassadinは、5対5のチームファイト構成をしたい最近の韓国のチームにとって一般的なダメージソース・ピックとなっている。Annie、Nunu、Lulu、Thresh、Zyra、Sonaは汎用性とさらなるAoE行動阻害をこのチーム構成に与えるピックだ。Rammusもまたいくらかのチームでは使われるが、あまり一般的ではない。

5対5のチームファイト構成の長所:
  • きわめて長い間(8~10秒)、安定した高いダメージを与えられる。
  • レイトゲームで手堅いスケールを持つ耐久性の高いタンクが前線を支え、キャリーを攻撃することを阻むことができる。
  • 良いイニシエートと行動阻害を持っている。
  • AoEバーストとCrowd controlを持っている。
5対5のチームファイト構成の短所:
  • ダッシュやブリンクでAoEダメージを回避することで、機動性の高いチャンピオンにカウンターされてしまう戦略である。
  • スプリット・プッシュは、5対5のチームファイト構成からスプリット・プッシャーとしてパーツを引き抜いてしまうため、問題になりうる。
  • 敵チームが全てのAoEスペルを受けても大した損害を受けなかった場合、その後の5対5のチームファイト構成は敵チームがカウンター・エンゲージをしかけてきた時に大きくつまずく可能性がある。強い/2人のタンクの前線に対して戦わねばならない可能性があるのだ。


Najin Black Sword vs Incredible Miracle #2 (1試合目):

ハイライト集:


この試合において、Najin SwordはShyvanaとOriannaのボールのコンボによって、チームファイト構成の強さを示した。Shyvana、Thresh、OriannaのAoE行動阻害が効果的に機能し、PraYはVayneで敵チャンピオンを手当たり次第にキルしていった。しかし、IM #2のメンバーたちに十分なダメージを与えられなかった時もあり、その時にはNajin Swordが全てのAoE ultimateを放った後にIM #2はNajin Swordと再エンゲージでき、勝って取り返せた集団戦もあった。



この集団戦では、WatchのCocoonが着弾したRenektonにExpressionが攻撃をしている。Nunuは戦闘外の場所でultimateを発動させてしまっている。Nagneが素晴らしいOriannaのultimateを発動させた後、OriannaのCommand: Shockwaveで移動させられた3人の敵の只中にCainがFlashインし、the Boxと同時に使ったFlayが敵にFlashを使わせたことで、残りのNajin Swordメンバーは生還でき、集団戦に勝利した。


最終見解:

アサシンが弱体化された後のメタで、ほとんどの韓国のプロチームが生存性の観点からお蔵入りにしていたこれらのチーム構成はシーンに帰ってきた。PickとBanはより重要になっており、Poke構成の適材要件を満たす、たとえばJayceのようなチャンピオンを選ぶことは、あまりにも早くPickすると敵に最初から手の内を晒してしまうことになる。Patch 3.14が現在のPoke&Siege構成 VS 5対5チームファイト構成のメタにどのような影響を及ぼすのかは未だ定かではないが、次のOGN Champions Winterの週にはパッチが変わったために大きく変化した試合を見られることは当然期待できるし、大きく変わったゲームに適応できるのはどのチームなのかという試金石でもあろうし、敵よりも優れた戦略を駆使したチームがその試練を乗り越えてゆくのだ。



原文
Cloth5 | Strategy Breakdown: The Current State of the Korean Meta by Heliosan

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