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2013年12月31日火曜日

数値理解:Season 4のOffenseマスタリー パート1


Cloth5.comさまに掲載された、“Crunching the Numbers: Season 4 Offensive Masteries, Part 1(数値理解:Season 4のOffenseマスタリー パート1)”の訳です。Offenceツリーの評価についての連載記事として最初となるこの記事では、特にOffenceに9ポイントを割り振りたいケースに焦点が当てられています。






League of LegendsのSeason 4においては、全てのマスタリーが根底から改修された。いくつかのマスタリーがかなりシンプルになった(増加通常攻撃ダメージ+4とかね!)一方で、わかりづらくなってしまったものが少々ある。どのマスタリーが最適で、どのマスタリーがNOOBの落とし穴なのだろうか? ここでは私、Eph289がOffenceツリーのマスタリーそれぞれの利点を、数値比較、論理、ちょっとした基本的な状況判断から解析する。これらのマスタリーに対して素晴らしいものなのか、お話にならないものなのかを評価し、実際に使った時にどの程度有効なのかを明らかにする。この記事は複数回のシリーズに分けてお送りし、シリーズ初回のこの記事では、Offenceに9ポイントを割り振りたいチャンピオンについて言及したいと思う。


Double-edged Sword



メレーチャンピオンは与ダメージが2%増加し、被ダメージが1%増加する。レンジチャンピオンは与ダメージが1.5%増加し、被ダメージが1.5%増加する。

このマスタリーを具体的な数値として解析すると、結局のところちょっとした錯覚になってしまう。とにかく、見てみよう。数式にすると結局こうなる。

(%ダメージ増加) * (マスタリー適用前のダメージ) = (AP/AD) * (レート値)

レート値と%によるダメージ増加を継続的なものとし(いくつかの異なるレート値で計算される)、マスタリー適用前のダメージは可変なものとした。このマスタリーを使用した時のAP/AD値を評価するため、マスタリーなしの場合に同等のダメージを生み出すことを計算する必要がある。これは計算結果にAD/APの1ポイントあたりのゴールドを掛け算することで可能だ。

訳注:この記事では、単発スキルの効果に付随したレート値それぞれを問題とするのではなく、任意の時間の間のスキルと通常攻撃のレート値と%ダメージを合計し、レート値と呼称している。たとえばXerath、Fizz、Dianaといったチャンピオンは、スキルと通常攻撃のフルコンボを命中させることで合計APレート値3.0以上のダメージを出すことができる。

レンジのADチャンピオンの場合、1ポイントのADには36ゴールドの価値がある(360ゴールドのLong Sword=10 ADというコスト計算に基づく)。Double-Edged Swordはマスタリー適用前に50ダメージを出せる場合には27ゴールド、100ダメージの場合には54ゴールドの価値がある。このマスタリーから30の追加ダメージを得る時には540ゴールドの価値があり、この時はマスタリー適用前に1000ダメージを生み出すことが必要になる。注意してほしいのは、この結果からはAttack SpeedやCritical Chance/Damageのような、ダメージを上げる他の要因を除外してあるということだ。

攻撃的能力値としてAPを上げていく場合、1ポイントのAPには21.75ゴールドの価値がある(435ゴールドのAmplifying Tome=20 APというコスト計算に基づく)。周知のことと思うが、APとダメージが1:1でスケールすることは珍しいので(ADはそのようにスケールするため、通常攻撃を除く)、たくさんの事例を見ていく必要がある。

検討材料として、代表的な4つの値を適当に選び、グラフを描いてみた。注:このグラフには、敵の防御的能力値によってダメージが防がれることによる損失は計上されていない。





高レートでスケールするスキルを使う場合、マスタリー適用なしで同じダメージを出す場合と比較して、Double-Edged Swordはあまり価値がない低レートの場合を見てみると、Double-Edged Swordはマスタリー適用なしで同じダメージを出す場合と比べ、価値が高い。もちろん、もっとダメージを出そうと思えば(基本ダメージを伸ばすことであっても、アイテムを大量に購入することであっても)、Double-Edged Swordの価値以上のコストを投じることになるだろう。もっと詳細な表を参照したい場合は、コメントに書いてほしい。

では、しつこいくらいにダメージを増加させたら、どうだろう? これは、最初の被ダメージがどの程度なのか、そこから計算される自分へのヘルス減少の価値はどの程度なのかを計算すればよい。Healthは1ポイントあたり2.64ゴールドの価値がある(475ゴールドのRuby Crystal=180 HP)。この表は、Double-Edged Swordによって追加で受けるダメージを「損失」として見た時のゴールド換算価値を示しており、左列のダメージとはマスタリー適用前のダメージを指している。注:これにはtrueダメージは含まれていない。trueダメージを適用したいのであれば、算出したtrueダメージのゴールド価値をここから引き算すること。


どの時点においても、互角なダメージ交換において追加の被ダメージ量が(ゴールド換算で)与ダメージを上回ることはない。Double-Edged Swordの最も効果的な使い手とは、相手に反撃のチャンスを与えず実質的に一撃で相手をキルするチャンピオンや、長射程を持ち敵からのダメージをあまり受けずに済むチャンピオンだろう。ダメージをタンクするチャンピオンや、バリアを持つために素晴らしい生存力を誇るチャンピオンでは、Double-Edged Swordは使いでのあるものとは言えない。より一方的なダメージ交換でこそ、このマスタリーは輝く。

判定:Double-Edged Swordについて素晴らしいと評価できる点は何もない。ほとんどのチャンピオンにとって、このマスタリーはLv6までは100ゴールド以下の価値しかない。これを役立てることができそうなチャンピオンは、Caitlyn、Xerath、Nidalee、Luxといった、一方的なダメージ交換を得手とするチャンピオンであり、このようなチャンピオンであればDouble-Edged Swordの効果を最大限に、コストを最小限に運用することができるだろう。ZedやFizzのようなメレー・アサシンにとっては、自分のプレイスタイルに自信があれば、Expose Weaknessよりも価値のあるマスタリーといえるだろう。

Offenseツリーに8ポイント目を割り振る時の選択肢として、このマスタリーはアサシン/ヘビーバーストタイプや超長射程のチャンピオンにとって合理的な候補だ。レンジのキャリー、タンキーなtopレーナー、ジャングラーでの運用は避けたい。アサシン/バーストメイジ/Siegeチャンピオンにおいては、このマスタリーは素晴らしいものだ。他のチャンピオンであれば、とばした方がよいだろう。


Fury



Furyを取得することで、1ポイントにつき1.25%のASを得ることができる。ありがたいことに、このマスタリーは計算が簡単な方だ。ASは1%につき33.3ゴールドの価値がある(400ゴールドのDaggerから12% ASを得られる)。つまり、どれだけのポイントを注ぎ込んだかによって、Furyには41.6/83.3/124.9/166.5ゴールドの価値があるということになる。ASが役立つチャンピオンを使うのであれば、Furyに4ポイントを注ぎ込むことは、非常に価値の高いことだ。

判定:通常攻撃偏重のチャンピオンにとっては素晴らしいものだ。

Sorcery



Sorceryを取得することにより、1ポイントごとに1.25%のCDRを得られる。これもまた計算が簡単なものだが、CDRは常に他の能力値に付随した値であるので、標準値を定めるための適切なアイテムが存在しない。Kindlegemを標準値とすると(850ゴールドで200 HPと10% CDRを得られるので、ヘルスの価値を差し引く)、CDRの価値は1%につき32.2ゴールドとなる。つまり、Sorceryの価値は40.3/80.5/120.8/161ゴールドである。スキルを主な武器として戦うチャンピオンを使うのであれば、このマスタリーには全てのポイントを注ぎ込みたくなるし、それだけの素晴らしい価値があるマスタリーだといえる。

判定:スキルファイターにとっては素晴らしいマスタリー。


Butcher



Butcherは、単体目標かつDoTでないスキルや通常攻撃でミニオンやモンスターを攻撃する時、与ダメージを+2する。ほとんどの場合、このマスタリーは対象を通常攻撃する時に適用されるだろう。ADの観点から見ると、このマスタリーはミニオン/モンスターに対して72ゴールドの価値を持つ。APにとっては、低APレート(つまり0.5)のスキルをファームに使うのであれば、ミニオン/モンスターに対して87ゴールドの価値があることとなり、低APレートのスキルでは価値が高く、高APレートのスキルでは価値が低い。このマスタリーは、ラストヒットを取るのが難しい時期があるプレイヤーやチャンピオン、もしくはジャングラーにとっては有用かもしれないが、一方でゴールド換算した時の価値はとても低い。

判定:無価値だが、ラストヒットを取るのが難しい場合や、一部のジャングラーにとっての選択肢にはなりうる。


Expose Weakness



Expose Weaknessは、自分のスキルが当たった敵チャンピオンに対し、味方チャンピオンからのダメージが1%増加するというデバフを3秒間付与する(自分が与えるダメージは増えない! 訳注:原文の間違いで、自分が与えるダメージも増加する)。このため、味方が3秒間に1000ダメージを与えたと仮定すると、Expose Weaknessは追加で10ダメージを与えることになる。このダメージはそう多くはないが、ここでしているのはこのマスタリーに1点を振るかどうかという議論だ。実際に得られる利益はどのようなものなのか、Double-Edged Swordの時と同様のグラフで見てみよう。





Graves&Sona対Threshという組み合わせを用いて、Lv6時点での数値について試算した。Expose WeaknessはGravesのコンボで5ダメージを加え、次のSonaの攻撃についても2ダメージを加算する。これは特に大したことはない。ハラスを行う場合においてすら(Caitlynで検証)、序盤、Lv5の時点でこのマスタリーはPokeスキルや通常攻撃に対して約1ダメージを加算するのみだった。やはり、大した影響はない。どのような想定を試してみたとしても、このことは試合序盤においては明確だった。

自分の味方が安定して600~700ダメージ付近を出せるようになってくる頃、このマスタリーはAPチャンピオンにとっては約70ゴールドの価値(レート3.0の場合)を、ADチャンピオンにとっては120ゴールドの価値(レートは同値)を持つ。ほどよいレイトゲームのケースでは(レート3.0、1500ダメージ)、Expose WeaknessはAPチャンピオンにとっては160ゴールド、ADチャンピオンにとっては270ゴールドの価値がある。無論、自分が大きなダメージを出せるほど、このマスタリー以外にさらなるゴールド価値を得ることができる。このマスタリーを生かすための味方が近くにいない、もしくは自分のコンボに含まれているスキル仕様回数が1回のみだという場合でない限りだ。状況を加味しても、このマスタリーにはHavocの3分の1のゴールド価値しかないのだ。

しかし、サポートのプレイにおいてOffenseに9ポイントを割り振りたいとすれば、Double-Edged Sword、Butcher、Fury、Brute Force(1ポイント)、Expose Weaknessからの選択になり(既にSorceryとMental Forceを取得済だという仮定で)、サポートにとってExpose WeaknessはDouble-Edged Swordを除けばより大きなダメージを生み出す選択肢であり、さらに言えば、Double-Edged Swordにある体力減少という欠点がないマスタリーである。

判定:Double-Edged Swordを検討しない場合、Expose Weaknessは「8ポイント目の」攻撃的な選択肢としてはベストである。Nidaleeのようなソロレーンで長射程のpokeを持つチャンピオンは、上手くプレイできた場合に大きなダメージを受けることがなく、他のスキルによってExpose Weaknessを生かすこともできないため、Double-Edged Swordにポイントを振った方がよいだろう。Ryzeのように、Rune Prison/Overloadで戦闘の主導権を取って行ったり、アシストにより続く味方のダメージを大きく増やすことができるチャンピオンが、Expose Weaknessを持つべきだろう。Butcherの取得は概ね避けるべきである。ほとんどのサポート……Butcherに使い道を見出せないサポートは、Double-Edged Swordを真の意味で役立てることもできず(大ダメージを与えることはなく、少しのダメージしか与えられない傾向にあるため)、このマスタリーがOffenseに9ポイントを振る際のベストな選択肢であることは明白だ。このマスタリーは、Topレーンのタンキーなチャンピオンで運用する際には五分五分の賭けとなる。そういったチャンピオンのレーニングフェーズというのはほとんど隔離されているために味方の援護を受けられないが、一方で集団戦で彼らに求められる役割とは、ダメージに耐えることだからだ。もしOffenseツリーに21ポイントを割り振ろうとすれば、おそらく私はこれを選ぶ。サポート、スキルから攻撃を始めるレンジ・キャリー、ジャングラー、ユーティリティ能力を起点とするメイジで運用するには、とても良いものだ。アサシン/バースト/Siegeメイジ/純通常攻撃依存/スプリット・プッシャーでは、有効性に疑問が残る。


Brute Force



Brute Forceはチャンピオンのレベルごとに0.22/0.39/0.55のADを得られるマスタリーだ。ADを中核に据えたチャンピオンをプレイしている場合、このマスタリーに3ポイントを振りたい。Lv1時には、このマスタリーの価値はびっくりするほど少ない(たった20ゴールドだ)。Lv18になれば、このマスタリーの価値は360ゴールドになる。全てのADチャンピオンはLong Swordのようなアイテムを好んで使うため、このマスタリーは良い投資だと言える。ADが豊富でない、もしくはADビルドをしないチャンピオンの場合、このマスタリーに1ポイントを振るかどうかは非常に悩ましい。そういったチャンピオンにとって、このマスタリーは序盤には何の役にも立たないだろうし、Lv18時にはたったの143ゴールドの価値しかないのだ。

判定:ADを伸ばしてゆくチャンピオンにとっては素晴らしいもの。


Mental Force



Mental Forceはチャンピオンのレベルごとに0.33/0.61/0.89のAPを得られるマスタリーだ。Brute Forceと同様に計算すると、このマスタリーの価値はLv1時には大したことはないが(19ゴールド)、Lv18になれば非常に価値の高いものになる(348ゴールド)。そしてこれまたBrute Forceと同様に、1ポイントを振るかどうかが非常に悩ましい。Mental ForceとBrute Forceのどちらかに決める理由は単純なものだ。ADビルドをするか、APビルドをするか。だが、ハイブリッド・ビルドにするとすれば、どうだろうか? これは引っ掛け問題であり、ハイブリッドのビルドをしてはいけない。もし単純にこれら2つのマスタリーで迷ったら、APにするべきだ。その方がより効果的だからだ。

判定:APを伸ばすチャンピオンにとっては素晴らしいもの


Feast



Feastは1ユニットをキルするたびに2ヘルスと1マナを回復するマスタリーであり、Doran's BladeとDoran's Ringそれぞれのパッシブと同様の効果を持つ。このマスタリーからHealth potion 1本分(150 HP)の価値を引き出すためには、75ユニットをキルせねばならない。Mana Potion 1本分(100 Mana)を埋め合わせようと思えば、100ユニットをキルせねばならない。ほとんどのプレイヤーは、10分でこれらのCSを得ることができない。1試合あたり約200 CSを獲得できる平均的なプレイヤーにとっては(ジャングラーとサポートは除く)、このマスタリーは175ゴールドの価値があることになり、これはかなりのものだが、圧倒的なものではない。

Feastについて一番の問題点は、Butcherのマスタリー取得が前提であるということだ。先の項目で論じたように、ADとAP両方のチャンピオンにとって、Butcherは100ゴールド以下の価値しかない。このことを踏まえると、Feastを取得することでOffenceに22ポイント以上を割り振るか、Spell/Blade Weaving、Frenzy、Arcane Blade、Executioner、Archmageといった他のマスタリーを諦めるか、どちらかを選択せざるを得ない(注:Dangerous Gameについてはパート2で論じる)。Feastを取得するためには、まず最初に非効率的なマスタリーを取得せねばならない。そうして取得したFeastは、かなりの効果はあれど状況を劇的に変えるマスタリーではなく、Offenceに21ポイントを割り振るセットアップにおいて、より良い選択肢を奪っていってしまうだろう。

判定:Feastは机上の計算では良いものに見えるが、実はNOOBの落とし穴である。Offenceマスタリーに9ポイントのみを割り振る場合、内7ポイントを優先的なマスタリー(AS+ADもしくはCDR+AP)に振ると、このマスタリーを取得することはできない。Feastの取得には別の弱いマスタリーであるButcherの取得が前提となっており、これは大した見返りのないマスタリーだ。また21ポイントをOffenceツリーに割り振る場合でも、このマスタリー取得のために、他のより良い選択肢を諦めることになってしまう。Spell Weaving、Blade Weaving、Arcane Brade、Frenzyを活かすことのできるチャンピオンや、マナを持たないチャンピオンにとっては、Feastは無用の長物といえる。Offenceツリーに21ポイントを割り振る場合には、使う目算がないでもない。ADC/Top/Midで1試合の平均CSが200以上を達成できているのなら、このマスタリーは素晴らしいゴールド効率を誇る。このCSを達成するには、DoubleliftやWildTurtle並の腕前が必要であることを申し添えておく。


Spell Weaving



Spell Weavingは面白いマスタリーだ。通常攻撃でダメージを与えた敵に対するスキルダメージを1%増加させ、この効果は3回までスタックする。状況次第だが、このマスタリーは非常に良いものであり、特にCaitlyn、Ashe、Varus、Kog'Mawのような長射程のADキャリーによくマッチする。また、OriannaやZiggsのようなメイジにとっても役立つ。Jarvan、Riven、Darius、Shyvanaといった、通常攻撃とスキルを織り交ぜて使うファイターたちにとっては、素晴らしいマスタリーだ。

しかし注意して欲しいのは、Spell Weavingは試合の序盤に役立つマスタリーではないということだ。このマスタリーは、レイトゲームでこそ輝く。スキルによるダメージが200を越えるまでは、このマスタリーの価値はAPにとつては65ゴールド以下、ADにとっては108ゴールド以下の価値しかない(レート値2.0と仮定)。これは考えうるベストの状況だ──まず初めに3回の通常攻撃を行えなければ、当然、この数値は下がっていく。対照的に、3列目に位置する2つのflatな能力値を増加させるマスタリーには、状況に拠らず130/144ゴールドの価値がある。この2つは、チャンピオンがLv1の時から強い。

レート値2.0でスケールする場合(通常攻撃2回に相当する)、このマスタリーから得られる追加ダメージは少ないが、flatなマスタリーを取得していればADで8、APで12の追加ダメージを得られる。もっと良いスケールを得られるチャンピオンなら、flatな能力値と比べてさらにこのマスタリーから恩恵を受けられるだろう。Spell Weavingについてベストな状況を想定すると、1コンボあたりのダメージが(ADの場合)600ダメージ、(APの場合)800ダメージをそれぞれ越えるまでは、恩恵を受けられないだろう。このようにAD/APのどちらかに絞ったビルドをする場合は、Offenceツリーに9ポイント以上を割り振りたい。

かくしてレイトゲームになり、レート値2.0でスキルなしの与ダメージが500に到達すれば、このマスタリーはADにとっては180〜540ゴールド、APにとっては109〜326ゴールドの価値を持つ(スタック回数によって変化)。マスタリー適用前のダメージがより大きいということには、言うまでもないがより高い価値がある。スキルと通常攻撃を織り交ぜて攻撃するチャンピオンであれば、素晴らしい価値のあるマスタリーと言える。

思いつくままに挙げると、Akali、Ashe、Corki、Darius、Diana、Elise、Fizz、Graves、Hecarim、Irelia、Jarvan、Jax、Jayce、Jinx、Kayle、Kennen、Kha'Zix、Lee Sin、Lucian、Nasus、Oraf、Orianna、Quinn、Renekton、Rengar、Riven、Shen、Shyvana、Talon、Teemo、Twisted Fate、Varus、Xin Zhao、Zed、Ziggsが、このマスタリーと合う代表的なチャンピオンだ。無論、これらのチャンピオンでOffeceツリーに9以上のポイントを割り振ることには犠牲が伴う。Defenseツリーのマスタリーを削ることになってしまうのだ。どちらの選択がより良いのか、簡単に述べることはできない。私に言えるのは、何と何を潜在的にトレードすることになるのかを考えよう、ということだ。ここ(英語記事)を読んで、Spell Weavingが効果的になり得るチャンピオンたちの一覧を参考にして欲しい。

判定:Spell Weavingは大抵の場合は良い選択肢と言え、Offenceツリーに21ポイントを割り振り、Blade Weavingと組み合わせて運用する時に真価を発揮する。Offenceツリーに9ポイントを割り振るビルドの場合は、あまり価値はない。21ポイントをOffenceツリーに振り、通常攻撃を多用するプレイヤーはBlade Weavingを好むだろう。このマスタリーもまた、300ゴールド以上の価値がある素晴らしいマスタリーである。Offenceに21ポイントを割り振り、通常攻撃を多用しスキルを織り交ぜるチャンピオンにとっては良いものであるが、Offenceに9ポイントのみを割り振るチャンピオンにとっては、価値が落ちる。


Martial Mastery



Season 3から大弱体化された後のMartial Masteryは通常攻撃を4ダメージ増加させる効果になり、現在144ゴールドの価値がある。これは決して大きいものではないが、チャンピオンがLv1の時には十分な脅威となる。かつて、このマスタリーは180ゴールドと相当の価値があるものだった(訳注:Season 3時の同位置のマスタリーはWeapon Expertise、効果は8% AR Pen)。ありがとう、Riot!

判定:ADチャンピオンにとっては依然として価値はある。特に、Offenceツリーに9ポイントを割り振る場合に有効だ。


Arcane Mastery



先に議論したように、Arcane Masteryを取得することにより6 APを得ることができ、この価値は131ゴールドである。これもそれほど価値があるものではなく(弱体化ありがとう、Riot!)、ゴールド効率の視点ではチャンピオンがLv1の時に差がつく程度のものだ。弱体化される以前は、174ゴールドの価値があった(訳注:Season 3時の同位置のマスタリーは同名だが、効果は8% MR Pen)。

判定:APチャンピオンにとっては依然として価値のあるマスタリー。特に、Offenceツリーに9ポイントを割り振る場合に有効だ。


Executioner


Executionerについては、次の記事で言及させてもらおうと思う。今は、Offenceツリーに9ポイントを割り振る場合には価値がある、とだけ言っておく。


結論


新しいOffenceツリーは、AS・CDR・AD/APの恩恵を受けられるチャンピオン(KayleやTeemoなど)であれば、7ポイントまではすんなりと割り振ることができる、素晴らしいものである。8ポイント目をどのマスタリーに割り振るかが、とても面白い点である。Expose WeaknessとDouble-Edged Swordは試合終盤になるほど受けられる恩恵が増していくが、前者はチームメイトの存在や、スキルで先陣を切ることが求められ、後者は生存性の面で不利になってしまう。上2段に存在する、AS/CDR/AD/APの数値そのものを増してくれるマスタリーは、それぞれの能力値を上昇させることで強くなれるチャンピオンにとって、非常に良いものになっている。

8ポイント目を割り振るに当たっては、Expose Weaknessはサポート、ユーティリティメイジ、ジャングラーが取得するのがベストだ。Double-Edged Swordはアサシン、もしくは超長射程のチャンピオンに適している。Double-Edged SwordとExpose  Weaknessのどちらを取得するか迷ったとしたら、Expose Weaknessはレーニングの間はそんなに役に立たない、Butcherはミニオン/モンスターに対してしか効果がなく、100ゴールド以下の価値しかない、ということを思い出そう。Feastは確かに効率に優れたマスタリーだが、Butcherの取得が前提になる上に、ツリーの中でより上位のマスタリーを諦める必要がある。


要約

  • Double-Edged Sword:アサシン/バーストメイジ/Siegeスキルファイターに適しており、それ以外には適さない。
  • Fury:通常攻撃依存の高いチャンピオンに適しており、それ以外には不適。
  • Sorcery:スキルファイターに適しており、それ以外のチャンピオンでも良いマスタリー。
  • Butcher:どう考えても非効率的。
  • Expose Weakness:サポート、スキルを攻撃の起点とするADキャリー、ユーティリティメイジ、タンキーなtop、ジャングラーに適する。
  • Brute Force:ADを伸ばすチャンピオンに適する。
  • Mental Force:APを伸ばすチャンピオンに適する。
  • Feast:マナをリソースとして用いるチャンピオンには効果的だが、取得条件が厄介。とばそう。
  • Spell Weaving:スキル攻撃と通常攻撃を織り交ぜて使うチャンピオンで、攻撃重視のビルドをする場合は非常に有効になる可能性が高く、特にBlade Weavingと組み合わせて運用すると高い効果が見込める。Offenceツリーに9ポイントしか割り振るつもりがないのであれば、無価値。
  • Martial Mastery:弱体化されたが、ADチャンピオンではまだ有効。
  • Arcane Mastery:弱体化されたが、APチャンピオンではまだ有効。


原文
Cloth5 | Crunching the Numbers: Season 4 Offensive Masteries, Part 1 by Eph289

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