Cloth5.comさまに掲載されているCharlie氏著の“Taking a Look at the Korean Meta(韓国メタを注視する)”の訳です。
目次
用語集
sustain:レーンに居座り続け、タワーを守ること
siege:攻城、タワーを折ること
スノーボール:最初のキルで得られた有利を利用してさらにキルを取り続け、その有利を広げていくこと
韓国のプレイヤーたちは未だ新要素を理解する過程にあり、Preseasonの変化へ順応しようとしているが、いくつかのことがはっきりしつつある。SupportアイテムであるTalisman of Ascensionの存在により、チーム構成は敵を捉えるための機動力/ハードCCに基づいた構成になってきている。Talismanを使うことで得られる機動力をチーム全体でフル活用しようとしており、チームはそれを基に構成されている。また機動力と共に、Defenseマスタリーの恩恵によってレイトゲームに倒しづらいタンクになれるチャンピオンの地位が向上してきている。
Topレーン
Topレーンの対決は少し状況が変わってきており、RenektonとShyvanaは徐々に人気がなくなってきている。RengarとDr. Mundoがtopレーンのピック率首位であり、RenektonとShyvanaが続く選択肢になっている。これらのチャンピオンは全て同じアイテムビルドの過程を採っており、Sunfire、Spirit Visage、そして大抵の場合はRanduin's Omenをで買っていく。そしてもう一つ彼らに共通しているのは、マナを持たない(マナレス)チャンピオンであるということだ。現在、マナレスのチャンピオンはクールダウン以外のスキル使用制限を持たないため、マナのあるチャンピオンにsustainの面で常に凌駕している。現在のメタにおいて、topレーンは基本的に、お互いにsustainを妨害しようとする2人のタンクが隔離された孤島である。ShyvanaとRenektonが競争率の高いtopレーナーでない理由としては、Renektonはレイトゲームでのスケールがあまり良くないためと、Shyvanaは新しいマスタリーからsustainの恩恵を得られないためである。これらのチャンピオンとともに、一部のtopレーンではOlafも見られるようになってきているが、一般的にOlafはジャングラーとして用いられる方が多い。
マスタリーの変更
PreseasonのDefenseマスタリーは、自己回復能力を増すことと、チャンピオンをよりタンキーにすることに重点が置かれている。Defenseツリーを掘り下げることにより、Perseverance、Second Wind、Legendary Guardianを取得することができる。Perseveranceは失った体力の3%を5秒ごとに回復することができ、Spirit VisageとSecond Windは回復効果を増加させ、どんなビルドであっても相当量のsustainを保証する。このことは、sustainビルドやいくつかのタンク・アイテムでのビルドを行うチャンピオンにとって、本当に役立つものだ。集団戦では、Legendary Guardianで得られる最大20 ARと10 MRがチャンピオンをよりタンキーな存在にする。総合的に、マスタリーの変更で一番影響があったのはtopレーンだったと言えるだろう。
Rengar
3.14 patch以前ですら、Rengarは流行りのピックになりつつあり、今や彼は新しいDefenseマスタリーのおかげですっかり強くなった。このメタでは、Rengarは信じられないほどのsustainを持つタンキーなスプリット・プッシャーとして使われる。その目的は複数人でスプリット・プッシュを阻止させようとすることで、その間に残りの味方は数の有利をもってオブジェクトを獲得することができる。他のスプリット・プッシャーとは一体何が違うのか? Rengarはultimateを使うことで敵が自分に近づいて来るのを察知して迫る危険から逃げることができるが、相手のチームが彼を追うのを諦めれば、彼は戻ってスプリット・プッシュを継続することができるのだ。
ImpactのRengar用ルーン:
3x Attack Damage Quints
9x Hybrid Penetraction Marks
9x Armor Seals
9x Magic Resist Glyphs
他プレイヤーと違う部分もあるが、一般的な選択である。他のほとんどのRengarプレイヤーはGlyphをflat MRの代わりに5% CDRにする傾向にある。
現在、RengarプレイヤーたちはHybrid Penetration Marksを用いてBattle Roarを最優先で取得することにより、ミニオンウェーブの処理能力とsustainを両立している。レーンの対面次第でまず必要なステータスがARなのかMRなのかによってSpirit VisageかSunfire Capeにラッシュし、その後に他のアイテムを買うというビルドはRengarに特徴的なものだ。その後、Bone Tooth Necklaceを買う。簡単に死なない程度、スタックを失わない程度にタンキーになっているからだ。キルとアシストのスタックを溜めれば、戦闘中に生き延びれば生き延びるほど、さらなるスタックを溜めることができる。ダメージ・アイテムに関しては、Rengarにとってマナ以外の全てのステータスを生かすことができ、Savageryを使用した後のSheenの効果によってタワーを一瞬で折ることができるという観点から、Trinity Forceが選ばれることが多い。さらなるタンキーさが必要な場合はRanduin's Omenを持ち、敵の後衛に忍び寄って敵チーム全体にスローをかけられるようにする。
彼はスプリット・プッシュの化物ではあるが、集団戦ともなればFerocityを使って強化したBola Strikeで標的の移動能力を奪い、味方のバーストによって敵を仕留める。Vision Wardがステルスではなくなったため、Rengarはマップ全体を歩き回る時に大きなアドバンテージを得ることとなった。SKTのImpactはCJ Blazeとの対戦でこのアドバンテージを活用し、CJ BlazeのFlameがスプリット・プッシュとオブジェクト獲得にもっと重きを置いていたにもかかわらず、最終的にはスノーボールしきった(訳注:原文ではCJ FrostのShyとなっているがGroup AにいるのはCJ Blazeなのでおそらく誤り)。
Dr. Mundo
このチャンピオンは他のどのチャンピオンと比べた際に、新しいDefenseマスタリーからより多くの恩恵を得ていると思われる。Flat HealthとHealth RegenはDr. Mundoの大好物だ。Sunfire、Spirit Visage、Randuin's OmenのようなHealthアイテムを買うたびに、彼のパッシブとultimateの効果は増してゆく。MundoのHealthが25%を下回れば、Adrenaline Rush、Sadism、Perseverance、Spirit Visageのパッシブ、Second Windがお互いに補完し合い、恐ろしいほどの速度でヘルスを回復できる。CJ FrostのShyが5秒ごとに1000以上のHealth Regenを得ていたのを目撃したはずだ。
ShyのDr. Mundo用マスタリー:
ShyのDr. Mundo用ルーン:
3x Health Regen Per 5 Sec Quints
9x Hybrid Penetration Marks
9x Armor Seal
3x Flat Magic Resist Glyphs、6 CDR Glyphs
TopレーンのMundoではFlameのセットアップよりもShyのセットアップの方が一般的なため、ここではShyのセットアップを紹介する。FlameはHealth Regen Quintsの代わりにSpell Vampを用いているが、あまり有効に働かなかった。面白いことに、競技シーンでは0/30/0のマスタリーを誰も使っていない。最も一般的なのは4/26と2/28であり、両方のパターンにおいてOffenseマスタリーでCDRを取得している。
Dr. Mundoは強烈な通常攻撃ダメージと豊富な魔法ダメージを有していることから、Hybrid Penetration Marksで運用するのが最も効果的だ。Infested Cleaversを最優先で取得するのが最も一般的な選択で、ルーンから得られるMagic Penetrationにより、敵に大ダメージを与えることができる。これはShyvana、Dr. Mundo、Renekton、Rengarの全員に共通することでもある。これらのチャンピオンたちは魔法ダメージと物理ダメージの両方を大量に叩き出すため、レーンにおいて相手がビルドで対策するのが難しい。Doran's ShieldスタートしたDr. Mundoは、Passiveによる高いHealth Regenも相まって、レーンから排除するのは非常に困難だ。Dr. Mundoはultimateの最大レベル時には移動速度を35%増加させることもでき、これによって機動力を得たDr. Mundoは思い通りに移動することが可能だ。
Championsにおいて全てのDr. MundoがサモナースペルとしてFlashとTeleportを選択している。こうすることで、Burning AgonyとSunfire Capeを使ったミニオンウェーブ処理能力をフルに活用したスプリット・プッシュが可能になる。Lv1時のDr. Mundoはデュオレーンに加わって3人で戦い、その後Teleportで経験値を損失することなくソロレーンへと戻っている。試合中盤にはスプリット・プッシュを行うだけでなく、Teleportで集団戦に駆けつけタンクとしての役割を果たす。いかにして機動を得るか、Health Regenをいかに速く積むかで、戦闘から逃げ出したり、瞬時に戦いの中へ戻ったりという動きを可能にしていくのだ。
ジャングル
Preseasonパッチ以前の環境では、Olafの地位は向上しつつあり、速いジャングル速度と強いgankにより脅威となっていた。Evelynn、Lee Sin、Eliseと並び、彼は未だに最強のジャングラーの一角を占め続けている。これらは皆、スノーボールするためにレーンでのキルを求める、超攻撃的なジャングラーである。Dr. MundoとOlafはTopレーンとジャングルの両方で効果的にプレイされている。Dr. MundoはTopレーンでの運用の方が効果的な理由として、早めに成長させることと、唯一のCCがInfected Cleaversであり、しかも乱発することができないためgankが強いわけではないからだ。一方でOlafは、Topレーンでの運用よりもジャングルの方が強く、ジャングルでのファーム速度が最速の部類に入ることと、gankが強いことがその要因となっている。CJ Blaze対SKT T1 Kの2試合目において、DaydreamはOlafの斧をPigletにどんどん当てて永続的なスローをかけることで、レーンのgankを成功させていた。新しいジャングルのキャンプが設置されたことにより、1対2のレーナーはタワーを折るための新しいミニオンウェーブを待っている間、そのキャンプを倒して過ごすようになった。これらのチャンピオンはいずれも壁を越えたり移動速度を増加させたりといったスキルを駆使することによって、機動力を確保している。
視界とTrinket
視界の変更とTrinketが導入されたことにより、攻撃的なジャングラーは試合序盤に積極的に行動できるようになった。Warding Totemを持つことで全員がWardを1本持ってスタートできるが、このWardは1分間しか効果がないため、プレイヤーに安全だという錯覚を与えてしまう。現在、ほとんどのサポートは金策アイテムを持ってスタートするため、1~2本のWardしか買うことができない。このことにより、全体的に見て試合序盤の視界が減少し、Olafのようなチャンピオンにとってはレーンへ躍り込みgankを成功させやすい環境となった。ジャングラーはWarding TotemかSweeping Lensを持ってスタートする傾向にある。Lee SinにとってWardを1本持つスタートが可能になったということは、序盤のgankや離脱のためにWardを活用できるという意味であり、大きな強化である。Sweeping Lensを持ってスタートする一部のジャングラーは、序盤にジャングルに置かれたWardを壊すことができるため、レーンに圧力をかけたり、Wardで守られていないレーンにgankに戻ったりといったことが可能になった。
Evelynn
視界の変更は、どのチャンピオンよりもEvelynnにさらなる大きな恩恵をもたらした。昔のEvelynnはパッシブによってマップ全体にプレッシャーをかけることができたが、Vision Wardが使われるようになると、マップのどこにいるかを見られてしまうようになってしまった。Preseasonの変更により、プレイヤー1人が持つことができるVision Wardの数は1本となり、さらにそれは見えるようになった。EvelynnはVision Wardを簡単に壊すことができ、Evelynnを察知することができなくなったことがわかっているレーンに戻ってgankできるようになったのだ。
WatchのEvelynn用マスタリー:
WatchのEvelynn用ルーン:
3x Ability Power Quints
9x Attack Damage Marks
9x Armor Seals
9x Flat Ability Power Glyphs
Najin Black SwordのWatchはKT Rolster Bulletsとの対戦でEvelynnをプレイし、試合の序盤を完全にコントロールすることに成功した。DiamondproxがBlue ElixirスタートのEvelynnジャングルを始めて以来、このスタートはほとんどのジャングラーにとって標準となった。Macheteを持たずにプレイするということは、最初のジャングル1周目においてEvelynnは非常に脆いチャンピオンになるということを意味する。Attack Damage Marksを用いることで、1周目のファームを楽にするとともに、RavageによるAS強化とのシナジーを狙っている。Evelynnは試合序盤にスノーボールするためにピックされるチャンピオンであるというのは依然揺るぎない事実であり、視界の変更によってそれはさらに簡単になった。Flat Ability PowerのGlyphsとQuintsのルーンを用いることにより、試合序盤から大きな攻撃力を得て、敵を速やかに暗殺するのだ。
Dark Frenzyを用いることによって、Evelynnは非常に高い機動性を発揮するチャンピオンでもある。恐るべきスピードによって敵チームの中に飛び込み接敵し、Agony's Embraceを用いて理想的な集団戦を開始することができる。キル/アシストを得ることでDark FrenzyのCDを解消できるため、離脱や敵の継続的な追跡が可能だ。視界の変更が現状を維持する限り、対策が編み出されるまでEvelynnは非常に激しい取り合いになるチャンピオンであり続けるだろう。
Midレーン
MidレーンはPreseasonの変更の影響はさほどないポジションだ。いくつかの例外を除けば、プレイヤーたちのチャンピオン・プールも大きくは変わらないままである。Orianna、Syndra、Zed、Gragas、Riven、Nidaleeといったチャンピオンが一般的である。CJ FrostのMaknoonはKassadinのピックももちろんではあるが、Kayleをピックするようになった。Samsung Galaxy BlueのPawNはチームのトーナメント生命が危うかった時、midとしてKatarinaをピックした。さらに、ピックされた3試合の内1試合も勝てていないSyndra以外のこれらのチャンピオンは全て、高い機動性を備えている。新しい視界の変化は、頻繁にレーンを離れてroamする攻撃的なmidレーナーにも恩恵を与えた。視界の欠落により、midレーナーのroamingはより成功しやすくなった。Topレーナーやmidレーナーにおいて、Warding TotemをSweeping Lensにすることでより視界の支配権を得るというのは、一般的ではない。
Gragas
GragasはWorld Championships以前より激しい取り合いになるチャンピオンであり、Preseasonとなった今でも依然として強いピックであり続けている。最近のパッチにより、Body Slamのクールダウンが増加したため、彼の機動性はほんの少し減少した。その埋め合わせとして、Body Slamは範囲内の全ての目的に減衰することなくダメージを与えるようになった。Barrel Rollの射程も少し短くなったが、敵が回避するのが難しい、早い段階で爆発させることができるようになっている。このことにより、Gragasはレーンでより攻撃的に行動できるようになり、以前は勝つことのできなかったダメージ交換に勝つことができるようになった。Body Slamは壁を通り抜けることができるため、未だにGragasに高い機動性を提供しているが、これを攻撃的に使う時には注意する必要がある。Exploding Caskはnukeの道具として使うには頼りないAoEスキルである。的確に使えば、敵を自チームの中に引き寄せ、一瞬のバーストでキルすることができるだろう。
FakerのGragas用マスタリー:
FakerのGragas用ルーン:
3x Ability Power Quints
9x Magic Penetration Marks
9x Armor Seals
9x Scaling Ability Power Glyphs
これらのルーンとマスタリーを用いて、SKT T1 KのFakerはGragasを使い、Oriannaを使うCJ BlazeのAmbitionに対して優位に立った。Scaling Ability Power GlyphsはFakerがいつも好んで使うものだ。このルーンから得られる大きなAbility Powerは、MRを諦めてさえ余りあるものだ。ルーンから得られないMRを上げるためと、レーンで少しタンキーにするために、Fakerは9ポイントをDefenseマスタリーに振っている。Drunken RageとHappy Hourを使うことでヘルスとマナを回復するsustainを得られるため、midレーナーに特徴的な9ポイントのUtilityマスタリーを切ることができるのだ。Fakerはスキルによるダメージを与えた対象に対して周囲の味方のダメージが1%増えるExpose Weaknessを取得しているのが、興味深い点だ。これはおそらく、GragasがSiege構成とチームファイト構成に典型的なチャンピオンであり、その時に1%のダメージが多少は役立つのだろう。
マークスマン
midレーナーとしてのマークスマンは、現在の変更に影響されるところは少ない。LucianとSivirはピック/BAN率がそれぞれ、Sivirが100%、Lucianが97.1%と全てのマークスマンの中で最も奪い合いの激しい。他にはCaitlyn、Ezreal、Vayneが前パッチから引き続き一般的なマークスマンである。他地域ではJinxがピックされ続けているが、韓国では未だにピックされない。Jinxはギャップクロース、離脱能力を持たず、移動速度増加はタワーを折るかキルを取るかのみで発動するため、現在の機動性中心のメタにそぐわない。DefenseマスタリーによりTopレーナー、ジャングラー、サポートがさらにタンキーになったため、Silver Boltでタンクを溶かすことのできるVayneを見ることが多くなる可能性はある。
Lucian
パッシブにより追加の通常攻撃を得ることのできるLucianは、現在最強のレーナーの一角である。パッシブであるLightslingerにより、彼は容易に対面とのダメージ交換に勝つことができる。対面にPiercing Lightを当てることができれば、次にパッシブの乗った通常攻撃を見舞い、さらにArdent BlazeやRelentless Pursuitで再びパッシブを発動させることにより、短時間で敵キャリーを瀕死に追い込むことができるだろう。
Cpt JackのLucian用マスタリー:
Cpt JackのLucian用ルーン:
2x Life Steal Quints、1x Ad Quint
9x Attack Damage Marks
9x Amor Seals
5x Flat Magic Resist、4x Mana Regen per 5
これらのルーンはSeadon 3における大多数のMarksmanたちにとって標準的なものだ。4%のLifestealとDoran's Bladeでスタートすることによりレーニングフェーズの序盤でも十分なsustainを得られる。4つのMana Regen Glyphsによって、Lucian、Caitlyn、Ezrealといったチャンピオンで重要な、頻繁なスキル使用が可能になる。CJ Blaze Captain Jackは、OffenseマスタリーのSpell WeavingとBlade Weavingを両方取得している。これはLucianが、通常攻撃依存のキャリーというよりは、EzrealのようなADスキルファイター・キャリーであることに起因している。LucianはBlade Weavingのスタックを得るためにスキルを多用してパッシブを発動させることで、Spell Weavingのスタックを素早く溜めることができるのだ。
Ardent BlazeとRelentless Pursuitを持っているため、Lucianは非常に機動性の高いキャリーである。Ardent Blazeはマークのついた対象に通常攻撃を加えるだけで、繰り返し40 MSを得ることができる。Relentless Pursuitは壁を抜けて追跡・離脱が可能なダッシュスキルである。The Cullingはキルに際して最大のダメージを叩き出すスキルではないが、ミニオンウェーブを速やかに一掃できるスキルであり、さらに非常にクールダウンの短いスキルでもある。破壊されつつある自タワーを守ったり、敵タワーを攻めたりする時、The Cullingは非常に便利なスキルである。パッシブと組み合わせると、siegeやタワーの早い破壊をLucianは非常に速く行うことができる。
Sivir
Champions Winterでプレイ可能になって以来、Sivirは1試合を除いて全ての試合でBANされている。このパッチ時点における他マークスマンを超越する顕著な変更が加えられたのが、彼女だ。Boomerang BladeとRicochetを使うことで、彼女は1コンボで1ミニオンウェーブを処理することができる。Spell Shieldはマナ消費が0になり、無駄にしてしまった場合でもペナルティはなくなったが、依然として敵のスキルを防ぐのに成功した場合はマナを得られる。Sivirが非常に価値のあるピックであり続けている最大の理由は、彼女単体が持つ機動力の高さと、チーム全体に機動力を提供できるからである。On the Huntは自分自身とチームメイトの移動速度を60%増加させ、この速度を得たチームから逃げられる構成は皆無に等しい。
PigletのSivir用マスタリー:
PigletのSivir用ルーン:
2x Life Steal Quints、1x Ad Quint
9x Attack Damage Marks
9x Amor Seals
5x Flat Magic Resist、4x Mana Regen per 5
SivirがBANされなかった唯一の試合において、SKT T1 Kはfirst pickでPigletにSivirをピックできた。PigletはルーンについてはCaptain JackのLucianと同じ標準的なセットアップを用いている。Captain Jackのマスタリーと比較すると、Pigletのものは多少違いが見られる。PigletはBlade Weavingを取らず、代わりにDouble Edged Swordを取得している。Double Edged Swordはマークスマンのマスタリー構成としては一般的なものだ。2人のマスタリー構成の違いは、ほとんどプレイヤー個人の好みに由来するものだ。SKTはRengar、Mundo、Gragas、Luluといった機動性の高いチャンピオンで他の構成を固め、さらにOn the Huntのアクティブで敵に逃亡を許さないチームを作り上げた。Sivirは他にも集団戦の間に尋常ではない量のAoEダメージを叩き出すことができ、パッシブにより敵を追跡する能力も高い。
サポート
Riotの当初の意図により、現在のパッチで最も変更の影響を受けたのがサポートである。以前のパッチでサポートに共通していたのはPhilosopher's Stone、Sight Stone、Mobility Bootsのみだった。その後サポートは一般的にOracleとWardを買ってマップ全体をカバーすることを重視し、他のアイテムを買うためのゴールドがないため、Shurelya's Reverieを持つサポートすら見ることは稀だった。新しい金策アイテムの選択により、サポートは他のアイテムを買う余裕を手に入れ、ビルドにはより大きな幅が生じた。
スタートアイテムと視界
現在のサポートは、3つの金策アイテムを選ぶことができる。Ancient Coin、Spellthief's Edge、Relic Shieldである。これまでOGNで見られた全てのサポートは、基本的に16分時点でShurelya's Reverie(注:原文通り)を持つことができることから、Talisman of Ascensionにアップグレードしている。一部のメレー・サポートはレーンでのゴールドを得るためにRelic Shieldを選んでスタートしているが、レーニングフェーズが終わり次第Relic Shieldを売ってAncient Coinに変えてしまう。現在、このメタにおいてTalismanのアクティブから得られる40% MSは、他の金策アイテムから得られる効果よりも優先度の高い効果である。今のサポートにとってのコアアイテムとは、現状ではTalisman of AscensionとMikael's Crucibleである。Mikael's Crucibleが一般的な理由は、Healと同じようにキャリーをCleanseで守ることができるからである。またMikael's Crucibleによって得られるMRにはAPアサシンのバーストから身を守る効果があり、Mana Regenはマナをリソースにもつチャンピオンにとっては常に良い効果をもたらすステータスである。
各プレイヤーは3本までしかWardをマップに置くことができないという変更により、Sight Stoneを購入しないサポートも出てきた。視界の支配権を得る行為はサポートだけの責任ではなくなり、チーム全員の責任となったのだ。特に今では、プレイヤー1人につきVision Wardを1本しか持つことができず、簡単に壊されないよう戦術的な場所にVision Wardを置くことが実に重要になっている。Oracleがなくなり、Vision Wardをその代替にせざるを得ないため、サポートがSweeping Lensでスタートする、ないしは試合中盤でTrinketをSweeping Lensに変更することは非常に重要なことである。
Karma
Patch 3.14以降、Champions Winterで最もプレイされているサポートがKarmaだ。Poke、自己sustain、CC、シールド、移動速度増加を持った、万能かつ堅実なサポートとして用いられる。最も重要なのは、KarmaはスキルとしてShurelya's Reverieを持っているということだ。周囲の全員に最大で60%の移動速度増加とシールド付与は、Talisman of Ascensionと組み合わせることでイニシエートとディスエンゲージのための素晴らしいツールとなる。
StarLastのKarma用マスタリー:
StarLastのKarma用ルーン:
3x Ability Power Quints
9x Magic Penetration Marks
9x Armor Seals
9x Flat Ability Power Glyphs
Samusung Galaxy BlueのHeartはKarmaを21/9/0のマスタリーで運用していたが、StarLastのセットアップの方がより効果的なので、そちらを取り上げる。
Jin Air FalconsのStarLastとSamusung Galaxy BlueのHeartは共に、他のサポートよりもKarmaを優先して使用している。ソロレーンでKarmaをプレイする時とほとんど変わらないセットアップに見えることと思う。このセットアップにより、レーンにおいてInnerfire/Soulflareでの効果的なPoke、Inspire/Defianceでの強力なシールドを行使することが可能になる。Offenseマスタリーを取得することでレーンでより攻撃的に行動することができ、同時に防御的なスキルをより効果的に用いることもできる。そのようなレーンのひとつが、Samsung Galaxy BlueによるKarmaとCaitlynのレーンだ。このレーンでは、対面をInnerfire/SoulflareとPiltover Peacemakerの両方によりPokeしていた。それだけではないが、これらのスキルはミニオンウェーブを速やかに一掃することも可能にしている。
Jin Air Falconsは危険なドラゴン獲得後や不利な位置から安全にディスエンゲージのために、Inspire/DefianceとTalisman of Ascensionのコンボを利用した。また、警戒していない獲物を討ち取るために、茂みに5人で潜んでからこのコンボを使うといったことも行った。Karmaから得られる機動性をチームに組み入れることで、数の有利をもってオブジェクト獲得にチャレンジすることができる。現在のメタの状況では、Karmaは実に強いピックであり、Sivirと同様の機動性をもたらすピックであるが、サポートである。機動性第一の構成が続く限り、その一員にKarmaを認めることができるだろう。
Taric
現在のパッチでは、変更されたスキルにより、Taricは非常に強い立ち位置にいる。Taricは他のどの能力値よりもArmorからの恩恵を最も受けている。Armorは防御的な目的にも攻撃的な目的にも役立つからだ。Armorを重ねてゆくことで、Taricとその味方たちはよりタンキーになってゆき、Taricの通常攻撃には追加魔法ダメージが乗り、敵のARをどんどん低下させる。試合序盤では、TaricはShatterによる大きなバースト・ダメージを与えることができ、試合中盤ではソロレーンのbruiser並のタンキーさを誇る。クールダウン減少アイテムをいくつか購入することにより、TaricはDazzleでスタンさせた目標をパッシブのGemcraftのダメージにより叩きのめすことができるのだ。
MadLifeのTaric用マスタリー:
MadLifeのTaric用ルーン:
3x Armor Quints
9x Armor Marks
9x Armor Seals
9x Flat Magic Resist Glyphs
ここではMafaとLustboyのセットアップではなく、もっと一般的なTaricであるMadLifeのセットアップを紹介する。
CJ BlazeとCJ Frostの両方のチームにおいて、Taricはサポートの中でもお気に入りのピックだ。KT Rolster BulletsのMafaも、対Najin Black Sword戦の2試合目でTaricをピックした。Taricはギャップクロース能力もDazzle以外の長射程スキルも持たないため、Utilityマスタリーを奥深くまで取得することで移動速度を増し、スタンの射程に敵を捉えられるようにする。前述したプレイヤーたちとMadLifeのルーン構成にはいくつかの違いがあり、MadLifeは試合序盤でもっとタンキーになるためにFlat Magic Resist Glyphs以外を全てArmorで埋め、敵をバーストダメージで討ち取ることができるようにしている。
MafaとLustboyの2人もルーンから大量のArmorを得ているが、MadLifeのArmor Quintsの代わりにHealth Quintsを使っている。これはプレイヤー個人の好みであり、サポートのセットアップに最も違いが出るところでもある。サポートプレイヤーには、ルーン構成に由来する個々人の立ち回りの違いが見られる。
TaricはLucianのような強いレーナーと組み合わせて使われるようである。二人を合わせれば、完璧にレーンで優位を取り、キルを取る可能性も高い。チームに機動性を提供しないTaricではあるが、目標指定のスタンであるDazzleにより、敵1人を確実に捕まえる能力を持っている。Utilityマスタリーから得た多大な移動速度と、Talisman of Ascensionの速度増加を使うことで、スタンの射程に敵を捉えることができるようになる。集団戦となれば、Taricはスタンによる敵拘束能力を駆使し、タンクとして前線に立つ。
最終見解
現在の、何よりも機動性が好まれる韓国メタの状況では、Karmaのような新しいチャンピオンが用いられるようになった一方で、時代遅れとなってしまったチャンピオンも生み出されてしまった。位置取りのミスを突いてキルを取ったり、高い機動力を持つチャンピオンがroamingしたりといったことが容易になり、位置取りと視界のコントロールはより重要性を増した。Olaf、Rengar、Mundoのようなタンキーになる手段を持つチャンピオンを得て、弱体化されたもののVayneがが見られ始めることになると推測する。Vayneの台頭とともに、他のマークスマンにおいてもBlade of the Ruined Kingを含むビルドが頻繁に見られるようになり、Leonaのような長射程イニシエート能力を持つチャンピオンも見られるようになっていくのではないだろうか。
原文
Cloth5 | Taking a Look at the Korean Meta by Charlie
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