Blaze’s Slow Minion Push or “The Sixth Man”

GG ChronicleさまのCJ Entus Blazeの戦術分析訳です。


MonteCristo Analysis – Blaze’s Slow Minion Push or “The Sixth Man”
http://ggchronicle.com/montecristo-analysis-blazes-slow-minion-push-or-the-sixth-man/

CJ Entus BlazeによるOGN Champions Springでの13連勝で鍵となった戦術について考察してみる。
この"slow minion push"はbummer2000氏のWorld Eliteの戦術考察を著しく改良したもので、ここでは"The Sixth Man"と呼ぶことにした。

BlazeはSlow pushingによって大量のminion waveを作り出すことで、タワーに対してもう一人チャンピオンがいるようなプレッシャーを与え、相手に対処をさせている間にfarmやobjectにおけるアドバンテージを獲得している。

今回は例としてOGN Champions Semifinals: game 2 CJ Frost vs CJ Blazeを見てみることにする。

両チームのPickは以下の通り

CJ Entus Blaze

• Kennen – Flame
• Nasus – Helios
• Orianna – Ambition
• Varus – Captain Jack
• Sona- LustBoy

CJ Entus Frost

• Rumble – Shy
• Shen – CloudTemplar
• Xerath – RapidStar
• Caitlyn – Hermes
• Thresh – MadLife

試合時間5分、FrostとBlzaeの両チームがお互いのturretsをほぼ同時に破壊。Blazeはtopを失い、Frostはbottomを失った。
この時点では1v2を強いられていた両チームのtopのプレイヤーでは、FlameがShyよりもわずかにGoldとCSで上回っている。

Frost側が相手のtop towerを落とし、Blazeはセオリー通りにduoをtopへ移し、HermesとMadLifeがbottomやmidへ移動することにより、Dragonへのプレッシャーを作り上げた。

一方でBlazeはfarmingとminion wave 操作を見せ、これが後半への成功へと繋がることになる。




AmbitionのRecallとFlameがtopに居座り続けるのを見て、FrostはフリーとなっているDragonを取るという判断。
この時点でShyはbottomを速やかにpushしていたため、FlameとCSが並ぶこととなる。
興味深いことに、Flameはtop laneでLast Hitを取ることにのみ専念して、可能な限りゆっくりWaveをコントロールしており、戦術が実を結ぶときを待っていた。
その間、Ambition, Captain Jack, LustBoyはmidとbottomでDragonを取った後に各レーンに押し寄せてきたFrostを押し返していた。





Dragonを取った後、Frostはmidへ移動。objectへ更なるプレッシャーをかけようとするも、ValusとNasusのAoEによって、Towerが深刻な被害を受ける前にClear。その間、AmbitionとFlameは他のレーンでfarm。
7:40、ついにtop laneはBlazeの2nd towerにまで到達、依然としてFlameは同じ調子でlast hitを取り続ける。
Ambitionはbottomを積極的にpush、その後、buffを取りにBlue Golemへ。この時点でFrostはturretの破壊を断念。





9:00、Blazeはtoplaneでのslow pushを本格的に開始。Cannon minionが8:30に湧いて、Flameのところにたどり着くと、わずかながらpushing powerが増し、minionが雪だるま式に増加していくところを丹念にlast hitを取り続ける。

Flameが2nd towerでlaneを停滞させたことにより、Frost側は潜在的にかなりの量のCSを失う。このことはShyとFlameのスコアに現れている。Ambitionがbot laneでCSを稼いでいる間、RapidStarはmidでの攻防に参加していたため、CSの量に若干差が生まれている。





10:21、Flameは大量のCaster Minionを従え、BlazeはFrostのtop turretを含む3 laneでのsplit pushの準備が整う。
botでAmbitionが押し込み始めると共にHeliosとCaptain Jackはその優れたwave clear能力により、midにプレッシャーをかける。
Slow Pushを伴う全レーンでプレッシャーをかけるというBlazeの決断により、AmbitionとFlameでのCSリードはDragonの差を埋めるほどになっていた。
LustyBoyはmidでプレッシャーをかけ続けたほうがよかったかもしれないが、彼はFlameを手伝うべくtopへと移動した。この時点でFlameはrecallしておらず、3000 gold近く保有していた。





大量のminionとFlameとShyとの2つのレベル差により、Frostはtopに複数の人員を割くことを余儀なくされた。
MadLifeが向かい、RapidStarがteleportを使って、LustBoyをfirstblood。
topにFrostが構っている間にHeliosはRed buffを取得、Captain Jackはmid outer Towerへ迫り、Ambitionはbottomを積極的にpush。Oriannaのwave-clearはCloudTmplarのjungle shenの手に余ることを証明してみせた。





Frostは一度はFlameからGoldでリードしたものの、Helios,Captain Jack, Ambitionによってouter middle turretとinner bottom turretは相当のダメージを被ることとなった。

姉妹チームとしてBlazeの戦略には慣れていたのであろうFrostの対応は迅速で両方のturretsを守った。
だがしかし、Turretsは"The Sixth Man"によって数分後にダウンしてしまうほどのダメージを負ってしまっていた。またBlazeはGoldのリードを取り戻し、slow pushとsplit-pressure tacticsは有効に働いた。
farmしたFlameを誰も止めることできず、FrostはBlazeのSplit-pushに屈することとなった。


1. Gold および experience の配分

Frostの選択したDragonは特定のプレイヤーに集中させるのではなく、チームに公平にGoldを分配するものだ。
見ての通り、The Sixth ManはFlameとAmbitionに収入を集中した上で全体量で追いついている。
top towerでの攻防を見て分かるとおり、Shyが7のときにFlameは9になっており、FlameはShyに対して十分なレベルアドバンテージも得ることにも成功している。

つまるところ、FrostがDragonの後にBlazeのVarus/Nasusのwave clearとFrostのパッとしないチーム構成により、towerを破壊することに失敗したことにより、Blazeのこの戦術が明らかとなった。
これはminion waveの扱いおよびfarmとDragonの価値についての再検討が必要な事を示している。

FlameへのGoldの集中をいう状況は残る試合で彼が全ての1v1で勝てるということであり、ひいてはFrostは常に彼を止めるために複数人を割かなくてはならなくなるということだ。
Flameに対処している間、Blazeにとって残りのメンバーでFrostのturretを破壊したり、動きを咎めることは容易いことだった。


2. The Sixth Man は受身のプレイを強制する

The Sixth Manが素晴らしいところは相手に受身の対処を強制して非常に強い戦術的立場に立てるということだ。
BlazeはFrostのDragonへの行動に対して対処を諦め、代わりに数分間対処が必要な状況を作り上げる。FrostがFirst Bloodを取り、Blazeは最初のsplit-pushでのプレッシャーでtowerを破壊できなかったが、試合の流れをつくり、その後すぐ破壊するのに十分なダメージをojectivesに与えていた。一旦、Flameがアイテムを購入すると、BlazeはFrostの3つ全てのレーンで容易くプレッシャーをかけ続けられる。
単純に言ってしまえばそれによってBlazeは敵全体をコントロール出来てしまったのだ。


3. 相手のfarmを枯らす

Flameによるtop laneの停滞とAmbitionによる迅速なtower際へのpushにより、Frost側のかなりの量のGlodとEXPを減少させた。BlazeがFrostのmidでのpushに対処することで少なくともEXPは得ており、Blaze側のminionはFrostのメンバーにGoldとEXPを与えることなく死んでいった。
Flameが辛抱強く2nd turretへ引き寄せ、Cannon Minionが到着するまでの5分間、Frost側はtopでLast Hitを1つも得られておらず、The Sith ManがFrostのturretへ迫ったときにはそのWaveから得られるGoldのほとんどはturretによる攻撃で失われ、Shyは取り戻せなかった。

Blazeは非常に素晴らしい

研究されたsplit-pushing戦術と良く組み立てられたチーム構成でBlazeは13連勝を達成して、Champions Spring finalへと駒を進めた。今、彼らの素晴らしい戦術と計算された判断力に対抗できるチームを世界中探してもそうはいないだろう。CJ Blazeはmap controlとpressureを目指している間、相手に一時的な優位を許すことで序盤は頻繁に不利となっている。


この考察をするにあたり、分析に助言してくれたChaox氏に感謝する。