2023シーズン開幕動画が例年とは異なったことに端を発したLeague of Legendsの先行きへの不安に対してRioterのコメントが公開されました。関連する質疑応答を紹介します。
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開発チームのRiot BrightmoonとRiot Meddlerより、皆さんへメッセージをお送りします。
— リーグ・オブ・レジェンド (@LoLJPOfficial) January 18, 2023
大事なことをしっかりお届けできなかった事実を、私たちは重く受け止めています。
どのように改善していくのか、今後の取り組みについてお話しします。
(⚠CCをONにすると日本語字幕が表示されます) pic.twitter.com/zjpxLM8a15
以下にその取り組みの一部をご紹介します:
— リーグ・オブ・レジェンド (@LoLJPOfficial) January 18, 2023
─ シーズン2024開幕時はチャンピオンがメインのシネマティックを制作
─ 今夏公開のものを含むイベントおよび新モードの改良
─ 技術面への投資を継続
─ コミュニケーションの改善(頻度や透明性、事前の告知など)
質疑応答
League Stugiosの代表、LoL/TFT/ワイルドリフトのゲーム開発の監督 Meddler氏
Q. いいじゃん。どうしてそういう情報をシーズン開幕ビデオに入れなかったんだ?
A. 振り返ってみますと、そうですね、この大部分はこの前公開された動画に入れておくべき情報、もしくは年末までに皆さんに共有しておくべき情報でした。
言及されている最近プロトタイプが完成したゲームモードのようないくつかは11、12月に動画を撮影した時にはまだ存在していなかったりもしました。(原文)
Q. こういうのをもっとください。コミュニケーション。説明責任を果たす。私たちを暗闇に放置しないでください。
A. 最大限やるつもりです。最近してこなかった積極性で取り組むつもりですが、時には反射的な議論が必要とされる緊急事態もあることでしょう(加えて、そうでない場合も)。
どのような情報媒体が好きですか? 私はテキストブログのようなものを個人的には好む傾向にある(カメラに映るのが概ね苦手なので)のですが、大勢が動画形式を好む傾向にあることも理解しています。(原文)
Q. 情報発信の形としてはテキストが望ましいです。Twitterの動画ではキャプションがありませんし、聴覚に問題があったりそれを聞けない環境にいる人もいるでしょう。それと@LoLDevアカウントをもっと活用して、ここで話しているような内容をそっちのハブでも再投稿してコミュニティの隅々へ行き渡らせる必要があります。
A. 伝達手段と伝達場所についてのご意見をありがとうございます。アクセスのしやすさが問題なのには同意します。アクセスの改善にくわえて、アプローチでも話す内容でも、もっとうまくやれるはずだと思います。(原文)
Q. 動画の内容はシネマティクスについてがほとんどだったけど、それはトドメだっただけでそれが最大の問題点というわけではないと思います。
A. ええと、シネマティックについての情報に重きを置き過ぎてしまったようなら申し訳ありません。今回の話の大部分がシネマティクスについてになってしまったのは、通常の手段よりも粗いこのようなやり方でお話しするきっかけがこれだったからで、他の失敗よりも余計に辛かったからなのです。シネマティクスの件が中心的あるいはキーとなった問題である、と考えているとお伝えしたいわけではありませんでした。(原文)
Q. なんか葬式のスピーチみたいだったよ。言ってることはそんな悪くないのに、雰囲気が。
A. あなたも愛するゲームで働いていて、成功を逃したとき、悲しんだり動揺したりしている他の人を見るのはとても悲しいものです。
私は元来このような時に感情を出せるタイプではなくて、カメラも嫌いなタイプですので、そこは申し訳なく思います……(原文)
Q. VGU/ASUについて実質的なことは何も話していないようですが、これについてコミュニケーションできるものはないのですか?
A. 今やっているもののひとつにチームの変更があり、この変更でASUを同時に複数行えるようなります。この方面についてはまもなく詳細を共有しようと準備中のものがあります(可能であれば対象となる数チャンピオンとその理想的なスケジュールについても)。(原文)
Q. うーん、プロトタイプができたというゲームモードは大勢に望まれているPvEではないんですね。成功するのかも知れませんが、私はすこしガッカリしています。
A. プロトタイプができたモードについて、これは一部のプレイヤーにはとても人気になり、それ以外のプレイヤーにはそうではない、そんなゲームモードになるだろうと私は考えています。あなたがチャンピオン vs チャンピオンの激しい闘争を求めていたり、どんなチャンピオンの組み合わせが最も効果的かを探求したり、理論立ててビルド選択したりするのが好きなのであれば、このゲームモードはとてもエキサイティングなものになるはずです。そうではない体験を望む人には、ええ、向いていないかもしれません。
様々な好みに合わせてより幅広いモードを提供できるよう取り組んでいます。この例がここで読んでくれている全員に刺さるものでなかったとしても、今日ここで話すのに最適だということであり、私たちが現在取り組んでいるものについて透明性と具体性を実現することが重要だと考えています。(原文)
Q. 「2v2v2v2のゲームモード」と、「デスマッチ形式のゲームモード」の2つがあるのではなくて、「2v2v2v2のデスマッチ」のゲームモードひとつがあるのね?
A. ええ、そういうことです。二人組が4チーム、ラウンドごとに他のペアとランダムにマッチメイクされ、ラウンド間にアイテムを購入しレベルを獲得します。一定以上の敗戦で脱落になります。まだラウンドがいくつになるか、マップレイアウトはどうなるか等の詳細について多数検討中です。(原文)
Q. 夏のイベントに向けて盛り返そうとしているのはわかったけど、ここ数年のビジュアルノベル形式になるのだろうか。オデッセイや最初のスターガーディアンイベントみたいな大規模なやつを期待してるんだけど。
A. 自信を持って言及できるもの:
- 動画内で伝えたゲームモード(2v2v2v2)、これはとても楽しい体験をさせてくれるだろうと個人的には期待しています。
- ビジュアルノベルは予定していません。代わりに違うタイプの環境の体験を試作中です。喜ばしいことに、まだ十分に作業し切れてはいないのですが、数ヶ月後にはどうなったにせよ詳細をお知らせできると思います。
- 2v2v2v2ゲームモードコンセプトとの相性がいい新テーマなイベント(既存テーマの復活ではありません)
これ以上については
- まだ明確ではありません、追ってお知らせすることになるでしょう。オデッセイイベントの規模になるとは思っていませんが、様々なイベントを定期的に開催できるスキル再構築に励んでいます。(原文)
Q. ビジュアルノベルを諦めてくれてありがとう。私は好きだったけど、でもパッとしなかったね。
A. ええ、最初は上手くいっているように思えたのですが(新規性はあったと述べるに止める……いや、失礼)何度も繰り返そうとすると上手くいきませんでした。(原文)
Q. 落ち着け、「夏の」イベントがビジュアルノベルではないというだけだ。Riotが諦めたわけではないみたいだぞ。
A. ビジュアルノベルについては現在のところ計画中も進行中もありません。二度とやらないとは言いません。再びフレッシュさを感じさせることができるように私たちがなったなら、あるかも知れません。これに関して取り組んでいることは現在なにもありません。(原文)
Q. 自分でチャンピオンが選べて、サモナーズリフト以外のゲームモード、つまりはネクサスブリッツそのものなんだけど、来て欲しいなあ。
A. いつになるかはわかりませんが、2v2v2v2モードについて言及したことに追加して、ネクサスブリッツも復活予定です。これを昨年中に公表しながらも達成できなかったことは認識した上で、確信もなしに時期を推測することはやめておきますが、ネクサスブリッツを私たちが忘れてはいないということを伝えておきます。他のあれこれと同じく無視しているわけではないのです。(原文)
Q. ワイルドリフトみたいにどっちのサイドになっても右上を目指すようにはできませんか?
A. それは私たちも導入したいと思っているものなので、例えばワイルドリフトではそうなりました。サモナーズリフトにおいてそうするには、残念なことにかなりのオーバーホールを必要となるでしょう。マップ全体をアップデートする適切な時が来たならば、確実にカメラをそのようにしたいと思います
サモナーズリフトの現バージョンは視覚的にとてもよく維持されていると私は考えていますが、いつかはいろんな箇所(外観全般とそのような機能の両面で)に限界が出るのは確実なので、再びのフルアップデートが必要となることでしょう。(原文)
Q. 結局のところ、例年のようなチャンピオンが登場するシネマティックは計画されていたけど間に合わなかったということですか?
A. そのようなシネマティックを作る計画だったのですが、開発中で断念することになりました。その計画を完成させられなかった理由は詳細をお伝えできません。不満が生じる回答で、大変申し訳ありません。来年のシーズン開幕シネマティックでは、同じ問題を繰り返さないと断言できます。
追記:実際にもう少し明確な話を付け加えますと、エイトロックスのワードスキンがリリースされたことから、昨年はオーンのワードスキンが出てシーズン開幕シネマティックにオーンがいたので、今シーズン開幕シネマティックにエイトロックスがいるのではないかという推測がありましたね。実際の計画はその通りで、出演するはずだったチャンピオンのひとりがエイトロックスでした。(原文)
Q. 今年の開幕は、去年のオーンのような中心の位置にエイトロックスがいるものだと思っていました。
まあ確かに?エイトロックスはシネマティクスに終焉をもたらしましたがね……w
A. “エイトロックスはシネマティクスに終焉をもたらしました”
うっぐ。そうですね、間違っていません……(原文)
Q. エイトロックスは来年のシネマティクスに登場できますか?彼のようにまだアニメに登場していないチャンピオンが脚光を浴びるのはいいことですよね!
A. まだわかりません。検討されている選択肢の一つには、2024シネマティックを2023に作るはずだった内容を2024年のテーマと結びつくように調整して制作することです。そうなる可能性は高いですが、異なる方向性に向かう可能性も高いです。(原文)
Q. その未完成の2023年のシネマティクスが、未完成だとしてもその設定画とか台本とかが公開される可能性はありませんか?
Q. 当初意図したとおりに一部もしくは全体がならなかった場合には、大量のコンセプトアートを公開する作業に移ることになるでしょうね。
当初の計画通りに完成させるというベストな選択肢に決断した場合に備えて、今はまだコンセプトアート等を公開しないままにしておこうと思います(もし公開してからやっぱり完成させようということになったら、楽しさが減ってしまいますから)。(原文)
Q. 今年のシーズン開幕ビデオを「悪くない」と評価しているようですが、そう思ったのはなぜですか?去年のそれと比べても大きく劣っているのはわかるでしょう?
A. 「無限の深淵」(今週頭にリリースした動画)は、当初作っていたものではありません。これまでのシーズン開幕シネマティックと同様の動画は作れなさそうだと分かった時、限られた時間でできることを検討した結果が「無限の深淵」です。いつものシネマティックと同レベルの動画や代替を目指したものではなかったのですが、何もしないよりは良いだろうと考えての制作でした。
思い返してみると、うまく行かなくなったことは明らかに前もって皆さんに報告しておくべきでしたし、「無限の深淵」をリリースしない方がよかったのかもしれません(水準に達していない物をリリースするのは、何もリリースしないより悪いことだった)。(原文)
Q. 今年のシーズン開幕動画にパーソナライゼーション(スキンとか)についての話題が少なかったですよね?なぜですか?
A. スキンチームは2022年に再構築と支援が必要だった集団の一つでした。2023年のパーソナライゼーションコンテンツは2022年と同程度の数を提供できるはずですが、この動画を撮影していた時にはこのことについてまとまった話ができるポジションの人間はいませんでした。
特に集中して注力することになるもののひとつには、大きいイベント(Worlds、MSI、Summer等)に向けて既存のProject、スターガーディアン等の再演ではない新テーマを用意することです。(原文)
Q. 物語面の話も含まれてはいませんでしたね。こちらも滞っているのでしょうか?
A. 物語面で共有できることについて、何人かと話し合っているところです。今日中の回答は難しいかもしれませんが、少なくともこの質問を無視したり見失ったりしているわけではない、とこのコメントで示しておきます。(原文)
Q. システム改善の話題の中でクライアントについてはなんもなかったね。
A. クライアントの作業は技術投資分野に入っています。特に言及できることはなく、いくつかの作業は長い時間がかかるであろうものですので、例として出すことで事前の期待を高めたくはありませんでした。投資が行われている分野のひとつであることは明らかなのですが。(原文)
Q. TFTのためにゲームモードチームが機能不全になったというのは、運営として恥ずべき事態なのでは?
(訳注:ツイートの動画3:25を参照)
A. 簡単な時系列を説明します:
- TFTは私たちが制作に取り組みたいものであり、そして多くのLoLプレイヤーが愛してくれるようになるものでもある、と考えました。いくつかのチームから人員を引き抜いたところ、開発者が最も多く引き抜かれたのがLoLのゲームモードチームでした。
- TFTがローンチし、水準は超えられたと思いました。当初はゲームそのものとチームを安定させることに注力しました。当時はLoLとTFTのプレイヤーはかなり重複していたので、LoLプレイヤーのゲームモードへの興味にしっかり応えられていると感じていました。
- TFTはLoLからの独立度を強めていき、プレイヤーベースなども分かれていきました。思い返せばここで私たちは間違えてしまったと思います。TFTへの投資はTFTプレイヤーにとって素晴らしいものでしたが、LoLプレイヤーには届かないものだったため、ゲームモードチーム再建の優先度を上げる必要があったのを理解できていなかったのです。そこそこのチームを再建し、彼らはその状況で素晴らしい仕事をしたと思います(アルティメット スペルブックはとても良いゲームモードですし、ネクサスブリッツのアートアップデートも同様に素晴らしかったですね)。古いゲームモードを復刻したり、新ゲームモードを追加開発したりできるほどの支援はなく、十分な大きさのチームでもなかったのですが。
- 再建後のチームは2022年にいくつかの問題に直面しました。チームの再建以来、多くの人々が担当者のいない部分をメイン業務外で支えていました。この結果、今年はゲームモード面は良くなるはずですし、いくつかのゲームモード(古いものも新しいものも)についても、3月頃に詳細を共有できると見込んでいます。(原文)
Q. 2020年と2021年の人材の喪失に対して積極的に動かなかった人事面での失敗ですね。2023年はまだ不十分な一年になるかもだけど、2024年からは戻るということなんですかね。
A. 2023年は2022年よりも多く動けるはずです。一部は立ち上げてから完成するまでにかなりの時間を必要とするため何年か後になるでしょうが、そうでないものは早めにお見せできることでしょう。(原文)
Q. Meddler、あなたとBrightmoonが今後の予定について話しているのを見て、掲示板でQGTしていた時代を思い出します。好転することを願っていますよ。
A. 一部の問題を除いて、ボードを通じて投稿を楽しんでいた日々が懐かしいです。今年はもっと多くのコミュニケーションを取り戻していこうと思います、私が交流の大部分をやめてしまっていたのは、メタやゲームバランスに関して十分に話せなくなった(以前に比べるとその仕事から遠ざかっていたためです)と感じたからで、そこがプレイヤーとの議論で大きな焦点となる部分であったからです。振り返ってみますと、バランス等に関しては他の者に任せるべきであったとしても、それ以外の物事に関するものにも価値はありました。(原文)
LoLのエグゼクティブプロデューサー Riot Brightmoon氏
Q. Riotが腹を割って進行中の計画や将来の予測を語ってくれてよかったよ。今後の成功を願わずにはいられない。
A. 短い時間(8分は長いと分かっていますが)に可能な限り広範囲をカバーしようとしましたが全てを網羅できたわけではないので、今後数週間、数ヶ月のうちにさらにゲームに関してのアップデートを続けていくつもりです。(原文)
Q. プレイヤーもこの世界に住んで伝染病に苦しめられている現実の人なんだから、Riotは「事前に」説明が必要だった、プレイヤーはその理由を理解することができた。このシネマティックの出来で世界中のファンが納得すると思われていたことは侮辱だと感じる。
A. 間違いなく事前に説明しておくべきでした。私はシネマティクスが用意できないことが確実になったときに、何か別のものを作らなければならないと提案しました。「無限の深淵」がシネマティックの代わりになるとは意図していなかったのですが、間違いなくそう感じさせてしまうものでした。そして、皆さんがバースデーケーキを期待しているのに誕生日にブルーベリーマフィンを出してはならないと私は学びました。(原文)
Q. ASUの進展を切に願っています。年1体未満の速度では全く十分ではありません。
A. さらに多くのASUが行われるでしょうが、プロセスと速度に改善が必要です。(原文)
Q. ロア/ストーリーについての情報が待ち遠しいわけですが、なにかないんですか?
A. ロアについてまもなく(2月か3月だと思います)アップデートを行います、この動画では入れたいもの全てを入れることはできませんでした(すでに8分もの長さです)(原文)
Q. スカーナーが投票から一年が経とうとしているのに未だコンセプトアート止まりなことが残念でした。
A. スカーナーVGUブログのアップデートがまもなくあります。彼のVGUはアナウンスされるのが早すぎました、ウディアが長引いたためにスカーナーが先送りになったのです。(原文)
Q. スカーナーだけじゃなく他のVGUに関しては?やっぱりスキンが多くて人気も半端なチャンピオンをVGUするのはコストとリターンが見合わないと、切り捨てられる運命にあるの?
A. 確かにコストが高いですが、長期的なゲームの健全性のために重要なものです ― 私たちはVGUを継続していきます。(原文)
Q. ツイステッドツリーラインやアセンションのようなモードの復活を願っているよ。
A. 残念ながらその2つは現在ほぼ壊れている状態ですが不可能ではありません。ネクサスブリッツのような人気の高いモードはそれよりも早く復活することでしょう。(原文)
Q. Riotの成功をプレイヤーたちは望んでいるんだよ。そのためにも、短期的には悪いニュースだとしてもこまめなコミュニケーションは欠いてはいけないことなんだ。
A. 私たちが成功している時、LoLも成功し、全員が成果を得る。プレイヤーの皆さんが私たちを憎んでいるわけではなく、LoLを素晴らしいものにすることに成功してもらいたいのだと、私は思っています。声を届けてくれてありがとう。(原文)
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