revol氏による、International Wildcard Invitational 出場チーム紹介記事です。
第1回はトルコ代表の「Besiktas e-Sports Club」です。
Besiktas e-Sports Club
History
「Besiktas e-Sports Club」は昨年12月に行われたIEM Cologneに参加したAces High Esports Club のメンバーが中心となって今年設立された新しいチームだ。
親組織である「Besiktas」は傘下にプロサッカーチームなどを所有する総合スポーツクラブとして知られている。
「Besiktas e-Sports Club」はTurkish Champions League（通称TCL）のグループリーグで12勝2敗、プレイオフでは2戦とも3-0で勝利している。
グループリーグでは開幕から12連勝、2敗はプレイオフ進出が確定した最終週の2戦における試験的なチャンピオンやサブメンバーの起用が主な要因と考えられており、実質ほぼ無敗で勝ち上がったと言っても過言ではない。
「Besiktas e-Sports Club」はその圧倒的な成績を引っさげ、地元で開催されるIWCIへと挑戦する。
Player, Pick
Top Lane – Thaldrin
Maokai(5回) Rumble(3回) Lissandra(3回)
Split PusherやCarry系のChampionはPickせず、Teamfightが得意なChampionをPickする。集団戦におけるInitiateや前線を担当することが多い。
Jungle – Theokoles
Rek'Sai(8回) JarvanIV(3回) Rengar(3回)
Rek'SaiをPickすることが非常に多く、序盤で有利をとると中盤以降はULTを活かしてSplit Pushをして圧力をかけるのが特徴的だ。ThaldrinがBruiserをPickした場合は序盤にTopをGankをするが、Tankだった場合は放置することが多い。基本的にはMidへのGankが多く、Mid周辺の視界確保に力を注ぐ傾向にある。
Mid Lane － Energy
Lulu(5回) Nidalee(4回) Ahri(3回)
Champion PoolはMageやAssassin、Utilityと非常に広い。その中でもLuluをシーズン中からプレイオフにかけてPickしており、得意Champのようだ。基本的にはLane Phaseで積極的にKillを狙うよりもJunglerやSupportと連携して動いていく。少数戦や集団戦で活躍することが多い。
ADC － Nardeus
Lucian(5回) Corki(4回) Graves(4回)
Kog'MawのようなLate Game Carryは一切Pickせず、序盤から強力なLucianやGravesを好んでPickする。また序盤から積極的なDamage Tradeを仕掛けることが多く、Bot LaneでKillが発生することが非常に多い。また集団戦での立ち回りもうまく、常にチームで一番のダメージ源になっている。
Support － Dumbledoge
Janna(5回) Nami(3回) Annie(3回)
Champion Poolが非常に広く、一般的なSupportはすべて使える。Jannaの平均スコアは1Kill 1Dead 13Assisst、Namiは1Kill 1Dead 16Assisstと素晴らしい成績を残している。相方のNardeusと共に序盤から積極的なDamage Tradeをしかけていくことが多い。Bot Laneに居座るだけでなくMid Laneへと顔を出すこともある。
Team Strengths and Weaknesses
Besiktasの強みはLaning Phaseではなくそれ以降の少数戦や集団戦にある。Laning Phaseで少々の失敗をしても彼らは必ずそこで挽回し、25分までには大きな有利を作り出している。またObject Controlにも優れており、Lane Swapへの理解度も高い。平均試合時間も33分30秒前後であり、試合の終わらせ方もわかっている。リーグ戦やプレイオフの試合を観る限りでは目立った弱みもなく非常に質の高いチームであることが伺えた。
強いて弱点を挙げるとすればトルコ国内で傑出していることだ。彼らよりもLaningが強力なチームや集団戦が上手いチームが存在しない状況から、IWCIでは彼らより優れたチームと相対した際に経験不足がネックとなる可能性が考えられる。
寄稿: revol
