Riot Gamesは11月18日、ヨーロッパリーグ「LEC」に周辺地域のリーグを統合し、2023年より「EMEA」としてブランドと競技構造を刷新することを発表しました。
要点
- 2023年よりLEC(EU+イギリス)にトルコとアラビアを統合し、EMEA(ヨーロッパ、中東およびアフリカ地域)に
- 3スプリット+ファイナルというシステムに。Winter、Spring、Summerの各スプリットは6週間開催で、レギュラーシーズン3週間+プレイオフ3週間。Springの後にMSI
- Winter、Spring、Summerの各優勝チームとChampionship Point上位チームが、Summer Splitの後に行われるLEC Season Finalsに出場し、Worlds代表の座を決定する
EMEA 2023 公式サイトより |
EMEA2023 公式サイト
INTRODUCING EMEA 2023
以下は公式サイト掲載の文章の翻訳になります。
プレイフィールドをレベルアップ
ヨーロッパにおけるリーグ・オブ・レジェンドの信じられない10年間を経て、2023年に突入するこの地域の未来について、計画を発表できることとなりました。10年目のファンであっても、1年目のファンであっても、より大きく、より良く、より力強いLoL Esportsのビジョンをこの地域の皆さんにお届けし、競技プレイの新世代の最先端に、LECと幅広いエコシステムの革新を続けて参ります。
本日発表するのは、我らが地域の拡張です。トルコ、CIS(ロシアなどの旧独立国家共同体)、MENA(訳注:中東および北アフリカ地域)はヨーロッパに統合され、ひとつの競技地域になります。#EMEA23へようこそ。
EMEAはヨーロッパ大陸全体のファンに向けた地域で、地域のプライドと国際的な成功を争います。この変更により、プレイヤーが地域のリーグ・オブ・レジェンド eスポーツの頂点に到達できる道を用意し、EMEA全体のファンが一体となって、愛するチームを応援する機会を得られるようにしています。
あらゆる対戦、あらゆる試合、あらゆる瞬間が大切です。新しいブランドとなったEMEA Mastersのスポットライトの下に現れる才能であろうと、LECでEMEAの王座を目指して戦う選手であろうと、年間を通してEMEAの競技リーグ・オブ・レジェンドをお見せするべく、注力していきます。
EMEA League of Legendsにたどり着くまでの旅路は忘れがたい思い出で在り続けますが、この10年間は始まりにすぎませんでした。LECと私たちの地域リーグの未来を同様に長く続け、ファンとプレイヤーを励まし続け、来る国際大会のステージでも活躍していければと思っています。
LECをトッププロリーグとし、下部競技構造としてEMEA Mastersと、それに出場する各地リーグのERLを擁する |
LEC 2023のフォーマット変更
- Winter Split(レギュラーシーズン3週間+プレイオフ3週間)
- Winter Split 開幕:1月
- Winter Playoffs:2月
- Spring Split(レギュラーシーズン3週間+プレイオフ3週間)
- Spring Split開幕:3月
- Spring Playoffs:4月
- Summer Split(レギュラーシーズン3週間+プレイオフ3週間)
- Summer Split開幕:6月
- Summer Playoffs:7月
競技カレンダーでは、1年間は3スプリット(各6週間)に分かれます:Winter、Spring、Summer、そして最後のLEC Season Finalsです。
10チームがBo1のラウンドロビンを行い、その後は8チームによるBo3のグループステージ(ダブルエリミネーション)、最後に4チームによるBo5のプレイオフ(ダブルエリミネーション)を行うのが各スプリットとなります。
LEC Winter、Spring、Summerの優勝チームは、LEC Season Finalsのシードを自動的に獲得します。Finalsの残りの参加チームとシードは、Championship Pointで決定します。
LEC…League of Legends EMEA Championshipという名称に変わりましたが、EMEAにおける競技LoLの頂点に生まれ変わるべく、フォーマット変更を経ることになります。
競技は3スプリットに渡って開催されます:Winter、Spring、Summer、そして最後のSeason Finalsです。Winter SplitとSpring SplitはMSIの前に行われ、Summer SplitとLEC Season Finalsは、MSIとWorld Championshipの間に開催されます。
Spring finalsはEMEA最強を決める戦いになるだけでなく―MSIのLEC代表を決める戦いでもあります。
アクション満載のシーズンをお届けしたいと思っています。プレイヤーの競技力を限界まで試すべく、スプリットは短くします。この変更により、プレイヤーたちは地域最大のステージで競い合い、技量を磨く機会が増えますし、ファンたちもEMEAで最高の競技を見守る理由が増えるはずです。
各スプリットでは、3週間に渡って行われるBo1のラウンドロビンが行われます。最初の3週間が終わると、上位8チームが2つのグループに分けられ、Bo3のグループステージ(ダブルエリミネーション)を戦います。残った4チームでBo5のプレイオフ(ダブルエリミネーション)が行われ、優勝チームが決まります。最後に残った4チームの内、王座に就けるのは1チームだけ。優勝チームは最重要なLEC Season Finalsの参加権も獲得します。
LECの年間カレンダーにひときわ輝く玉座はLEC Season Finalsで、EMEA地域で最高の6チームが出場して、その年の競技の最終結果を出します。Winter、Spring、Summerの優勝チームは、自動的にLEC Season Finalsへの参加権も獲得し、残りの参加チームとシードはChampionship Pointで決定します。出場する6チームは、地域を制する実力を証明するまで戦い、EMEA代表としてLeague of Legends World Championshipのステージに立つ権利も争います。
このフォーマット変更は、LoL Esportsが2024年以降に年間の競技カレンダーとシーズン構造を広く変えていくため、試験プログラムとしてEMEAで施行されます。このフォーマットでファンやチーム、プロ選手たちが楽しんでくれるのであれば、将来的にもっと多くの地域で同様のフォーマットが見られるかもしれません。楽しんでもらえなかった場合は、世界中のファンにとって最良のフォーマットを探るべく、変更を重ねていきます。
ERL(European Regional League)の全体像
認定ERL
SUPERLIGA
スペイン、アンドラ
LA LIGUE FRANÇAISE
フランス、モナコ
PRIME LEAGUE
ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、スイス
ULTRALIGA
エストニア、ジョージア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ウクライナ、イスラエル
NEW: TCL (TÜRKİYE CHAMPIONSHIP LEAGUE)
トルコ、アゼルバイジャン、モンゴル、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン
非認定ERL
NORTHERN LEAGUE OF LEGENDS CHAMPIONSHIP
イギリス、アイルランド、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノルウェー、マルタ、アイスランド
PG NATIONALS
イタリア(バチカン市国を含む)、サンマリノ
EBL
アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ブルガリア、クロアチア、ハンガリー、モンテネグロ、北マケドニア、ルーマニア、セルビア、スロベニア、コソボ、モルドヴァ
GREEK LEGENDS LEAGUE
ギリシャ、キプロス
ELITE SERIES
ベルギー、オランダ、ルクセンブルク(オランダ領カリブ諸島、アルバ島とキュラソー島を含む)
HITPOINT MASTERS
チェコ共和国、スロバキア
LIGA PORTUGUESA DE LEAGUE OF LEGENDS
ポルトガル
NEW: ARABIAN LEAGUE
アルジェリア、バーレーン、エジプト、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、リビア、モロッコ、オマーン、パレスチナ、カタール、サウジアラビア、チュニジア、アラブ首長国連邦
EMEAのエコシステム再構築
ヨーロッパ、CIS、トルコ、MENAをひとつに統合した新構造が導入され、「EMEA」という競技地域になりました。
LEC, LEAGUE OF LEGENDS EMEA CHAMPIONSHIP
LECはEMEA LoLの未来像ではひとつの構成要素に過ぎません。ヨーロッパとEMEAは総じて、プロプレイへの道に駆動される地域で在り続けており、世界で際立つ最も象徴的なプレイヤーを継続して送り出しています。この新エコシステムはヨーロッパ、トルコ、CIS、MENAを、EMEAとして―リーグ・オブ・レジェンド eスポーツの競技地域として統合するものです。
ER MastersはEMEA Mastersに
TCL(Türki̇ye Championship League、トルコリーグ)とAL(Arabian League、旧称Intel Arabian Cup)がEMEA Regional Leagueに加わります。EMEAの全地域リーグの中で最強を決める、EMEA Mastersにも加わることとなります。
この2リーグは既存のERLとともに競技に参加し、EMEA Mastersを真に地域全体からのプレイヤーが参加する大陸間の大会せしめることで、選手キャリアの中でも最大のステージのひとつで実力を証明できるようになるでしょう。ALとTCLの参加をもって、EMEA Mastersに参加する地域リーグの総数は13となります。
TCLとIACはERLの一部に
さらなる発表があるまでLCLの運営は凍結されますが、将来的にはこのエコシステムに吸収されるかもしれません。LCLの開催がなくとも、CIS地域はEMEAのエコシステムの一部となりますので、CISの選手たちはEMEAの他の選手たちと同じ居住者資格を得られます。
選手の居住者資格の変更
ここ数年間で、ERLとEMを勝ち進んだプレイヤーが最終的にはLECのステージに現れるという形で、才能育成のエコシステムが信じられない成功を収めてきました。
ここEMEA地域でも、素晴らしい才能を持つプレイヤーの成長を促進し続け、数年後には地域を代表して国際舞台で輝くLECの新世代を育てる手助けをしたいと思います。2022年単独で言っても、春と夏の両スプリットでERL決勝戦に出場した10人の中から、5人がERLを卒業しています―LECのスターに次世代を育てる上で、ERLの才能発掘パイプラインの重要性は、幾度となく発揮されてきました。
この目標を支援するため、EMEA地域出身のプレイヤーはLECで居住者としてプレイできるようになり、LECに参加する際には地域間移籍ポリシーの対象にはなりません。
(翻訳ここまで)
参考リンク
LEC 2023 Winter - Leaguepedia | League of Legends Esports Wiki
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