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2014年9月10日水曜日

開発ブログ:Runeterraの探検


今回の開発ブログでは、League of Legendsの世界設定の変更について、Narrative teamの一員であるTommy Gnox氏が、現状と今後に対する基本姿勢を明らかにしています。


Dev Blog: Exploring Runeterra | League of Legends

まず第一に、以下の文章は厳密には私の言葉ではありますが、私はRiotで物語を綴る多くの人々の一員に過ぎず、皆さんが読もうとするものは、その全員の情熱が広げてくれたものです。League of Legendsは現在でも多くの分野を網羅していますが、最終的には常にゲームプレイがその心臓となっています。なので、多くのRioterたちが物語に繋がっているということは、一部の方々にとってはびっくりすることかもしれません。それはLeagueの物語の現状について、なぜ私たちは皆さんにお話したいのか、という理由の大きな部分を占めているとともに、皆さんが見ている(そして見続けるであろう)変更の一部を、物語を綴っていくための、進化を続けるアプローチの一部でもあるのです。


Leagueが進化すれば、物語も進化する

進化はLeague of Legendsの核となる要素のひとつです。チャンピオン、イベント、スキン、スプラッシュアート、マップ……これらは、ゲームの全ての面を継続的にレベルアップさせるために私たちが追求している手段の一部に過ぎません。デザインバランス、アートのアップデート、新しいキャラクターのテーマやストーリーなどを通して、私たちは常に時が流れていると感じられるLeagueにしたいと思っています。

それはつまり、私たちは過去に完成させたものを振り返り、正直に再評価し続けなければならないということです。一部のケースでは──たとえば、チャンピオンのアップデートに関して──元々のコンセプトは概ね良好であり(もしくは、時間が経過しても素晴らしいものです!)、私たちがするべきことは、様々な点を現在の標準に合わせて増幅することだけです。しかし時には、彼らを作り上げた当初には完璧な論理で行った決定を振り返り、現在の私たちのデザインの価値と、League of Legendsを継続的に進歩させる私たちの最終的な限界をもって、調和が取れていないと判断することもあります。満足できるものではない、そんな状況では、そのポテンシャルを最大限に実現する方法をもって、私たちは積極的にコンテンツの構想を練り直します。

私たちはプレイヤーとしても、次々とやって来るゲームの発展にワクワクするのは簡単です──しかしプレイヤーである皆さんは、予定されているものや、その理由を常に見られるわけではありません。そして、なぜその決定が行われたのか、どのような利益があるのか、変更についてのそうした論理的な説明をお知らせすることの重要さを、私たちは学んできました。このケースではまず、成り立ちを少しばかりお話せねばならないでしょう。


成り立ち

Leagueの黎明期に私たちは、プレイヤーの皆さんがゲーム中、チャンピオンを操作している方法を正当化する、架空の背景を作り上げました。サモナー、Fields of Justice、Institte of Warといった概念、そしてLeague of Legendsそのものを、私たちは見出していきました──ゲーム中の行動全てに、想像上の説明をつけようとしたのです。

しばらくしてから、黎明期の決定は予期せぬ問題を引き起こし始めました。新しいチャンピオンたちは全員、Leagueに参加し留まり続ける理由を必要とし、そして彼らの数が増えていくと、設定した世界は良く出来ていましたが、狭いものであり、最終的に面白くなくなってしまったのです。私たちがデザインした設定は創造を停滞させ、チャンピオンたちや勢力、Runeterraそのものが成長し変化できる可能性を制限してしまっていました。さらに、全能のサモナーという極端なアイディアは、チャンピオンたちを神の如き力で操られるだけの操り人形に貶めてしまいました。私たちがゲーム中の行動を説明するために作った背景は、究極的には、ゲームのキャラクター定義を物語り発展させる可能性を限定してしまっていたのです。

これらの限界に直面し、私たちの物語要素の使い道は、元々の方向性(Journals of JusticeやJudgementなど)に密接に結びついていたために、減っていってしまいました。なぜなら、物語を語ることが、もっと活気に満ち、大きく広がっていく世界を作りたいという私たちの希望を、根本的に制限してしまうと思ったからです。それに対応して、Leagueの元々の創造の枠組みの限界をもっともっと拡張するための物語を、私たちは綴り始めました(Freljordイベントや、最近のチャンピオンの経歴などに結実しています)。

私たちは幾度と無く、プレイヤーの皆さんがもっと物語を要求しているのを聞いていました。その声は、Runeterraとその住人たちを垣間見る瞬間を、もっと大きく、もっと良いものに変えていく必要があると、私たちの情熱の炎を焚きつけてくれたのです。皆さんの多くが、これらの変更について様々な考えを寄せてくれました──熱意やたくさんの新しいアプローチ、関心すら持って。これらのケース全てにおいて、私たちは皆さんが興味を持ってくれたことに感謝し、もっと物語を発展させていくことと、物語を使って進行中のものについての詳細な考えをもっと上手く公開することの両方について、推進していきます。


私たちが今いる場所

私たちは非常に幅広いレベルで、元々重きを置いていたゲーム中の行動の説明という点から、Runeterraを物語るための新たなる方法を作り上げるという方向へ、Leagueの物語を推し進めることに決めました──私たち皆がよく知り愛してやまない、Runeterraに存在する勢力とチャンピオンたちは、世界中で成長し、進み、大きな感動をもたらすことのできる、完全に自由な存在です。チャンピオン間のやり取りから経歴、イベントに至るまで(そしてそれを越えて)、私たちはLeagueに見えている物語の範囲を拡大し、チャンピオンたちの巨大な可能性と個性に合う、もっとダイナミックで幅広い世界を追求していきます。

物語には、League of Legendsの全ての要素に影響を及ぼす可能性があるため、新たな物語空間を開拓するという決定は、速やかに、急に行われるものではありません。変更には、明らかに多くの時間が必要でしょうし、選択には、たくさんの考慮を経なければなりません。さらには、私たちは皆さんに対し、可能性と、もっと広く、もっと成熟した世界の扉を開くことにフォーカスした、新しいアプローチをお知らせしたいと思います──その狙いは、Leagueの歴史の一部として慈しまれてきた、古い物語をバラバラに引き裂いてしまうものではありません。

でもそうでないなら、一体どういうことなのでしょうか?

本質的に、ゲームと物語は互いが一対一のコピーというわけではありません。ゲームとしてのLeagueは素晴らしいゲームプレイを作り出すものですが、物語としてのLeagueは、広がっていく世界に住む、深く、共鳴するキャラクターたちと勢力たちが紡ぎ出すものです。私たちは、ゲームプレイを理由に物語を制限したいとは思いません。物語を理由に、ゲームプレイを制限するつもりがないように──私たちはその両方(とLeagueの他の要素全て)を、出来る限り素晴らしいものにするために、自由にしておきたいと思っているのです。

Journal of JusticeやLeague Judgementといった、以前行われた物語に対する努力が、無に帰してしまうということでしょうか? もちろん、そうではありません。同じ素材で作られてはいるけれども、より最新の解釈に取って代わられた、古い本や展示、映画、絵画、漫画を、遡って楽しめるのと同じように、Leagueの最初の設定は、その歴史の一部として慈しみ続けられます。漫画の本から古典文学まで、創造空間の探検は膨大な方法で行われていますが、それは物語を綴るという行為に元から含まれていることなのです。

Runeterraは広大な場所で、いろいろな人々によって、様々な方法で探検される、多くの余地があります──プレイヤーの皆さんが探検しても、いいのです。


私たちが向かっている場所

物語を綴る時が来れば、既に語られているものから、前へと進み続けることになるでしょう──長い時間をかけて全体が着実に進化してきたものとしてのLeagueは、小さな段階を踏むことが多く、それは物語についても同じです。私たちは、大きなものであっても小さなものであっても、様々な媒体を駆使してRuneterraを探り続けるでしょう。そして、皆さんがそれに加わり、アイディアとフィードバックを共有できればいいと思っています。

コミュニケーションは、皆さんが実際に違いに注意するべき場所です。Gameplay teamが進めているDesign Values series日本語訳)と同様に、物語についての最新の努力と、Leagueにおける物語を発展させる時の一般原則の両方について、今後の開発ブログでお話しするつもりです。たとえば、私たちが話し合うことが好きな原則のひとつに、皆さんがチャンピオンに遭遇する場所がどこであっても、そのアイデンティティが変わらないことを確実にすることにフォーカスを置く、というものがあります。一例を挙げると、短い物語であろうとも、ゲーム中であろうとも、シネマティックであろうとも、斧で処刑を執り行なおうとしていなくとも、Dariusは常に同じ印象であるべきです。皆さんが見ている範囲を越えて、チャンピオンの成り立ちと動機を探ることは、彼らが突如として別のキャラクターのように見え始めるということではありません。個性を大きく増幅し、繋がりを深めるための、巨大な選択肢の連続をもたらすためのものなのです。

League of Legendsが絶えず進化しているというのはわかりやすいことですが、それと同様に、その物語も進化していく必要があるのです。この過程を皆さんと共有し、皆さんの感想や意見をいただくこと以上に、ドキドキすることはありません。何よりも、私たちは皆さんとの会話を再び活発にしたいのです。皆さんが私たちから聞きたいのはどんな物語ですか? 皆さんが見たいと思うのは、Runeterraのどんな部分ですか?

私たちは可能性を探り続けることに対して、とてもワクワクしています。皆さんもそうでありますように。

Tommy Gnox(Narrative team全体の意見です)