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2019年4月13日土曜日

KeSPA掲載の韓国人LJL選手インタビュー


KeSPA(韓国eスポーツ協会)公式サイトに、LJL 2019 Spring Splitの取材記事が掲載されました。以下は有志に提供いただいた日本語訳です。

KeSPA派遣の大学生ライター、LJLセミファイナルの会場へ行ってみた ~韓国人選手インタビュー~


▲日本のリーグで活躍している誇らしい韓国人選手たち(左からLuna(イ・ギュサン)、Art(チョ・ジョンフン)、Dasher(キム・ドクボム)、WyverN(イ・ジョンギュン)選手)

現在、韓国は世界的にeスポーツ強国として認められています。これにより最近、海外リーグで活躍している韓国選手たちもかなり多いです。「近くて遠い国」日本のLoLリーグ(LJL)で大いに活躍を見せている4人の若者たち。それがLuna(イ・ギュサン)、Art(チョ・ジョンフン)、Dasher(キム・ドクボム)、WyverN(イ・ジョンギュン)選手です。まだ若いにもかかわらず、早くから海外で活動している選手たちのざっくばらんなトーク!一緒に聞いてみましょう。


Q: 自己紹介をお願いします。

イ・ジョンギュン(WyverN):こんにちは、僕はLJLのRascal JesterというチームでJunglerを担当しているWyverN、イ・ジョンギュンです。

イ・ギュサン(Luna):僕は今年で20歳、CGA (Crest Gaming Act) でMidレーナーとして活動しているLuna、イ・ギュサンです。

チョ・ジョンフン(Art):こんにちは。僕はCGAでADCを務めているArt、チョ・ジョンフンです。

キム・ドクボム(Dasher):僕はUSG (Unsold Stuff Gaming) でMidを担当しているDasher、キム・ドクボムです。

Q: 日本のLoLプロリーグ (LJL) で活動することになったきっかけは何だったんですか?

イ・ギュサン(Luna):たくさんのチームから連絡があったんですが、CGAが一番タイミングの良いときに連絡をくださったので今のチームに加入することになりました。

チョ・ジョンフン(Art):チームを探しているとき、エージェンシーからこのCGAというチームを紹介してもらって入ることになりました。

キム・ドクボム(Dasher):元々日本で活動する予定はなかったんですが、USGがMidを探しているというコーチの薦めで加入することになりました。

Q: 近頃、日本でのLoLの人気はどのくらいですか?

イ・ジョンギュン(WyverN):昔は観客席のないスタジオで、選手たちだけで試合をしていたときもありました。また、日本ではゲームの大会に賞金をかけると賭博として扱われるケースもあったようなのですが、最近は制度が変わって少しずつ状況が良くなっているように思います。若くて上手い選手たちも日本にどんどんやってきています。Luna (イ・ギュサン) の場合はKeG GwangjuのMidレーナーだったんですが、エージェントからの連絡があってここに来たんです。そういうのを見てるとだんだん人気が出てきているような気がしますけど、それでもまだまだ知らない人の方が多いですね。 

Q: 韓国のLoLリーグと日本のLoLリーグとでは、どういうメタの違いがありますか?

イ・ジョンギュン(WyverN):日本では、1試合あたりのゲーム時間が長いことが多いです。そして新人選手たちが少ないので、昔からプレイしているベテラン選手たちが今も最前線で活躍しています。その影響か、序盤に試合が崩れてしまうことがあまりないので、レイトゲーム志向のチャンピオンがかなり流行していると思います。

イ・ギュサン(Luna):日本では、序盤の戦闘を避けてゆっくりファームしながら試合を進めていく傾向が強いと思います。

チョ・ジョンフン(Art)、キム・ドクボム(Dasher):日本のリーグでは序盤強いチャンピオンをピックしても、コミュニケーションなどの問題で序盤に有利を築けない場合が多いです。その点をふまえて、僕たちも後半強いチャンピオンをプレイします。

Q: 日本でプロ活動していて、大変なことや残念なことはありましたか?

イ・ジョンギュン(WyverN):韓国では何をするにも皆で一緒にやろうとしますが、日本ではひとりでこなそうとする文化があります。以前所属していたチームでは、選手たちが個人で行動することが多々あって、最初はそれに慣れるのに少し苦労しました。

イ・ギュサン(Luna):言葉が通じないことと、キムチチゲやとくにクッパを食べられないのがとても残念です。

チョ・ジョンフン(Art):韓国式の中華料理がとても恋しいです。日本でも食べられるお店があるにはありますが、韓国での味とは違います。そして、韓国では住宅地でも料理店が立ちならんでいますが、日本で外食するには繁華街まで出向く必要があるので、そういうときにふと「韓国だったら」と思ってしまいます。

キム・ドクボム(Dasher):韓国の友達が遊ぼうと話していても僕は混ざれないので、そこが少し残念です。

Q: 自分のプレイの長所・短所について話してください。

イ・ジョンギュン(WyverN):長所はキャリータイプのチャンピオン (カ=ジックス、エリス) が上手いことで、少し起伏が激しいのが短所だと思います。

イ・ギュサン(Luna):僕の長所はレーン戦が上手いことで、短所はときどき無茶なプレイをしてしまうことだと思います。

チョ・ジョンフン(Art):集団戦の時のポジショニングには少し自信があるのですが、スーパープレイを避けて過度にセーフティなプレイをしてしまうことが短所だと思います。

キム・ドクボム(Dasher):僕はチャンピオンプールが広くて、どんなチャンピオンでも80パーセント位は使いこなせるので、バンピック勝負が有利になります。反面、僕もLuna選手みたいに無茶をしてデスするケースが少しあるので、そこが短所だと思います。

Q: 韓国人選手の中で好きな選手はいますか?

イ・ギュサン(Luna):僕はCrown選手ですね。すごく努力家なんですよ。たゆまぬ努力を続けるその姿が本当に格好いいです。

チョ・ジョンフン(Art):僕はDeft選手。見ているとレーン戦がまず非常に上手いですし、そして集団戦の時もとても上手いですし…もうなんでもやりこなす選手だと思います。

キム・ドクボム(Dasher):僕は、平凡な答えとなりますが、Faker選手ですね。自分にはメンタル面でまだ足りない所が多いですが、Faker選手は長くプロとして活躍してるのにもかかわらず、ずっと頑張って努力してその実力を維持しているのはすごいことだと思います。

Q: 最後に自分の目標について一言お願いします。

イ・ジョンギュン(WyverN):日本を去る前に一度はファイナルに行ってみたいですね。そしてもし日本を離れることになったら、ほかのさまざまな文化を体験したいのでNA LCSで活動するチャンスがあれば行ってみたいです。

イ・ギュサン(Luna):皆さんに認められるMidレーナーになりたいです。‘Luna‘といったときに誰もが知っていてくれるような選手になるのが、僕の最終目標です。

チョ・ジョンフン(Art):日本での生活は感じるストレスも少ないので、僕はずっと日本で活躍したいですね。最終的には日本一のADCになるのが夢です。

キム・ドクボム(Dasher):僕も韓国より日本での生活が居心地が良いです。LJL最高のMidレーナーになるのも良いと思いますが、最終目標としては、僕が所属している日本チームでWCS進出するのが夢です。

試合が終わったあと、お互いの試合をフィードバックしながら明るく語り合う姿を見れて良かったと思います。他国で生活しているぶん、とくに韓国人選手たちはお互いを頼ってるようにも見えます。現在、日本国内でのLoLの人気はまだ盛んだといえるほどではないですが、年月が経つにつれてより多くのファンが試合を見るために足を運んでいます。近いうちにLJLもLCKのように、大勢のファンから愛されるリーグに成長し、LJLで活躍する韓国人選手たちもより注目を浴び、声援をもらえるようになることを祈ります。たまにはLCKとはまた違う魅力があるLJLを見ながら、韓国人選手たちを応援してみるのはいかがでしょうか?


この記事は「KeSPA大学生リーダーズ」が作成した記事であり、韓国eスポーツ協会の見解とは異なる場合があります。




ソース – 社団法人韓国eスポーツ協会(KOREA e-SPORTS ASSOCIATION)
일본 롤 리그(LJL) 준결승전 현장을 가다 ② 선수 인터뷰 - KeSPA 대학생 리더스 : 네이버 포스트


翻訳:スイニャン(@shuiniao)、MIN(@min_BLRLB)、とんぼ(@lotonbol)、なつみ(@_SS64103)

※この記事はKeSPAの許可を得て掲載されています。本来は翻訳NGとのことでしたが、今回は特別にLJL選手のインタビューのみ翻訳許可をいただきました。