新チャンピオン、Ekko, the Boy Who Shattered Timeの情報が公開されました。
Champion Reveal: Ekko, the Boy Who Shattered Time | League of Legends
今まさに、Leagueの次のチャンピオンがPBEへと送り出されようとしています! Ekkoは長時間の戦闘で成功できる、小競り合いに強いアサシンで、機動力とcrowd control(スローおよびスタン)を敵に使うことにより、標的のヘルスを削ってゆきます。たとえ戦いに負け始めたとしても、このZaunからやって来た才気ほとばしる少年は、時間を少し巻き戻すことで、もう一度挑戦することができるのです。
Abilities
Passive: Z-Drive Resonance
Ekkoのダメージスキルと通常攻撃は、敵にResonanceスタックを付与する。同一の対象に3回攻撃するごとにEkkoのパッシブが発動し、増加ダメージとスローを与える。敵チャンピオン1体に対してこのパッシブが発動すると、追加で強力な移動速度増加を獲得する。
Q: Timewinder
Ekkoが指定方向に装置を投げると、その装置が通り過ぎた軌道上にいる敵全てに対してダメージを与える。装置が最大距離に到達、もしくは敵チャンピオンに当たると、展開して全ての敵および中立ユニットにスローを与える力場を作り出す。しばらく経つと、装置の効果は終了してEkkoの元に飛んで戻り、その軌道上にいる敵全てに対して追加ダメージを与える。
パッシブ:残りヘルスが少ない対象に対してEkkoが通常攻撃を行うと、追加ダメージを与える。
アクティブ:Ekkoは時間の裂け目を開き、別時間軸に存在している、対象地点に装置を投げつけている彼自身を呼び出す。ディレイの後、装置が展開して広範囲にスローを与える力場を作り出す。Ekkoがこの力場に入ると、力場は爆発し、Ekkoにシールドを付与するとともに力場内の敵全てをスタンさせる。
E: Phase Dive
Ekkoが指定地点へと一定距離をダッシュする。最初のダッシュが終了すると、Ekkoの次の通常攻撃射程は大きく伸び、対象の元へとブリンクして、ダメージとon-hit効果およびスキル効果を与える。
Ekkoは時間を巻き戻し、短時間の間対象指定不可かつダメージを受け付けない状態となった後、数秒前にいた場所に再出現する。Ekkoは消えていた数秒間をかけてヘルスを若干回復しており、再出現時に付近の敵全てに大きなダメージを与える。
Laning
Ekkoの試合序盤は、Timewinderでチャンスのある時間を作るためにスキルを回転させることになります。Timewinderは相当な射程と広い範囲を持つ、強力なゾーニング手段でありパッシブ蓄積手段です。Ekkoは賢明なタイミングでこれを使わなければ、すぐにマナが尽きて困ることになるでしょうが。ファームとは別に、EkkoのQはレーンでの対面に対するpoke手段となり、特にPhase Diveを使えば、Timewinderの往復を両方当てるための位置変更を行うことができます。賢い位置取りをすれば、Phase Diveのブリンクと、Z-DriveによるResonanceスタックを蓄積させることによるプレッシャーにより、敵を押し込むための完璧な機会に恵まれることでしょう。そして、対面に飛び込んでパッシブを発動させたら、Ekkoは単に逃走すればよいだけです。安全を確保するためには、移動速度増加が最も役に立つでしょう。
ソロレーンの散兵としてのEkkoの役割は、彼がレベルアップし、スキルを全て使えるようになると、ますます重要になってゆきます。Parallel Convergenceを的確に使うことで─特にTimewinderでスローをかけられている敵に使えば─ダメージ交換を行える時間が劇的に増えます。Parallel Convergenceを対面に当てることで、EkkoはPhase Diveで近づくチャンスを得、少しの間一方的な攻撃をするためにWのスタンを発動させることができるでしょう。対象がcrowd controlを回避しても、Paralle Convergenceのシールドのおかげで、敵は厳しいダメージ交換を強いられます。
対面にこちらのスキルの強力さをわからせてしまえば、Ekkoには心理的に強力なプレイが可能です。敵をラストヒットから遠ざけたり、味方ジャングラーの到着方向へと向かわせたりするために、Wをゾーニングとして使いましょう。Parallel Convergenceを少し防御的に活用しても、彼には殴り合いが可能です。スキルの爆発を発動させ、シールドを得つつも致命的なダメージを与えたり、敵ジャングラーのgankに合わせて直接自分自身にスキルを使ったり、というような。これによりZaunから来た少年は、彼の前から後退するか、それとも射程内で全員スタンしてしまうか、という選択を突きつけることができるのです。
不利なダメージ交換の後でも回復して再挑戦するチャンスをくれたり、Parallel Convergenceのスタン力場内へブリンクして対面を引っ掛けたり、といった使い方のできるChronobreakを習得した後には、Ekkoの小競り合いとダメージ交換はさらに強力になります。Chronobreakはまた、豊富なユーティリティが詰まっているスキルです──Ekkoが十分に敏捷ならば、攻撃をするだけして、致命的なgank状況から逃げるためにultを使えばよいでしょう。もしくは、リコールしてアイテムを購入した後に素早くレーンに戻るために使うのもよいでしょう。
Skirmishing
Ekkoは対象を倒してしまうだけのバーストダメージに欠けていますので、頼みになるのは、腕力よりも狡猾さとなります。2つのチームが集まり始めれば、小競り合いやハラスを行い、安全なところから対象を削っていくチャンスを見つけなければなりません。ここではTimewinderが重要な要素で、敵集団にZ-Drive Resonanceのスタックを蓄積させるためには最良の手段となります。それでもやはり、彼自身がpokeされたり、敵のCCスキルに捕まったりというのは、注意深く回避しなければならないことです──Ekkoは逃げる手段に長けていますが、強靭なチャンプではなく、一度捕まってしまえばすぐに死んでしまいます。でも敵を捕まえるチャンスが自分からやってきたら─既に傷ついた敵がいたり、守ってくれるチームメイトから離れた敵がいたら─Ekkoには全てをやり遂げる道具が、ガジェットが、機械じかけがあり、キルを確保して安全な場所に後退できます。Parallel Convergenceを投げ込むのは、こんな場所です。
このスキルの球状力場を対象の敵とその仲間たちの間に設置することにより、Ekkoは効果的にゾーニングを行い、もっと安全な場所へと遠ざかるか、Ekkoの罠に進んで入り込むか、という選択を迫ります。どちらにせよ、Timewinderを的確に使えば、Zaunから来た少年がPhase Diveで接近するのに十分なスローがかかりますし、そうすれば対象はめった打ちになるでしょう。対象のヘルスが十分少なくなってしまえば、Parallel Convergenceのパッシブのおかげで、Ekkoの与ダメージは飛躍的に増加します。そして仕事を終えた彼に必要なのは、安全な場所へと素早く移動することです。もし彼の喉元に危険が迫るなら、赤くて大きな緊急避難ボタンとChronobreakを押して、味方チームの元に戻ることができます。
Teamfights
大規模な集団戦でのEkkoは別の役割を果たし、AoEスキルで大きな影響を及ぼした後に続くという状況で成功します。Timewinderでチームのイニシエートを担った後、引き続いてParallel Convergenceを使用、Phase Diveで力場に入り敵をスタンさせつつシールドを獲得し、棍棒で殴ります。重要なのはタイミングです。Ekkoには、ultの効果に対してヘルス残量を注意深く調整することが求められます。Chronobreakの使用が早すぎれば、チームの後衛にまで下ることになってしまいます。使用が遅すぎれば、Ekkoは既に死んでいます。でも適切なタイミングでEkkoがChronobreakを使えば、彼はヘルスを回復させた上で敵チームの最中に姿を現し、大量のAoEダメージで暴れ回り、集団戦での勝利を得るのは確実となるでしょう。
Synergy
Ekkoとシナジーのある組み合わせ
Gnar - the Missing Link
Mini GnarとEkkoはお互いにとても良い組み合わせです──TimewinderとBoomerang Throwという長射程の組み合わせは、ほとんどの敵チャンピオンをpokeで倒してしまうことができます。しかしEkkoはGnarがMegaに変身した時に輝きます。Phase DiveでGnar!に引き続いて飛び込み、Parallel Convergenceでcrowd controlの連鎖を生み出して、Chronobreakで時間を巻き戻して、Mega Gnarがまだ叩き潰していないものを、もう一度ぶちのめしてやりましょう。
Vi - the Piltover Enforcer
Gnarと同様、Viがたっぷり持っているのは、Ekkoがダッシュしてキルを獲得するためのアドバンテージとなる拘束能力です。けれども、Missing Linkとは違い、Viには彼女自身のパンチもついてきますし、彼女がEkkoとroamを始めれば、この2人組は十分な火力とcrowd controlをもって、ほとんどの敵を簡単にやっつけてしまうでしょう。
Draven - the Glorious Executioner
Leagueで最も序盤の強力さを誇るマークスマンのひとりDravenですが、彼には斧を投げつける敵を足止めしておくためのcrowd controlが大きく欠けています。そこで、Ekkoの出番です。Botにroamし、敵マークスマンと敵タワーの間にParallel Convergenceを置いてやれば、敵はDravenに向かっていくか、罠に飛び込むかしかできなくなります。敵がどうにかしてParallel Convergenceを回避したとしても、EkkoはTimewinderで重いスローをかけてやることができます。どのみち、栄光溢れるヒゲのBlood Brotherはキルを獲得することでしょう。
Ekkoに有効なカウンター:
LeBlanc - the Deceiver
Chronobreakは、Ekkoが前もってultを使うつもりなら特に強力なスキルです。しかしながら、高ダメージのバースト志向チャンピオンの前には、Ekkoは生き延びるためだけにChronobreakを使わざるを得ないため、ダメージ交換に負けてしまうことが多々あります。高ダメージと低クールダウンのスキルを持つLeBlancは、Ekkoの手札を強制的に使わせ、彼が持つ最強のダメージ交換能力を、長時間取り除いてしまいます。
Fiora - the Grand Duellist
戦闘に飛び込み、負ったダメージが拡大しすぎる前に離脱するということが実践できれば、Ekkoは上手くやっていくことができます。ただ不幸なことに、Fioraにはダメージ交換を圧倒し、ほとんどの1対1に勝つ方法がいくつかあります。Ekkoの手をRiposteでパリィした後、FioraはLungeにつづいてBurst of Speedを使うことで戦いを強制し、かわいそうなEkkoを倒すことができます。EkkoがChronobreakで離脱しようとしても、Fioraはタイミングを測ってBlade Waltzを使うことで、彼に貼り付き続けることができるのです。
Graves - the Outlaw
Parallel ConvergenceとTimewinderは共に、Ekkoがほとんどの敵を捕まえるために十分なスローをかけてくれますが、Gravesはショットガンを上手く使うことで、距離を保ってダメージ交換に勝つ手段を持っています。Smoke Screenを適切な場所に設置すれば、Ekkoの2回めのダッシュを効果的に無効にできますし、たとえEkkoが近距離に踏み込んで来れたとしても、GravesはBuckshotの最大ダメージを叩き込み、Quickdrawで遠ざかってkiteを行うことができるのです。
Champion Insights
Ekko, game design by gypsylord
Ekkoのストーリーでは、彼はZaunのストリートを生き抜くためにその才覚を駆使しているスマートな人物です。彼を狡猾でクレバーな人物だと感じさせるように、私はそれをゲームプレイに反映したいと思いましたので、スマートな感触に命を賭けるアサシンを作る方法を、自分自身に問いかけました。Leagueにおいて、プレイヤーの皆さんが上達したと感じられる方法は、既にたくさん存在しています。Ezrealプレイヤーは方向指定スキルを当てた時に上達を感じるでしょうし、Jannaプレイヤーは味方キャリーを救うために正しい組み合わせでスキルコンボを使えた時に上達を感じるでしょう。一方で、プレイヤーに自分がスマートだと感じてもらうことは、とても難しいことでした。ここにある比較があります。Zedプレイヤーは位置取りを正しく行い、戦闘を始めて全スキルを当てた時に上達を感じます。Zedプレイヤーは無駄な追跡を行う敵たちを欺き、正しいタイミングで敵の背後に残された影に瞬間移動して戻った時、スマートだと感じるでしょう。ここで核となっているのは、メカニクスそのものと反応時間ではなく、堅実な状況分析を通して、敵の上を行っているというような感覚なのです。
さて、Ekkoについてです。予測的なゲームプレイのアイディアは、彼をスマートに感じられる存在にしています。基本的に、起こることに対して対応するのではなく、これから起こることについての予想で良い感触を得て欲しいと思っています──正しいコールを行い、そのリターンを得るのです。これを最もよく示しているのがEkkoのW、Parallel Convergenceです。このスキルは彼に、現在の周辺状況を見つめ、3秒後に彼がいるべき場所についてコールをせよ、と言っています。彼がそれを正しく使えば、シールドを得ますが、もし彼が敵の行く先をコールしてさらに正しく使えば、敵をスタンさせることもできるのです。使用と爆発の間に存在する時間は、Ekkoと彼のチームに対し、彼が仲間にいてほしいところに全員が確実に行くための正しい手段を要求する、というゲームを作り出します。Timewinderも同様です。ある時点では、Ekkoは使用中のQをいつでも手元に呼び戻せたのですが、これはメカニクスをさらに複雑にさせるような感覚があり、使い方のスマートさに欠けていました。もう既にそういった文脈上の問題は存在していませんが、この使い道のケースというのは、平板なイエス/ノーという問いに集約されてしまっていたのです。オーブは敵に当たるか? もしそうなら、呼び戻そう。といった。メカニクス面の複雑さはありませんので、EkkoはQの使い方と位置変更の計画を立て、対象に対してダメージがきちんと当たるようにしなければなりません。この方がスマートですよね。
私たちがEkkoのスキル構成に実装したかった、2つめの「スマートなゲームプレイ」のアイディアは、基本的な機能を持ちつつも、完璧な使い方をすればさらに大きな効果も得られる、というものでした。EkkoのParallel Convergenceは、この例として挙げるのにもぴったりです。このスキルは敵が入りたくない広い面積を作り出すので、基本的なレベルでは、ゾーニング手段として機能します。同様に、Ekkoはこのスキルをシールドを獲得するために使うこともできます──これは別のレベルの使い道ということです。しかしスタンを当てるためには、対象を拘束する仕組みを彼と味方が理解していなければならず、敵をゾーン内に留めておかなければなりません。正しく状況を分析したり、強制することにより、力場の中で敵と味方たちのオーケストラを奏でれば、集団戦に勝つことができるでしょう。
Ekkoについて私たちが模索した2つめの問いは、ワン・ショット・キルでないアサシンを良い感触にする方法を理解することでした。既にワン・ショット・キル・アサシンは存在しますので(現在はZedやLeBlanc)、私たちはユーティリティ・アサシンというアイディアに辿り着きました。Asheのように、Ekkoのレートは低く、同じロールの仲間と比べると、キルを確保するには長い時間がかかります。彼のダメージ出力は低いかもしれませんが、ダメージ源という脅威にはなりえなくとも、集団戦を勝利に導く大量のCCを持っています。そもそも、ZedがAniviaを殺せないとすれば、彼はAniviaを殺せません──Zedはそれ以外のものをチームに提供できません。でもEkkoがAniviaを殺せなくとも、Anivia(とそのチームメイト)を拘束しようとすることはできますので、Jinxのような味方が敵を一掃してくれるでしょう。ChronobreakとPhase Diveのおかげで、彼はリスクに飛び込むのも得意です。最初は事が完璧に運ばなくとも、何回も挑戦することを激しく奨励する作りになっています。
最後に、敵を殺せないアサシンをピックしたがる人がいるのか、皆さんは不思議に思うかもしれません。それは事実とは全く違います──敵チームの脆いチャンピオンのヘルスが残り少なくなったとしたら、Ekkoに保たれているアサシンとしての脅威、特にPhase Diveで単体対象を選び出してParallel Convergenceでダメージでを与える、というパターンがあるため、彼はそれを見つけ出してキルすることができます。Asheはマークスマンのままで、Ekkoもアサシンのままなのです──彼らにはほんの少しの違いしかありません。
元記事のコメント欄で、Ekkoについての考えをぜひお知らせください! 彼をどうやって、どこで、いつプレイしようかという皆さんのコメントを見るのが、楽しみでなりません!
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