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2015年2月13日金曜日

MYMのKori選手の脱退問題に関して公式裁定、MYMに対し罰金5000ユーロおよび前マネージャーの追放処分


EU LCS開始直前にMeetYourMekers (MYM) 脱退を表明し、最近チームに復帰したMarcin “Kori” Wolski選手周辺の問題について、LCS公式より正式な説明と裁定が発表されました。裁定の結果MYMには罰金5000ユーロが課され、MYMの前マネージャーであったSebastian Rotterdam氏は、LCS参加チームでの役職就任資格を無期限に剥奪されました。


事件の概要
  • Kori選手はEU LCS開始直前に所属チームであるMYMを電撃脱退し、MYMはWeek 1でmidにサブを起用。
  • その後Kori選手はMYMに復帰。
  • 「Kori選手はMYM運営より脅迫を受けている」という報道が流れた。
  • LCS公式に対するKori選手の訴えは、チームからの給与支払いが滞っていることだったが、支払いが滞っていたのはSHC時代の給料であり、その原因はKori選手自身の書類不備だった。
  • Kori選手はMYMのマネージャーRotterdam氏から脅迫されており、近親者を脅かされていた。
  • MYMはLCS公式の調査に協力し、事件の経緯が全て明らかになるとRotterdam氏を解雇。
  • LCS公式はMYMにマネージャーに対する監督不行届で5000ユーロの罰金を課し、Rotterdam氏は今後LCSのいかなるチームの役職者としても参加できない追放処分とした。

Investigation: Marcin “Kori” Wolski and MeetYourMakers | LoL Esports

2015年のLCSシーズンの開始直前、Marcin “Kori” Wolski選手がMeetYourMakers (MYM) を脱退することになったと私たちは知らされました。LCS公式はそれを非常事態と認識し、予定されていた試合でWolski選手が不在になるに当たり、サブの起用を許可しました。その後明らかになったのは、MYMの運営の上位メンバーが、ひどくずさんな運営と、プロとして相応しくない振る舞いを行っていたという事実でした。このように複雑なケースでは、事実関係の調査を完了するまでには時間がかかりますが、内部調査とその後の手続きについて、審理後にお知らせしたいと考えていました。

契約関係については、各チームと各プレイヤーにそれぞれ最終的な責任がありますが、私たちのリーグでプレイするチームやプレイヤーが容認できない環境を作ってしまう関係については、全力を尽くして戦い、それを止めるつもりです。LCS組織に参加しているプレイヤーを脅かすものについては、私たちはいかなるものも許容しません。

1月23日、Wolski選手はLCS公式に対し、MYM運営から脅迫を受けていると連絡してきました。また彼は、会話の録音を持っているとも知らせてきました。私たちはこの件を非常に深刻に受け止め、選手に対する横暴な振る舞いについての公開調査を続けることにしましたが、全ての関係者の認識外から入手された録音に法的懸念があったため、私たちは進行中の調査にはそれを用いませんでした。Wolski選手の手で明らかになった録音からは、事態の深刻さが明らかになりました。彼と彼の近しい家族たちが、MYMのマネージャーであるSebastian Rotterdam氏の訴訟によって脅かされていたのです。

私たちは、選手および運営の双方に代わって過失を調査しました。Wolski選手は給与支払いが滞っていると主張しましたが、判明したのは、Wolski選手が2014シーズンに選手として所属していたSupa Hot Crew (SHC) からの給与が未払いであることだけでした。そのことがわかったので、SHCからの給与支払いが滞っていたのは、Wolski選手自身に課されていた税務書類の不備に起因することであり、この問題はWolski選手が書類を作り直せば解消するでしょう。SHCとは別の組織であるMYMは、所属選手に対して給与支払いが滞っていないことを証明する書類を提出してくれました。以上のことから、Spring Splitの開始に先駆けてチームを去ることにより、Wolski選手が一方的にMYMとの有効な契約を破り、チームへの参加を取りやめた、というように見えました。

チームが行う法的問題に関する議論をやめさせたり、選手としての義務の説明に反対したりする前例を作るというのは、Wolski選手のケースのように既存の契約を否定する者たちが行うべきであり、私たちの意図ではありません。事実、チームと選手はこのような対話と交渉を個別に行っているはずで、全ての説明、法的関係と法的制限の知識が付随しています。私たちも信じているのは、しかしながら、そのチームが選手──未熟で隙の多い人間──の扱いに対して尊厳と尊重をもって道徳的な約定を取り交わしているということです。この契約を破ることについて述べることがプロに相応しくない、かつ不当なものだった時、Wolski選手との会話でRotterdam氏が取った行動です。

本日、当該チームから確証が取れたのですが、自然な成り行きとして、MYMはRotterdam氏をチームマネージャーの職から解雇しました。またRotterdama氏は、LCSに参加するいかなるチームの役職者としても、Riotより無期限に参加資格を停止されました。

LCSに参加する組織は、チームメンバーの振る舞いに責任を持ち、選手らの安全で競技的な環境を確保する責務を負っています。MYMはWolski選手に対するRotterdam氏の行動に責任を負っており、選手からすれば容認できない横暴な振る舞いから、チームメンバーを守ることができませんでした。以上のことから、RiotはMYMに、プロに相応しくない振る舞いに対する罰金として、5000ユーロの罰金を課すことといたします。

MYMに対して厳罰を望む人々にとって、この罰金は満足できる結果でないことはわかっていますが、この量刑に達した背景を説明する、いくつかの重要な要素があります。第一に、私たちはRotterdam氏の行動の事実を検討し──そしてMYMが選手を守れなかったことを考察し──チームがプロに相応しくない仕事環境を作ってしまったと考えました。また、Rotterdam氏の悪行が全て明るみに出た時、MYMが決断的に彼を組織の一員から排除したという事実も考慮しました。最後に、脅迫や威嚇といった方法が正当化されることはありませんが、Wolski選手がチームへの参加意志を破棄したように見えたタイミングについても処罰を考慮しましたが、それは彼のキャリアだけでなく、彼のチームメイトをも危険に晒すでしょう。

「MYMはLCSへの参加枠にいられるのか?」という疑問が湧くとも思います。調査の結論として、MYMは有害な勢力を組織から排除するための大きな一歩を踏み出し、所属選手の権益および競技キャリアを最高にするための準備を行った、と私たちは考えました。参加枠の剥奪は、選手たちに対しては不要な処罰であり、何の責もない彼らからプロとしてのキャリアを奪ってしまうことになるでしょう。MYMがこの問題を正すために迅速に行動した上で、これ以上の違反があったとしても、選手たちのLCS参加資格を停止することはいたしません。

プロチームおよびプロ選手の安全と保全を脅かすものに対する、コミュニティの強力な感情的後押しに感謝いたします。Riotにとって、このようなケースはチームと選手間で交渉され、彼らの振る舞いを適切に導く契約関係に依存するために、難しいバランスの間を行き来するものであり、プロとして、かつ道徳的な環境を、LCSの生態系に存在する関係者に確保するため、私たちは権力を振るいます。反プロフェッショナリズムが選手の安全を危険に晒していると私たちが強く感じた場合、LCSプロ選手の体験をポジティブなものとして確立するため、影響を及ぼすことが許されるのです。

関連する規則


10.2.10 不道徳な行為

チームのメンバーは、競技的に標準で適切な道徳的振る舞いからかけ離れて不道徳的、不名誉、もしくは不利だとLCSが判断する活動に従事してはならない。

裁定


MYMはLCS規則の10.2.10に違反しており、処罰対象となる。

競技上の罰則


MYMに以下の罰則を科す。
  • 罰金5000ユーロ

Sebastian Rotterdam氏に以下の罰則を科す。
  • LCSに参加するいかなるチームであっても、いずれかの役職者として組織に参加することを無期限に禁ずる。

参考リンク