複数地域間の移籍の方針策定とエキスパンショントーナメント(LCS枠拡張に伴う追加チームの選出)についての概要が発表されました。
On Interregional Movement and the Expansion Tournament | LoL Esports
要訳
- 来週新たにグローバルな地域間の移籍に関する方針を主要な地域のプロフェッショナル/セミプロフェッショナルリーグ(EU LCS, OGN, LPL, NA CS他)間で独立した形で調整されたものを発表する。
- 北米とヨーロッパにおいて、その方針は新しい地域居住要件を通じて適用される。それはエキスパンショントーナメントと将来全てのイベントへ適用される。
- 新しい北米とヨーロッパの居住要件では要件が求められる試合で各チームのスターティングプレイヤーのうち最低3名が要件を満たしていなければならない。
- 各チームは要件に当てはまらない、居住していないプレイヤーを2名まで出場させる権利を保持する。
- LCSとSummer Challenger Series Teamはメンバーの変更を求められることはない。
国際的なesportとして、League of Legendsは地域間の才能あるプロプレイヤーたちの移動から大きな恩恵を受けています。これらのプレイヤーは世界中の才能の水準を押し上げ、新しい地域にそれまでにない戦略を持ち込んでいます。ただ、地域のリーグが彼ら自身のアイデンティティによって発展することと外国人プレイヤーの流入とのバランスを取ることは重要です。
本日、私たちはプロフェッショナル/セミプロフェッショナルチームにおける現地と海外の才能あるプレイヤーのバランスを取るために、新しい世界的な地域間の移籍に関するポリシーを発表します。
地域間移動の方針はNorth America (LCS & CS), Europe (LCS & CS), China (LPL & LSPL), Korea (OGN The Champions, Masters & NLB), Southeast Asia/Taiwan (GPL & LNL) が独自に居住要件を定め、世界中で施行されます。
これは世界的な方針で各地域のリーグの管理者たちの間で数ヶ月に渡る調整により、合意に至りました。
トルコ、ラテンのような地域では現在方針を採択するかどうかを検討中です。
北米とヨーロッパにおいては、居住要件が求められる試合のスターティングプレイヤーのうち、3名が新しい居住要件を満たしているという形で導入されます。チームは要件を満たさない、居住していないプレイヤー(定義は後述)を2名までスターティングメンバーへと選出する権利を保持します。居住要件に関する詳細の全容は来週発表します。新しい居住要件は現在のものを完全に精査・再構築したものであり、リーグに参加する以前に地域に持続的かつ長期的に居住していることを重視します。
新しい方針を検討するに当たって、皆様の意見を募集しており、最終的に地域のチーム多様性と国際的な競争力の育成を支援することを信じています。
地域間のプレイヤーの移籍は地域のスキルレベルの向上をもたらし、新しい面白い語り草の機会を提供することになります。北米では海外からの才能に溢れた面白いプレイヤーによる感動的なストーリーと競技のレベル向上を含め、恩恵を享受しています。
しかしながら、地域の相違点と多様性は競技の新鮮味を維持し、観戦を楽しいものとなるでしょう。地域のレベル向上のために、居住していないプレイヤーへの参加の余地を残すことで現地と海外の才能あるプレイヤー双方を健全な調和を維持することは地域とチームにはっきりした形での差異を開拓することになります。移動を全く制限しなければ地元のプレイヤーを完全に締め出してしまい、海外の選手と対面することによって学び、成長する機会を完全に取り除いてしまいます。
同様に移動を制限しないことで途上国への"頭脳の流出"へと繋がり、レベルの向上が始まり、地域の才能の大量流出に慎重となります。
地域間における異なる才能の交流を適切な調整を行い、地元の才能を伸ばし、地域の独自性を保持することが地域と国際的な競争をファンにとって、面白く意味のあるものに繋がると信じています。それこそが新しい居住要件の方針の意義であり、地域の独自性を損なうことなく、成長を育み、海外の才能を向かえ入れることに繋がります。
現在のLCSとChalllenger Series Teamは新しい居住要件によってメンバーの変更を求められることはありません - この方針が現在のこれらの地域にいるプレイヤーたちに悪影響を与えないことは重要です。新しい居住要件を満たしておらず、次の4つのうち1つ以上に当てはまるプレイヤーは「非居住免除者」とみなされます。
- 2014年にLCS Teamに在籍
- 現在、LCS Teamのアクティブメンバー
- Summer Challenger Series 1 Play-IN 以降、Challenger Series Teamに在籍
- Summer Promotion Tournamentでアクティブメンバーとして参加
ほとんどの場合、非居住免除者は居住プレイヤーとほぼ同じように扱われます。決定的な違いは非居住免除者が2名以上いた場合にスターティングメンバーに非居住非免除者を加えることができないということです。
分類は以下の通り。
- 非居住非免除者: 新しい居住要件の施行時に条件を満たしておらず、上記4つの条件をいずれも満たしていないプレイヤー
- 居住者: その地域の居住要件を満たしているプレイヤー
- 非居住免除者: 新しい居住要件の施行時に条件を満たしていないものの、上記4つの条件をいずれかを満たしているプレイヤー
- 非居住免除者が居住要件を満たした場合、彼らは居住者へと再分類されます。
わかりやすいようにここでは例を挙げて説明します。
以下はメンバー変更が認められる例です。
- チームは5人の居住者のスターターがおり、非居住非免除者に居住者の1人を入れ替えた。
- チームは5人の居住者のスターターがおり、その居住者の3人を非居住免除者に入れ替えた。
- チームは3人の居住者と2人の非居住免除者のスターターがおり、その居住者の1人を非居住免除者に入れ替えた。
- チームは2人の居住者と3人の非居住免除者のスターターがおり、その居住者の1人を非居住免除者に入れ替えた。
以下のメンバー変更は認められません。
- チームは2人の居住者と3人の非居住免除者のスターターがおり、その非居住免除者の1人を非居住非免除者に入れ替えようとした。
これはできません - ただ、非居住免除者を他の非居住免除者や居住者に置き換えることはできます。 - チームは5人の非居住免除者のスターターがおり、その非居住居住者の1人を非居住免除者に入れ替えようとした。
これはできません - もし、チームに2名以上非居住免除者がいる場合、彼らは非居住非免除者を加えることはできません。 - チームに2人の居住者と3人の非居住免除者のスターターがおり、その居住者の1人を非居住非免除者に入れ替えようとした。
これはできません - もし、チームに2名以上非居住免除者がいる場合、彼らは非居住非免除者を加えることはできません。
翌週公式なルールを発表しますが、それまでにプレイヤーやチーム、特に近い将来予定しているエキスパンショントーナメントに今後の変更で不意打ちを行わないことを保障します。
エキスパンショントーナメントへの参加はメンバーに居住条件が課せられます。大会の日時、形式、仕組みについては来週発表します。
Promotion Tournamentを通過してNA LCSおよびEU LCSへの資格を得ていないチームが自動的にエキスパンショントーナメントへの資格が与えられ、またEUは11月2日(日)の11:59 PM CET , NAは11:59 PDTにRanked 5s ladderが締め切られ、参加資格が与えられます。
繰り返しとなりますが、私たちは複数地域間の移籍の方針について各側面の根拠を添えて、全容と詳細を発表します。
Riot Magus氏は居住者の資格の認定基準について、「居住者の資格の認定は在留期間になりそうだ、市民権は敷居が高すぎる。」とツイッターで発言しています。
https://twitter.com/RiotMagus/status/508086073805635584