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2021年7月12日月曜日

「結集せし光の番人」に関するReav3氏のコメント集 Part 2


Riot Gamesのチャンピオン リードプロデューサーであるReav3氏が、Redditにて「結集する光の番人」イベントに関連する質問にさらにたくさん答えていたので紹介します。



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質疑応答


Q. (訳注:とっても長いので要約)光の番人になるチャンピオンにはもっと相応しいチャンピオンがいたのではないか。ソラカとかブラウムとかタリックとか。シャドウアイルのチャンピオンに新スキンが出なかったのは、光の番人に採用されたチャンピオンたちよりもスキンが売れないからか。光の番人スキンが制作されたチャンピオンにはいわゆる悪党も多いが、このイベントがルーンテラの正史なのであれば、光の番人としての活動を経た悪党チャンピオンたちはその後キャラクターが変質してしまうのではないか。スキン販売による利益を追求するためのチャンピオン選定(=スキンの政治)なのか。納得がいかないので説明が欲しい。

A. このイベントのクリエイティブリードを務めるReav3です。もっと早くに反応できなくて申し訳ありません。今朝ようやくRedditを開いてこのスレッドを見たんです。このスレッドにいる多くの人は、私がここで何を言おうとも気にしないと思ったので、このスレッド内で反応しないという愚を犯してしまいました。でも私はプレイヤーの皆さんと話すのが好きですし、たぶんマゾヒストでもあるのだと思います(ここで答えれば心底から興味を持っている多くのプレイヤーに届く、とも考えていますよ)。

このスレッドには多岐にわたる質問があるので、できるだけ多くに答えていきたいと思います。主要な質問である「スキンの政治」から始めていきましょうか。今回や「精霊の花祭り」のようなイベントはスキンのみならず、はるかに大規模なイベントですので、そういったものがあるとは私は考えません。この質問の真意は「Riotはスキンを作るチャンピオンを選ぶ時、イベントのROI(Return on Investment、投資収益率)を気にしたか?」という点にあると私は考えます。

回答としては、もちろんそうです。これらの大規模イベントは制作に多大なリソースと時間をかけていて、当然ROIを気にすることで、このような大規模イベントを今後も行えるようになります。私はこのゲームと私たちのIP/物語設定が大好きで、精霊の花祭りと光の番人イベントの両方に携われてとても幸せですし、今後制作を続けるであろう同様の大規模イベントもきっと大好きになるでしょう。なので確実に、ROIはある程度重要なものになります。

ですが、ROIで選んだチャンピオンに私たちの物語をめちゃくちゃにさせるということは絶対にありませんし、物語にそぐわないと感じたチャンピオンを登場させることもありません。イベントの登場人物も、スキンの制作対象である登場チャンピオンも、最終決定には数週間をかけました。光の番人に参加したら興奮するであろうチャンピオン、破滅したら面白いチャンピオンについて、私たちはナラティブチームと長大なリストを作って制作を行いました(ヴェインはその経歴から、光の番人に参加したら最も納得感が高いチャンピオンとしてナラティブが作ったリストに実際入っていました)。作成したリストは「今後スキンを制作するかもしれないチャンピオンリスト」とつきあわせて、両方から大人気チャンプ、そこそこ人気のチャンプ、人気のあまりないチャンプがイベントでうまく混ざるように心掛けていますが、チャンピオンは全員ナラティブと共同で作ったリストから選ばれています。

それでは選ばれたチャンピオンについてお話ししましょう。リストの準備をする前に、善悪の判断基準がさまざまなチャンピオンたちがヴィエゴと戦うために、見た目にもちぐはぐな集団を結成したように感じられるよう、光の番人に参加する面々の方向性が決まっていました。この方向が最高だと感じた理由はいくつかあるので、説明していきます。まず、光の番人は『アサシンクリード』に登場するアサシンたちと同じように、影に潜んで存続する秘密の集団です。ルーンテラの住人の大部分は存在すら知りません。また、セナとルシアンはゲームに登場しているチャンピオンのほとんどを知りません。2人が全チャンピオンの存在を知っていて、光の番人への参加が完璧に納得できるチャンピオンたちに電話で参加を要請する、ということにはならないでしょう。ルーンテラはとても広い世界ですが、光の番人には少ししか時間がなく、重要な任務のためにさまざまな地域に赴く必要があり、光の番人の基地からは別の基地へワープすることしかできません。行き来を繰り返す中で、彼らはさまざまなチャンピオンたちに出会います。ルーンテラで放送されているラジオで加入者を募るメッセージを送るようなものでもありません。ピッタリなチャンピオンを探してルーンテラ全域を巡る手段も時間もないのです。光の番人になったちぐはぐな連中が、ヴィエゴを止めるためにルーンテラを旅する中で出会いを重ねていくというのは、とても真実味がある展開ではないでしょうか。善性を持った等しく人気のあるメンバーで固めれば、確かに光の番人に相応しく簡単でしょうが、予想がつきやすすぎて退屈ですし、全文読破に15~20時間以上かかるビジュアルノベルでやり取りや力関係を描いても面白くないと私は思います。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や『マスエフェクト 2』のように、さまざまな倫理観を持つキャラクターたちが各自のこだわりを脇に置いて、世界を滅ぼす脅威と戦うグループを結成する物語からは、大きな影響を受けています。たとえばマグニートーがX-メンに加入した時は、2つの理由から衝撃がありました。理由の1つは、X-メンはマグニートーと協力したくてたまらなかったのですが、マグニートーにとってもあらゆる責務を置いてXメンに参加するほどの脅威が迫っていたということです。私にとっては、このようなやり方が良い物語です。もちろんこれは私の意見に過ぎません。いろいろな人がいれば、いろいろな物語と語り口が好まれてしかるべきです。光の番人を、最初から善悪の基準が大きく違うちぐはぐなチャンピオンたちの集まりに感じられるようにしたかった、という目標がこのイベントのスキン制作対象選定フェーズからあったことを、はっきり説明したかっただけです。スキン制作対象となったチャンピオンたちは、もっと大きな方向性でさらに選定されてもいますけどね。

要点:確かにイベントのROIはスキン制作対象のチャンピオン選定において重要ですが、物語や世界に悪影響が出るであろうチャンピオンを選ぶほどは重視していません。物語、そしてチャンピオンの人気や共鳴角度の両方から、素晴らしいストーリーを作れると感じたチャンピオンを選んでいます。さまざまな倫理観のチャンピオンたちが各自のこだわりを脇に置いて、世界の脅威と対決するデコボコな集団をつくる、というのがイベント制作の初日からの目標でした。

ここにいる多くの人たちが私の言ったことを信じなかったり、私の言うことが耳触りのいいクソ広告の一環だと思ったりするのは承知していますが、私はRiotの誰からも頼まれずにこれを書きましたし、プレイヤーの皆さんと話すのが楽しいだけで、自分の正直な反応を書けたと思いますよ。(原文



Q. 長文の問いかけに対して長文の回答をありがとう。私からはひとつ、ピルトーヴァーとゾウンに今後つながる流れはあるのでしょうか? 番人からも滅びからも除け者にされているのはおかしいですよね?

A. 今から2週間以内のチャプターに含まれる情報をいまここでネタバラシしたくはありません。ですが、ピルトーヴァー/ゾウンでプレイヤーはまだ光の番人になっていないグレイブスに会えることは保証します。これだけは今でも大丈夫でしょう。(原文



Q. もし人気のないけどストーリーにマッチしているチャンピオンAと、ストーリーに参加ができなくもない超人気チャンピオンBがいたとしたら、RiotはBを使ったうえでストーリー上でそれを正当化するのではないですか?
スキンの売り上げを気にしてストーリーがないがしろにされているのではないですか? ええわかっていますよ、いいイベントを運営するにはスキンの売り上げが必要ですもんね。

A. その通りですが、あなたの言うAとBはとても主観的だと私は思います。個人的に私はこれらのチャンピオンたちが出揃う物語を見るのが楽しみでなりませんし、他の人たちもそうではないでしょうか。プレイヤーがさまざまであるように、Riotのライターも、もっとワクワクする物語を作るために必要な登場人物については、さまざまな意見を持っています。たとえばこのイベントのメインライターは、グレイブスが登場することに最も興奮していて、次に興奮したのが他のチャンピオンたちで、物語にたくさん付け加えられることがあると感じていました。他のライターやプレイヤーはそれぞれ違う意見を持っているでしょう。「これら特定のチャンピオンたちは良い物語に100%貢献するでしょう。でも他のチャンピオンたちは100%ではないです」と言い切るのは不可能だと私は思います。全て、大いに主観に拠っています。(原文



Q. あなたが誠実なのは長文のトーンからも伝わってきています。お尋ねしたいのは、ストーリーを読むのはいわば天から見下ろすようなものであり、プレイヤーの皆が反応しているのはそれぞれの気になるチャンピオンがどうしているかわからないからなのかと思います。

A. イベントストーリーについては同意します。クライアントを通じての体験は長く、同時に光の番人視点からのものであり世界全体のことではありません。光の番人とメインストーリーに登場するチャンピオンたちと、たくさんのメインキャラクターに対して私たちは公平をなさなばなりません。それぞれのチャンピオンが世界中でそれぞれの経験をしているのに光の番人視点ではそれを観ることができませんが将来的には私たちは(最近公開された光の番人が直接立ち向かった相手ではないへカリムがそのとき何をしているのかについての物語のように)イベントに出なかったチャンピオンに触れることになるでしょう。例えば『マスエフェクト 2』が素晴らしい物語であるために、プレイヤーが宇宙全体で何が起こっているか全てを知る必要はないと私は思います。(原文



Q. ヴェインは「精霊の花祭り」にも参加してたのに今回の「結集せし光の番人」にも参加していて、大きなクライアントイベントに連続で登場しているのはどう説明されるんですか?

A. その反応も予測されていました。ヴェインは光の番人に参加するのにもチャンピオン自身のロアを進めるのにも相応しいチャンピオンの一体でした。(原文



Q. 私の大好きなガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのバイブスを感じました。私の望むのは「完璧に善人」(truly good)なチャンピオンが光の側にいてくれることです。
結集せし光の番人イベントに期待することは、パイクとレンガーがどうして所属することになったのか説明されることですね。

A. イレリアは「完璧に善人」です。セナ、ルシアン、グウェンはそれに近いですね、セナがそうかもしれません。そして、はい、なぜどうやってパイクとレンガーが参加したかがビジュアルノベルで語られることでしょう。(原文



Q. 売上が理由でないとしたら、ダリウスやサミーラやポッピーがイベントに参加しなかったのにアニメーションには登場したのですか? 代わりにシヴァーナやドレイヴンが破滅を受けるシーンを入れてもよかったのではないでしょうか。

A. シーズン開幕動画の出来事は「結集せし光の番人」イベントが始まる3~4ヶ月前です。これはポッピーとヴェインが一緒ではなかった理由でもあります。2人はその時以降3~4ヶ月間ずっと一緒にはいなかっただけです。シーズン開幕動画はセナを追いかけるヴィエゴについてと、彼がルーンテラ各地で起こるミニ破滅の引き金を引き始めた瞬間を描きました。これはヴィエゴと戦う光の番人たちとは別の出来事です。このように全てを密接に関連させる(ミニ破滅に関わった各チャンピオンを全て光の番人イベントに組み込み、光の番人へ加入させる)と、世界がすごく狭いように感じられてしまいます。

関連チャンピオンがさまざまな破滅関連の物語で語られるのはクールで理に適うことだと私は思いますが、ルーンテラという世界の大きさを考えれば、全てをきっちり関連させると現実感が薄れるとも思います。「結集せし光の番人」は直接登場するセナやルシアンを中心に据え、2人がヴィエゴと戦い、旅路の中でチャンピオンやキャラクターと関わっていく様子を描くひとつの物語です。それに、光の番人イベントとシーズン開幕動画に登場するチャンピオンを完全に同一にしてしまえば、スポットライトが当たる注目チャンピオンが全体的に少ないと感じてしまうはずなので、登場するチャンピオンをずらすのも筋が通った話なのです。(原文




Q. 世界的な脅威が発生するイベントで世界中のヒーローや登場人物が協力するシーンは熱く燃えるものです。ですが、登場人物が多すぎるのも問題で、嵐の化身のクマや正体の隠された魔術師が悪のモンスターを倒すシーンも見たかったです。
答えられない質問であるのはわかるのですが、私の好きなチャンピオンがどこで何をしているのかを知りたいのです。全てのチャンピオンについてあなたに尋ねるのは現実的ではありません。

A. 現在のイベントは光の番人視点なので、彼らが見聞きしたものをプレイヤーも受け取っているのです。私たちはつい最近のへカリムの短編でしたように、別の場所の別のチャンピオンに起きたことを展開することも可能です。まだ公表されていないことについて私は確約はできませんが、その時に別の場所にいるチャンピオンが何をしているかを知ることができたら素晴らしいんじゃないかということには同意できます。150以上のチャンピオンにそれぞれ何が起きているかを伝えられるような、またそれほどの人数が登場する世界の終末イベントが可能とは思えません。他のチャンピオンが何をしているのかという答えが常に得られるわけではないとしても、世界の終末イベントを少ない登場人物で魅力的なストーリーにすることは可能だと思っています。(原文



Q. 今回のイベントはこのあとも新しいシネマティクスが追加されるんですか? ビルジウォーター組の経緯を知りたいです。

A. ストーリーの続きはクライアントのビジュアルノベルにあります。(原文



Q. ヴェインはマッチしているでしょう。オラフもまあ、でもパイクが光の番人なのはどうかと思います。ヨリックが出てこないこと、滅びスキンの姿に至った詳細がないことなど、欠けている部分が多く感じるのは不満です。

A. それら全ての回答がクライアントのビジュアルノベルの中に用意されています。そのようなご質問にここで私が答えられない理由はストーリーを「破滅」させたくないからです。ヨリックに関しては、スキンを得たチャンピオンよりもはるかに多くのキャラクターがビジュアルノベルに登場します。(原文



Q. ヴィエゴの力はなんでこんなに強力なんですか? 魔法をコピーしているのにペトリサイトを破壊してるし、神髄を復活させたりしてるし。

A. 確かに、不幸なことにこれはヴェックスがイベントの前に実装されることで連続になることを計画されていた時の名残なのです。ビジュアルノベル内で説明はされることではありますが、ここで本来のイベント前にあったストーリーの流れを説明しましょう。そもそもヴィエゴは強かったのですが、広域に破滅を及ぼすほど強力ではありませんでした。ヴィエゴはバンドルシティからシャドウアイルに来訪していたヴェックスと出会いました。ヴェックスはヴィエゴを好ましく想っているので、彼女の精神世界のヨードルの魔法がヴィエゴのパワーを強く増幅しました。これがヴィエゴを凄まじく強力にし、世界の破滅を引き起こす事態につながりました。ヴィエゴはヴェックスの助力がなければこんなことはできなかったのです。(原文



Q. ヴェックスとは陰気なヨードルのことですか? これ新情報?

A. 新情報ではありません、彼女はすでにクライアントのビジュアルノベルに登場しています。(原文



Q. ヴェックスの話題が出ましたけど、彼女をチャンピオンとして実装するまでどれくらいかかりますか? アクシャンが間近なことは知ってますけどリリア-ヨネの連続実装があったことも覚えていますので。

A. ヴェックス実装にはまだ少しかかります。彼女はこのイベント中には実装されないでしょう。(原文



Q. ヴェックスのお披露目となる大舞台の期間に実装されないのは、時期を外してしまうのではないですか?

A. かもしれません。大きなストーリーの中で実装前のチャンピオンを目にすることがそのチャンピオンへの期待と興奮を煽るのではと思っています。今後、実装前のイベントでチャンピオンのお披露目をすることが効果的かどうかを知ることができるのではないかと興味深く見ています。(原文



Q. 光の番人に選ばれているチャンピオンはハイパーキャリー系チャンピオンに偏ってませんか? メイジ、エンチャンター、タンクがいません。

A. 選考はレリックウェポンの使用者にふさわしいかどうかに基づいていました。レリックウェポンは物理ベースであり、魔法ベースではないのです。そしてレリックウェポンを使うのに向いているチャンピオンは誰かを考慮しました。(原文



Q. レリックウェポンによる縛りは好きですし尊重できるのですが、このような大きなイベントではもう少し多様性に気をかけた方がいいかもです。メイスを使うタリックを参加させていれば、この集団に新たな「色」が増えていたかもしれませんね。

A. ええもちろん、精霊の花祭りにも多様性がありました。多様なプレイヤーに喜んでもらえる多様なイベントをたくさん出していきたいと思っています。(原文



Q. イベントのポイントが全然稼げない! イベント終了までに全チャプター開放できそうにない! 悲しい!

A. 週ごとに1ゲームで獲得できるポイントは増えていきますよ。週ごとに光の番人を増やせることで獲得できるポイントが増えていくのです。(原文


続き
Q. 知らなかったそんなこと……どうしてゲーム中で教えてくれないんですか!

A. イベントの情報ページにありますよ。(サポート記事リンク
(訳注:リンク先は日本語ページにしてあります)(原文


続き
Q. 教えてくれてありがとう! それでも疑問がひとつ、チャプターを進めて知ったんだけど次のチャプターに進むために必要なポイントも増えてました。これじゃあ光の番人が増えてもキツさは変わらないのではないかと疑ってしまうのですが、どうなんでしょう?

A. それはあなたの選んだ最初の地域だからでしょう。ノクサスとフレヨルドの必要ポイントは同じなので、次にいく場所では追加された光の番人によって得られるポイントにより、早く達成することができるようになるはずです。ストーリーを進めていくことで、ポイントを集めるための新しい方法が増えるのです。(原文

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