サードパーティー統計サイト「LoL Theory」の開発者であるAustin "Aldonall" Voorhees氏が、Redditに定期的に投稿しているパッチごとのデータ考察の訳です。
原文
The Review: Patch 9.11 Balance Change Analysis by the Numbers : leagueoflegends
やあ皆さん! The Reviewへようこそ。ここではRiotが実装した最新のパッチによって実際に起こった影響やその程度について、表や数値を使ってお話ししていきます。
チャンピオンの変更は1ダースほどが対象で多かったわけではないのですが、9.11についてはまとめるのに少し時間がかかってしまいました。勝率が意外な変化をしたチャンピオンもいますけれど、皆さんの予想通りとは限りません。さあ、見ていきましょう。
単純なチャンピオンの変更
注釈
- ガリオ:彼については、もう済んだ話なのに続いている感じがすごいですよね。プロプレイ向けの弱体化のようですが、ガリオがソロキューの主役に戻ってくるのは当分ありえないでしょう。
- グラガス:また基本ステータスの変更です! 基本体力+16、レベルアップ毎の体力+6、基本攻撃力+3という強化の結果、約3%も勝率が上がりました。
- ジャンナ:プレイパターンの変更は結果的にみごとな強化となり、勝率とピック率両方に反映されています。
- ジェイス:Qがこれ以上弱くなることはないでしょうが、今回の弱体化は正直響きました。
- カーサス:ミッドパッチアップデートによる弱体化の半分巻き戻しの影響も少しある数値ですが、それも状況を改善するには至っていないようです。勝率は「たった」2%しか下がっていないものの、ピック率はすでに半分近く減少しています。
- マスター・イー:カーサスと同様ですが、勝率がより大きく減少したのに対し、ピック率への影響は小さなものになっています。イーをプレイしないでという説得の材料にはしづらいなぁ、なんて誰も思いませんね。
- ラムス:これには私も油断していました。変更内容は明らかに弱体化だったのですが、勝率が3%もストンと落ちるなんて思わなかったんです。
- ザック:新バージョン(旧?)のザックのRが本当は弱い、もしくは単にみんな使い方を忘れてしまっている、どちらなのかはまだわかりません。数年ぶりですからね。
ジャンナ
変更内容
W - ゼファー
クールダウン8秒⇒ 8/7.5/7/6.5/6秒
基本ダメージ55/100/145/190/235⇒ 55/90/125/160/195
E - ストームブレス
[NEW]自動効果:敵チャンピオンにスキルでスロウまたはノックバック効果を与えるごとに「ストームブレス」のクールダウンが20%ずつ短縮されます
クールダウン18/16/14/12/10秒⇒ 16/15/14/13/12秒
シールド量70/105/140/175/210⇒ 80/115/150/185/220
スキル取得優先順ごとの勝率(パッチ9.10 ⇒ 9.11)
要約:精査してみると、ジャンナの変更は実際には大きな強化でした。W上げ優先はE上げよりも採用人口が少ないようですが、より高いレベルのパフォーマンスを維持しています(E上げは9.11で大きく人口が増えたが、未だにW上げよりも4%弱は人口が小さい)。また、W上げの56%超という勝率はまともじゃありません。レーンで暴れまわるバトル・ジャンナはOPです。
データソース
LoLTheory.gg
U.gg
以下はコメント欄での質問に答えて書き込まれていた追加データです。
- ドレイヴン:バグ修正は少し影響がありましたが、おかしすぎるところはありませんでした。
- パイク、スレッシュ:少なくともこの2体については大きな変動はありませんでした。
- ルーンエコーが明らかにベストアイテムです。
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投稿の翻訳許可を快くくださったAldonall氏にこの場でお礼申し上げます。