4月23日にredditに投稿された「ガーゴイルストーンプレートの削除理由」を問うスレッドに、ゲームデザイナーのRiotEndstep氏がコメントしました。
元スレッド
why was stoneplate removed? (リンク)
過去のRiotEndstep氏の投稿 G4B記事
【クリプトブルームのデザイン背景】ゲームデザイナーRiotEndstep氏のコメント(リンク)
Q. どうしてガーゴイルストーンプレートは削除されたの?
純粋な疑問なんだけどさw
ジャック=ショーのナーフも合わせて、Riotは物理防御と魔法防御を兼ね揃えたアイテムを減らすつもりだったのかなと予想してる。
でもそれはなぜ?誰か説明できる人いる?
ゲームデザイナー、RiotEndstep氏
A. いくつかの理由から、私がストーンプレートを削除しました:
- ミシックシステムがない環境で、タンクが最上位のアイテムを持つ枠は一つしか与えられませんでした。ジャック=ショーには強力なテーマがあり、タンクの活躍する場面(しばらく生き残ることでより耐久が高まる)に適した性質も持っていました。そのためこの枠にはストーンプレートよりジャック=ショーが選ばれました。
- 最終バージョンのストーンプレートの発動効果は対バーストであり、シーズン14の変更を受けた後のタンクの一般的なビルドからは外れたものでした。私たちは全体的にタンクの耐久力をさらに高めようとしていて(実際これは達成され、タンクが戦闘で倒されるまでが約7秒遅くなりました)、これにより対バーストのためのツールの必要性は消えました ― ベースラインの耐久力が上がれば、自然と対バーストツールは重要性を減らしショップに置かれる価値も失われるわけです。
- ストーンプレートは集団戦に強く結び付けられた性質(周囲の敵の人数で防御力が割合増加する)をしていて、5v5でしか有効でないという偏ったものであり満足度は低かったです。タンクはそもそも集団戦に適した性質であり、最上位アイテムがこれを過度に鋭くしてしまうことは望ましくなく、小規模な戦闘やサイドレーンでも強力な最上位アイテム(例:ジャック=ショー)のほうが好ましかったのです。
- ストーンプレートの全体的な満足度はほとんどのプレイヤーにとって低かった ― このアイテムが強かった時も購入率は低く、プレイヤーからのフィードバックや調査データからも良い感触が得られたことはありませんでした。
これらの理由はストーンプレートが救済不可能なアイテムだとかゲームにとって危険だとか言っているわけではありません。後半のビルドで強力なジャック=ショーとの共存ができないということで、私たちが作った新システムに合わなかったのです。
検討したアイデアのひとつにはインフィニティエッジ/ナヴォリクイックブレードのようにストーンプレートかジャック=ショーのどちらかしか購入できない構造もあったのですが、タンクは本来スケーリングするクラスではないことと2つのアイテムから選ぶような最上位アイテムがタンクにそれほど必要とされていなかったため、このアイデアは低い評価となりました ― 今の皆さんが見ているように、ジャック=ショーはほとんどのタンクがアイテム枠が4か5個埋まるまで購入されません(一部では5か6個目です)。つまりほとんどのゲームで完成すらしないのです。
ストーンプレートは発動効果を持つアイテムだったから削除されたわけではないことを明確にしておきます ― 実際、タンクシステム全体で同数の発動効果アイテムを維持するためにいくつかのアイテムでテストもしたのですが、テストで上手くいって最終的に目指すシステムにマッチしたアイテムは発動効果のないアイテムでした。結果としてシステム内の発動効果数はマイナス1されました。(原文)
Q. 「ライフライン」と同様の機能を持つタンク向けアイテムのアイデアはありませんでしたか? つまり、体力が一定割合よりも下がった時に自動でシールドが貼られるアイテムです。
RiotEndstep氏 シーズン14に向けたテストはしませんでした。ですが、PC版LoLに戻るためにワイルドリフト開発を去るよりも前に、タンク向けライフラインアイテムの「背水のマント」を作りました。
ワイルドリフトでこのアイテムを作った経験から、HoT効果(訳註:Heal Over Time、持続的な回復)のほうが複数の理由からライフラインのシールドよりも有益に働くと私は考えています。特に長時間の交戦で効果的です。(繰り返しますが、ジャック=ショー VS ストーンプレートと同様にタンクのコアとなるパターンは、一瞬のために注がれるパワーよりも長期的なパワーによって最も輝きます ― シールドは回復に比べると極めて刹那的です)(原文)
背水のマント(ワイルドリフトの公式記事から) |
Q. 開発者がこういうスレッドに降り立って詳細な説明をしてくれるのはすごいクールなことだと思います。ありがとう!
RiotEndstep氏 ノープロブレム! 私は思考のプロセスやデザイン決定について話せることを楽しんでいますので、好きな時にやってきて質問に答えられることをとてもうれしく思っています。(原文)
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