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2019年8月29日木曜日

堕落前のスターガーディアン ザヤ&ラカンのスキンを作らない理由


新スターガーディアンスキンの「スターガーディアン ザヤ」と「スターガーディアン ラカン」について、闇堕ち前のクロマやスキンが欲しいという声に対し、VFXアーティストのBeardilocks氏が答えたコメントの訳になります。


原文
PBE Bugs & Feedback Thread: Star Guardian Xayah


スターガーディアンの闇堕ち前バージョンについて、Beardilocksが皆さんの疑問にお答えします。

まず最初に、皆さんがザヤとラカンのスターガーディアンに熱狂している様子が大好きだと言わせてください! 光にあふれている姿も、闇に堕ちた姿も、両方が愛されている様子で、人気が出るだろうなというフィードバックが私たちのところまで確かに届いています。

ですが、考慮すべきことがたくさんありますので、一見簡単に見えても残念ながらそうではありません。この2種類のスキンを提供できない理由について、お手数ですが以下の文章をお読みください。

今年のスターガーディアンのデザインを始めるにあたり、テーマを進化させ、ストーリーを広げたいという前提がありました。これまで、スターガーディアンには明確な敵役というのがいませんでした―街に攻めてくるモンスターが何種類かいるくらいで。ゾーイを悪役に据え、堕ちた守護者としてゾーイの邪悪に侵されたザヤとラカンを設定することで、このユニバースにおける悪を設定することとしました。

あるキャラクターに新スキンを作ろうとする時、私たちは3つの柱を設定します。キャラクターのあらゆる側面について、私たちを常に導くガイドラインとなるようなスキンのアイデンティティ、コンセプトの核となるものです。スターガーディアン ザヤの場合は、以下の柱を設けました。
  • 内心の葛藤に苦しむ、堕落した元スターガーディアン
  • 闇のスターガーディアンの美しさ、鋭利な美
  • 凶暴な戦士の精神
こうして、デザイン・アニメーション・サウンド・ビジュアルエフェクト・ボイス収録についての制作意志決定を行う時には、これらの柱の少なくとも1本は表現するように努めています。

最初の柱として内心の葛藤を強調していますが、これはこのスキンを定義する最も大事な特徴です。全てのスキル、アニメーション、リコールにおいて、光と闇、善と悪の間で苦しむ様子を最大限に表現するようにしています。スキルでの表現はこうです―Wを使うとザヤは闇の力を大いに楽しみ、敵にダメージを与えます。Rは設定としてもゲームプレイとしても一番盛り上がるポイントとして設定してあり、闇を打ち払い元の光あふれる姿に戻るというコントラストを最大にしました。

そしてアフレコもこれを補強しています―アニメの悪役という位置づけで、特に元チームメイトのスターガーディアンを挑発する際に通常セリフとの違いがよくわかります。

善と悪の葛藤において、ザヤとラカンの間でもダイナミックな表現をしたいと考えました。単体リコールとデュオリコールの両方で、ラカンがザヤの闇を引き受けることで恋人を救おうとする様子が見え、彼自身が犠牲になってさらなる闇へと堕ちていく表現を行っています。

これは全て今年のスターガーディアンの物語に関連しており(もうすぐ詳細が明かされます!)、公開されるまでは秘密にしておきたいと思います。

このスキンについて、光あふれる姿のクロマを単純に追加したのでは、スキンの根幹である「光と闇の葛藤」と、レジェンダリースキンの仕様そのものも取り除くことになってしまいます。

また、スキル演出の多くも意味を失ってしまいます。光のスターガーディアン ザヤはWを使う時に黒くなりますが(大きな違いになりそうです)、R使用時に色が変わったりはしなくなるでしょう(Wよりは影響が少なそうですが)。ラカンはWを使うと闇をまとい(これもおかしいです)、R使用時には深い闇色へと変わって邪悪な翼を広げるのでしょうか。

2人を侵す闇という側面がなくなるので、リコールにも意味がなくなり、ラカンがザヤを闇から救おうとする感情表現もなくなるでしょう。

さらには、邪悪であることを表現するボイスにも意味がなくなります。

それでもいいから欲しいというプレイヤーもいますが、そういうものを作ったとしても全員の満足には至らないでしょう。ボードやTwitterで、些細な描写が気に入らないという反応を読むために、スキルのほとんどに設けられた「小さな」描写が意味をなさなくなることを全プレイヤーが許容するという考え方もあるかもしれませんが。

もし光バージョンをしっかりと作ろうとしてこれら全てを修正しようとすれば、全く新しいビジュアルエフェクトとサウンドエフェクト、新規アニメーション、新規ボイスと新規リコールの全てが必要になります。完全新規スキンを開発するのと同量の時間がかかりますので、価格を上げたり、切り替え可能になる仕様を追加すればアルティメットスキンになったりするでしょう。これを決めるのは開発の開始時点になるはずで、PBEでの公開後ではありません。さらに言うなら、これらの別バージョンスキンは今年公開予定のストーリーに全く関係のないものになり、プレイヤーを混乱させる可能性すらあります。

皆さんがスターガーディアン ザヤ&ラカンを熱烈に歓迎してくださっているのはわかっており、とても素晴らしいことだと考えていますが、こうだと決めたものについては、私たちはきちんとやり遂げたいと思います。むしろ闇に侵され堕落したスターガーディアンをお届けすることについては成功したと思っていますけれども、ガッカリした方がいらっしゃるのであれば申し訳ありません。