告知

[公式情報リンク]

■ 公式サイト:LoL | Teamfight Tactics | レジェンド・オブ・ルーンテラ | VALORANT | ユニバース
■ 公式Twitter : LoL | TFT | LoR | VALORANT | Wildrift
■ LJL - Esports : 公式ページ | Twitter | Facebook | instagram

[パッチ・メンテナンス情報]

LoL | TFT | パッチスケジュール

[その他]

Clash 概要説明 | 名誉システム

2019年8月3日土曜日

TFTでのバランス変更速度、サモナーズリフトのバランス、新旧仕様のオプション維持


8月2日付のMeddler氏の投稿より、TFTでのバランス変更速度、サモナーズリフトのバランス、新旧仕様のオプション維持についての訳です。

注意事項:以下の内容は今後の作業や計画を含みますが、将来的な実装を確約するものではありません。


原文
Quick Gameplay Thoughts: August 2


TFTでのバランス変更速度

TFTの計画では、バランス変更の速度を落としていく地点まで到達しました。現在まで、幅広くあらゆる要素を基準内に収めるべく、非常に頻繁に大きな変更を行ってきています。バランスについての私たちの観察結果は、多くの要素にカウンターするべく自然にメタが進化していく地点に近づきつつあります。あまりにも速すぎる変更を行うと、その能力が発揮されなくなり、何かを習得しようとするたびに、新パッチが来ることで学習成果がリセットされる感覚をもたらしかねません。ですので来週の9.15bパッチはとても小規模で、9.16では新規コンテンツとしてヘクステックチャンピオンの導入を予定していますが、9.15ほどのバランスの変更は行わないつもりです。メタをひどく悪化させる要素やバグなどがあれば、もちろんすぐに対応を行う予定です。

サモナーズリフトのバランス

以前言及したとおり、バランス変更を少なくしていき、安定した状態のゲームを維持していく期間に入っています。既存のチャンピオンについては仕様変更を少なくし、アイテムやジャングル、ルーンと言ったシステム変更も限定的になるということです。パッチごとに通常のバランス変更も行っていきますが、状態を大きく変えるのではなく、微調整レベルの変更が多くなるでしょう。

9.15の変更結果は、ほぼ予想通りの範囲に落ち着きました。よって変更を行ったチャンピオンについて、大きなフォローアップは計画していません。9.16ではユーミ、イレリア、カルマ、エズリアルといったチャンピオンたちが特にプロプレイで圧倒的過ぎるかもしれないので、厳重な監視を続けます。9.16向けにテストしているのはジャングルサイラスの弱体化だけで、ミニオンだけでなくジャングルモンスターに対して2回目のQのダメージを減らす変更です。これはサイラスが強力なフレックスピックとして得ている追加価値を減らす狙いで、この部分を弱体化すれば他の方法で強化を行う余地が出てくるでしょう。

ある仕様について複数バージョンを維持することについての考え方

レガシーカーソルについての議論が最近ありましたので、ある仕様について複数の選択肢を提供することになった時、私たちがどういう検討プロセスを経るのかをお話ししたいと思います。本題に入る前に、レガシーカーソルのオプションが再び使えるようになったことをお知らせしておきますね。

ではまず、私たちがアップデートを行う時、優先して機能を維持することのメリットとコストについての一般的な考えを述べていきましょう。ここでは、問題となっている仕様の出力は全く同じであると仮定します(たとえばゲーム操作に使うカーソルや、ゲームをアップデートするパッチャー、ある特定のUIなど)。チャンピオンのリワーク前後というのは一プレイヤーの選択が他プレイヤーに影響を及ぼすものなので、対して全く違うものです。

メリットはとても単純です――さまざまなプレイヤーグループが欲するものを与えることができるようになります。一方でコストは複雑になりがちで、問題の仕様がどういうものなのかで決まります。支払う価値のあるコストと私たちが考えるのは以下です。
  • 複数バージョンを維持するためには、以降も時間が要求されます。新規アート追加や、複数個所に生じた同じバグの修正作業、各パッチごとのQAテストなどです。ささいなコストになる仕様もあります。そうでないもの(たとえば数年前に行ったゲーム中のHUDアップデート後も、複数バージョンのHUDを維持するような)には、多くの時間を割かねばなりません。
  • アップデートがほとんどのユーザーにとって素晴らしい改善となれば、古い機能に必要なサポートを止めることもありえます。非常に古いオペレーティングシステムをサポートすることで、たとえばメモリ使用率改善のような機能改善の妨げになることがあります。
  • ゲームを記述するコードの総量と複雑さも、新仕様の開発速度に多少の影響を及ぼします。不要なものを削除すれば引き換えに今後の効率アップを手に入れることができるので、LoLのように長期的かつ定期的にアップデートを行うゲームにとっては特に重要な点です。
たとえばレガシーカーソルについては以下のような経過です。
  • カーソルのアップデートを実装したのは2018年7月でした。アップデート後のカーソルは、ほとんどのプレイヤーにとって改善となったはず、と思っていました。全体的にそれは正しかったようなのですが、テストではカーソルを変えると大混乱に陥ってしまうプレイヤーたちもいることがはっきりとわかりました。
  • それに対して、プレイヤーが古い機能であるレガシーカーソルを選べるようにオプションを追加しました。支払い済みのコストと今後支払うコストの両方がとても低く、旧カーソルを要望するプレイヤー数が多かったのです。
  • 要再評価ラベルがついたレガシーな仕様すべてについて行うことですが、今後もサポートしたほうがいいのか、それとも不要なのかを判断します。
  • 社内コミュニケーションにて、1年経ったからレガシーカーソルは削除しなきゃねという話になりました。そしてカーソルは削除され、プレイヤーの皆さんは当然ながら悲しみました。
  • その後レガシーカーソルの使用人口を調べ、LoLプレイヤーベースの10%前後あったので戻すことになりました。維持コストが低く、価値がとても高いという結果になったのです。