4月29日に公開された公式記事「/dev:AIをレベルアップする」について、この記事の筆者であるテクニカルプロダクトマネージャーのRiot DashiJador氏による質疑応答が行われました。
関連記事
/dev:AIをレベルアップする(リンク)
質疑応答
Q. いままで1500回オーバーのAI戦をプレイしてきました。botの質の向上が楽しみです!
A. やあ! 私たちのbotを楽しみにしてくれてありがとう! 初心者向けから協力してのAI戦までを素晴らしいと感じられるものにすることが私たちも楽しみです!:)(原文)
Q. 私もAI戦が好きで、このアップデートが待ち遠しい!
A. 今年の後半にPBEでテストが始まったら是非ともお試しください! 現在は新人プレイヤーの手助けとなることを目指していますが、私たちのより長期的な目標には皆さんのご意見が影響を与え助力に繋がります!(原文)
Q. ノーマルにいくまでに1年くらいAI戦だけプレイしてたのでとても興味深いです。カジュアルなプレイヤーのサブの選択肢として、十分なやりがいを得られるものになってほしいです。
A. 100%! 私はレベル17になるまでAI戦のみやっていて、純然たる意志の力(と友情の力)でLoLの愛し方を学ぶことができました。それは私がRiotに入るに至った大きな理由となりました。
私たちは全スキルレベルに対応したやりがいのあるbotの提供という長期的な目標を掲げています、なぜなら今でも面白そうなことを試したり自分のスキルレベルで実践可能か確かめるのにゲームをプレイしたいと私は思うからです。このようなニーズを満たすのにbotは最高のシステムだと思っています。(原文)
Q. AIのレネクトンがAFKする不具合も直る?
A. Yes! その手のバグを容易につまみ上げて修正できるようにするために、より拡張性とメンテナンス性に優れたシステムを構築しているところです。(原文)
Q. Rioterへ:AIがスキンを使わなくなったのはなぜですか? 時にはAIが実装されたばかりのスキンを使っていて、ゲーム中でどう見えるかを実感できる面白い方法の一つでした。
A. わかりませんが、教えていただきありがとうございます! 新しいbotでのマストな要件とします、実装に不可欠な意見に感謝します!(原文)
Q. 高度なトレーニングシステムを構築することは可能でしょうか? いろんな速度で移動するターゲットを設置したりするようなものです。
A. そのような用途に使うための拡張性も持つようにシステムを構築中です!
新種のインフラであるため、まず始めて、このインフラに自信を持つことができたら他の用途のために伸ばしていくつもりです。(原文)
Q. 新規プレイヤーの利用を意図しているのなら、AI戦はブラインドピックではなくクイックプレイ方式にすべきだろうね。
訳注:関連G4B記事 クイックプレイ他DevUpdateについて 質疑応答(リンク)
A. 現在クイックプレイのチームと共同で新規プレイヤーの経験がどうあるべきかについて協議しています。ブラインドピックかクイックプレイですが、私たちbotのチームは両方を考慮に入れて構築を進めています。
ただ、2週間かけて行われるテストにおいてはブラインドピックを予定していて、botが本格的に実装準備ができた時にはその時のチャンピオン選択の計画に沿うようにすると思います。(原文)
Q. 今年後半にPBEに登場ってことは、改善版botの実装見込みは来年ということですか?
A. コメントありがとう! 待つ身の辛さが伝わりましたが、いま私たちは核となるインフラや周辺ツールを構築中です。
可能な限り早く実装したいとは思っていますが、長期的に持続可能なbotの改善、維持、他用途への拡張性を確実なものにしたいのです(たとえば、将来的なゲームモード、AFKしたプレイヤーとの交代、新チャンピオンに付き従うbot、ジャングルモンスターの新AI、バグな迅速な修正)。
この全てのインフラは時間と多くのチームへの影響を熟慮する必要がありますが、プレイヤーの長期的な幸福につながると考えています。(原文)
Q. botの改良プロジェクトが動き出すということは、ドゥームボットの復活も期待できるんですか?
A. 私はドゥームボットの最高難度の大ファンでして、「アニーAIから生き残れ」memeの復活を目論んでいます👀(原文)
Q. PvEイベントは私がLoLを始めてからは一度も開催していないので、botの改善でドゥームボットのようなイベントに期待しています
A. 私もドゥームボットを復活させたいと思っていて、とても楽しみです!:)(原文)
Q. AI戦を何回も勝ってから、勇気を振り絞ってノーマルに初めて行った時のことを覚えています。コテンパンにされました。botの改善に動きがあることを嬉しく思います。
A. それは私も体験しました! 友人は私が「理解する」まで何度も負けなくてはならないのだと語っていました、とても辛かったです。私たちの仕事の最初の大きな用途はこれを改善する試みですので、プレイヤーはPvPへの適応がより容易になります。(原文)
Q. LoLはプレイしたいけど実際の人間と対戦するための精神力が不足している時があります。そんなときにAI戦は便利です。
A. 完全に同意します! もしPvPの精神力の負担をなくす手段があるなら喜んで飛びつくのに(そして友人たちにも勧めるでしょう)!(もしくはバカなことをするために5人で行けるなら楽しいのに)(原文)
Q. PvPが嫌でAI戦に入り浸っているプレイヤーもいるみたいですけど(私のフレンドにもいます)、このようなプレイヤーについてのデータ収集はされているんですか?
A. ある程度データを取っており、そのタイプのプレイヤーについて深く分析を集める作業中で、botをライブサーバーに実装するテストを始めたら本格化します。もしもAI戦でPvPの心労なく同様のスキル表現が可能になったなら、私ならもっとたくさんプレイするようになるだろうと思っています。
全体的に私の直感ではありますが、もし優れたbotを作れたなら、より多くのプレイヤーをAI戦に呼び寄せられるようになるでしょう(あなたの友人のような人たちです!)。現在のbotでは極めて単調な繰り返しであり、PvPで出会う多様な体験を提供できてはいません。(原文)
Q. 拡張性のあるbotの作成という面倒極まりない作業を行う方々へ敬意を表します。AI戦から対人戦へのジャンプはLoLに興味を持ってくれた人にとって大きなハードルですから、ここに取り組んでくれていることがうれしいです。
A. ありがとう! コメントはチームと共有し皆感謝しています! とても大きな事業になるのですが、チーム全員が仕事に熱い情熱を注いでおり長期的に素晴らしいやっていける成果を楽しみにしています!(原文)
Q. OpenAIを使ったbot生成についてアプローチをしたことはありますか?
A. 私たちはOpenAIについての知見を持っており、OpenAIの一部の人員とも関わりを持っています。この範囲においてJuewuが行っている内容にも強い関心を向けています。
技術的なインフラを方向転換することを決めた理由として、ボットの多様性が様々なプレイヤーのモチベーションや要求に対してやりがいある楽しい体験をもたらすことができると考えているからです。これが私たちの動かすシステムがこの需要を十分に満たせるかを確認するために時間をかけている理由の一つになります。(原文)
訳注:juewu とはRiot Gamesの親会社Tencentが開発したAIモデル (参考記事 リンク)
Q. 機械学習を使ったbotAIの作成を考えたことはありませんか?いま私はプレイヤーによる実際のゲームプレイからデータを集める手法のことを言っています。だからブロンズプレイヤーのデータを使えばブロンズらしいbotができるわけです。そういったレベル分けは考えていますか?
A. 機械学習についても話し合ってきました! 将来的なポテンシャルを獲得するために大量の作業を行っています。このbotは可能性を広げるための基礎的なステップだと考えており、優れたbotの技術が私たちにあれば、対戦相手として好感触なフォールバックシステムになります。(原文)
Q. 私が持つbotのイメージは、完璧なミクロによって人間に勝つ傾向にある(正確なスキル範囲の把握、ピクセル単位での操作等)ものだと思っています。反面マクロでは戦略性に乏しい、そういう印象です。
この点においてどのように開発は進めていますか?
A. 私たちは必須のマクロであるAIのレイヤーをチームで構築中で、これはチャンピオンAIのマクロにも影響しえます。このレイヤーはチートではないですがユーティリティシステム(「次の2秒でどれだけのダメージを出力できるか?」)や記憶領域(「敵の最終位置はXだった」)へのアクセスが可能で、これは人間の行う「あいつはリコールしたようだ、もうX秒も姿が見えないし、ミッドがプッシュされていない。だからミッドへのギャンクはしない、ヘラルドにワードがあるし敵に取られる心配はない」という思考と同様で、AIのレイヤーとチャンピオンのレイヤー(私たちが異なるスキルレベル/プレイタイプを構築するためのエラーロール)間の違いを誤魔化すことができます。
現在私たちはこのレイヤーの基礎的な部分を開始していますが、これについては2週間のPBEのテストで試したいと思っています。(原文)
Q. ノーマルゲームにおいてAFKしたプレイヤーに代わってbotが空席を埋めるようなことも可能ですか?
A. それができる能力を持った未来を構築中です! 現在は、核となるインフラの作業中で、一部のチャンピオンは間違いなく難しいでしょう、でも作業システムがひと段落したら調査するのが楽しみです!(原文)
Q. botはカスタムゲームやプラクティスツールでも使用可能のままですか?
A. 現在の全てのbotの用途が新botでもサポート継続していくことが私たちの目標です!
安定して他のゲームモードへ集中できるようになるまでは少し時間がかかると思いますが、カスタムとプラクティスツールはサポートする予定範囲に入っています!:)(原文)
Q. 今回紹介されたbotの改善は、もしかしてペット/ミニオン/中立モンスターの挙動改善にも使えるんじゃないですか?
A. Yes! 私たちは他のチームが拡張できるようツールを構築中ですので、将来的に可能になると思います。私たちのチームではどんなことが可能かを何度か話し合ってきました。(原文)
Q. 私の父は私と一緒に遊びたいと考えてLoLを始め、最終的にお気に入りになったのがブランドジャングルでした。でもピリピリした対人戦にいくとブランドジャングルは強い言葉を浴びせられることが多くて、父は週に2回AI戦をするだけになってしまいました。父が帰宅したらこのことを伝えます、きっと喜ぶことでしょう。
A. コメントに心から感謝します、とてもうれしいのでチームでもシェアします!
みなさんが体験できる日が楽しみでなりません!(原文)
続き
Q. Rioterから返事がもらえたよと父に伝えたところ、「ブランドジャングルがバフされるかどうか聞いてほしい」と言われました。どうです?笑
A. 残念ながら私はバランスチームではないので、ですが私はあなたのお父さんのAI戦での体験をよりLoLらしいプレイになるようにできます🙈(原文)
0 件のコメント:
コメントを投稿