北米のLCSチーム「Counter Logic Gaming」が、ZionSpartan選手をLCSチーム「Team Dignitas」から引き抜いたとして、勧誘を行ったDoublelift選手およびCLGに罰金、そしてZionSpartan選手には来るLCS Spring Splitの初週出場禁止処分が下されました。
Competitive Ruling: Counter Logic Gaming | LoL Esports
組織名: 「Counter Logic Gaming」
地域: 北米
裁定日: 2015年1月6日
項目: 罰則; LCS規則違反背景
昨年10月にCounter Logic Gaming(CLG)の運営がDarshan “ZionSpartan” Upadhyaya選手を獲得しようとし、LCSの不正な交渉および引き抜きを禁止する条項に違反したという疑惑の申し立てがあった。当時、まだZionSpartan選手はTeam Dignitasとの契約下にあった。他のLCS組織との契約下にあるチームメンバーを獲得しようとする行為は重大な違反行為であり、私たちは申し立ての是非を確認すべく厳重に調査を行った。
CLGによるWilliam “Scarra” Li氏の引き抜きに対して最近発表された競技裁定(当サイト訳)に引き続き、ZionSpartan選手の獲得過程にあったことを明らかにすべく、CLGの運営は進んで協力してくれた。
CLGの協力の下行われた調査の結果、明らかになったのは以下の経緯である。
9月初頭に行われた2014 NA LCS Summer Playoffの期間中、Counter Logic GamingのチームメンバーであるYiliang “Doublelift” Peng選手はZionSpartan選手と、自分のオフシーズン中の計画を話し、彼にCLGへ加入するよう勧めた。当時、ZionSpartan選手はDignitasとの契約下にあった。
Doublelift選手とZionSpartan選手の間にあった会話は、オフシーズン中にCLGへの移籍を打診するものであり、その後数週間もそれに関する話が散発的に続けられた。
CLGによるWilliam “Scarra” Li氏の引き抜きに対して最近発表された競技裁定(当サイト訳)に引き続き、ZionSpartan選手の獲得過程にあったことを明らかにすべく、CLGの運営は進んで協力してくれた。
CLGの協力の下行われた調査の結果、明らかになったのは以下の経緯である。
9月初頭に行われた2014 NA LCS Summer Playoffの期間中、Counter Logic GamingのチームメンバーであるYiliang “Doublelift” Peng選手はZionSpartan選手と、自分のオフシーズン中の計画を話し、彼にCLGへ加入するよう勧めた。当時、ZionSpartan選手はDignitasとの契約下にあった。
Doublelift選手とZionSpartan選手の間にあった会話は、オフシーズン中にCLGへの移籍を打診するものであり、その後数週間もそれに関する話が散発的に続けられた。
ZionSpartan選手とDignitasとの契約が終了した後、彼は来シーズンのためにCLG運営に接触、契約について交渉し、その後すぐにCLGのメンバーとなるべく契約にサインした。
関連規則
10.2.12 不正な交渉および引き抜きの禁止
“チームのメンバーおよび関係者はLCSのチームのメンバーに対して勧誘、誘惑、雇用の申し出および契約の破棄や破断を持ちかけるような行為をしてはならない。”
裁定
CLGおよびYiliang “Doublelift” Peng選手はLCSは規則 10.2.12に違反しており、罰則を与えるものとする。
競技上の罰則
Yiliang “Doublelift” Peng選手に以下の罰則を科す。- 罰金2500ドル
Counter Logic Gamingに以下の罰則を科す。
- 罰金2000ドル
- 2015 LCS Spring Splitの初週、プレイヤー/コーチとしてのDarshan “ZionSpartan” Upadhyaya選手の出場を禁ずる。
背景
CLG運営はZionSpartan選手の獲得に関する情報を自発的に提供してくれた。Doublelift選手、ZionSpartan選手、CLG運営については全員、LCS公式が個々の事情聴取を執り行い、CLGがZionSpartan選手獲得に至った経緯については同様の供述が得られた。
CLG、ZionSpartan選手、Doublelift選手の協力的な姿勢が、この問題に対する適切な処罰を検討する上で大いに貢献したことは、今回の処罰が前回の処罰(Scarra氏引き抜き)と異なっている理由のひとつである。とは言うものの、LCSにおける引き抜きは完全に容認出来ないことである、ということを引き続き示しているのが、この裁定である。
ZionSpartan選手の出場を制限した目的は、不正手段で獲得した選手の価値を減じることにある。処罰が何のためにあるのかと言うと、今後同様の状況が起こることを阻止するためである。罰金のみでは組織によるプレイヤーの引き抜きを防止することはできないであろう。
CLG、ZionSpartan選手、Doublelift選手の協力的な姿勢が、この問題に対する適切な処罰を検討する上で大いに貢献したことは、今回の処罰が前回の処罰(Scarra氏引き抜き)と異なっている理由のひとつである。とは言うものの、LCSにおける引き抜きは完全に容認出来ないことである、ということを引き続き示しているのが、この裁定である。
ZionSpartan選手の出場を制限した目的は、不正手段で獲得した選手の価値を減じることにある。処罰が何のためにあるのかと言うと、今後同様の状況が起こることを阻止するためである。罰金のみでは組織によるプレイヤーの引き抜きを防止することはできないであろう。
チームは所属プレイヤーに対して責任を負っている。Doublelift選手は、自分がDignitasと契約中だったZionSpartan選手を勧誘したことをCLG運営に知らせてはいない、と主張した。規則に違反したプレイヤー個人に行動の責任があることは明らかだが、LCSチームは所属プレイヤーの行動に対して責任を負っており、彼らにLCS規則の知識を与え、彼らが規則に違反しないよう、その振る舞いを監視することが求められている。
関連リンク
Official Statement Re. Competitive Ruling: January 6th, 2015 - News - CLGaming.net(処罰を受けたCLGの声明)
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