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2016年10月13日木曜日

なぜそんなに長くかかったのか? ダイナミックキューの1年


RioterのPwyff氏がTwitterで公開していた、ランク戦のキュー方式の変更に至るまでの話の訳です。

原文:http://www.twitlonger.com/show/n_1sp62la


個人的な考えに過ぎませんので、とりとめのない文章になります。

皆さんも聞いたとおり、ソロキューを復活させます(英語公式告知日本語公式告知)。

やり取りを見た後、ぐるぐると循環する2つの質問について私は考えていました。ひとつめは「なぜ?」(なぜこれをするのか?ということ)で、Redditで答えました(こちら)。回答の要点は「ランク戦がソロ/デュオプレイヤーの多くにとってとても違うもので、ダイナミックキューは組織的・競技的なLoLの展望をより明確にサポートしていますが、ソロ/デュオランク戦のもともとの約束事を薄めてもいた、ということを最終的に私たちは理解しました」ということでした。

双方のキュー(ダイナミックとソロ/デュオ)に、技量を測る上では等しい価値があるという主張も少ないながら存在しましたが、どちらがより良いのかというのは論点ではありません。今年、皆さんのランクは前年までとは違うものに影響を受けていた(組織的なチームプレイが新たに評価点として加わった)ということです。もし私があなたが子供の頃に大事にしていたテディベアを新しくて豪華なものに取り替えてしまったとしたら、うれしいですか? 負担になりませんか?

論点は、プレイヤーの皆さんが7年間をかけてソロ/デュオのランク戦で成長してきて、ラダーの名前は変わろうとも、そこで達成した「実績」、文化的な認識、育て上げたプライド、個人的な競い合いというものは、常に同じだったということです。ダイナミックキューは、皆さんのテディベアを取り替えてしまったのです。

2つめの質問として私が多く聞いたのは、「ずっと言っていたのに、どうして1年もかかったの?」です。

端的に答えれば、謝罪するしかありません。ごめんなさい。

詳細に答えるとすれば、そういった声は初めから私たちの耳に届いていました。1月にLyteが投稿した最初の書き込みでも(英語公式ボード)。直す必要のある致命的な弱点があり、評価すべき哲学的な問題(前述)もあると私たちは言いました。評価には9ヶ月かかると半ばジョークを言ってもよかったのですが、軽々しすぎますね。問題は皆さんの声を聞かなかったことではなく、たくさんの声を聞いていたことでした。

そろそろ総括できるかな? Redditは情熱にあふれたプレイヤー集団を自認していて、彼らは全員ダイアモンド以上、あらゆるチャンピオンを最新状態で熟知し数千試合のプレイ経験があります。ImaqtpieとRushのインターネット環境をぶち壊したこともあります。かつてはレーンスワップを愛していましたが、現在は嫌悪しています。チャンピオンバランスについて多くのアイディアを持っており、場合によっては彼らの考えは正しいものです。そうでない場合は、「これ」はケイルを用なしにしてしまうほどのナーフだと彼らは言います。こういうことはもう起こりません。全体的なLoLの人口分析からして、Redditが高ランクでハードコアなソロプレイヤーの指針だということには、私は懐疑的です。

Redditやフォーラム(それにinvenや他の同様のコミュニティ)を解散させようとして言っているのではありませんが、こういった超競技的コミュニティには確実にバイアスがかかっており、彼らからのフィードバックにはそれを含める必要がある、といったことを認めなければならないと考えています。

このことに私が光を当てた理由は、ダイナミックキューが始まって最初の数ヶ月間、「サイレント・マジョリティ」層がランク戦を多くプレイするようになり、そういったプレイヤーはアンケートでダイナミックキューが好きだと回答し、ゲーム中はよりポジティブな態度で、プリメイドでたくさんの試合をプレイするなどした様子が見られたからです。嘘のデータを言っていると罵ってくれてもいいですが、そういった基本的な信頼を裏切ることはしないと神に誓います。社内では数百回(それ以上かもしれません)の議論があり、その中で私たちがしなければならなかったのは、このサイレント・マジョリティ層を認めることでした。間違っていると感じる人もいるでしょうが、数字は確かにそう示していたのです。

そう。超競技的ソロプレイヤーのバイアスが全体的にかかった少人数の大きな声に対して、サイレント・マジョリティ層もいたのです。重要なプレイヤーフィードバックを聞き入れるスピードが遅かったことについて言い訳をしようとは思いませんが、皆さんの参考になればと思います。

現実と認識を比べた時に大きな落差があると思う時(たとえばケイルが良バランスかどうか)は常に、私たちはコミュニケーションに問題があると考えるので、それは私の問題でもあります。エンジニアとデザイナーはキューにかかる時間を修正し、マッチメイキングのアルゴリズムを書き直すのに何ヶ月も費やしましたが、Cactopusのように、私たちにとっての現実と皆さんの認識の差を理解しようとする人が、私たちの中にはいました。

そうではなく、現実が認識へと転じたのです。ええ、現実にとっては。何だってね。

組織的な競技度が増大するため、一部の認識にトレードオフができてしまうことについてはもともと確信があり、個人の価値を測る場所としてのランク戦の正当性への信頼は揺るがないと思っていたのですが、今シーズン終了時には以前の水準とくらべて遥かに容認し難いところに来てしまいました。

なので、決定が行われました。

いろいろ考えてみて、ダイナミックキューがソロキューより「正当性に欠ける」という結論に突然達したわけではなく、プレイヤーの認識が「それ」を現実にしたという理解に達しただけです。これはリスクのようなもので、さらに大規模になると、チャンピオンアップデートを行う時――どれだけのバイアスを念頭に置けばいいのでしょうか? 皆さんの中に変更に反対する人はどれだけいるのでしょうか? 私たちはそれを正しく理解できたでしょうか? 失敗の基準はどこにあるのでしょうか? 着地を失敗した場合、改善を繰り返して修正できるのでしょうか? プレイヤーの皆さんが受け入れるのに時間がかかっているだけなのではないでしょうか?

私たちはポジティブな変更だと感じたものを誤って進めましたが、それは文化的な変化を引き起こす分裂的な変更に変わり、さらに「その変化」は私たちに足踏みしている感覚を与えました。LoLの強み―LoLを定義するもの―は、純粋にコミュニティの真髄から取り出されたもので、世代を経てチームスポーツへとなる展望もありますが、文化遺産になるために失われるものではないでしょう――さらなるものをその上に築き上げていくべきです。

追伸。これは、この会社で働くのが楽しい理由でもあります。私たちは最初正しいことができないかもしれませんが、ライズの3回のアップデートにより、正しいことに少し近づけたと思っています。

追追伸。私は純粋に、フレックスキューとソロ/デュオキューがともに存続してくれることを願っています。なぜならば、それらは両方ともにLoLの競技面を正しく表現していると考えるからです。ダイナミックキューを愛し、今年の実績が正当だと認められないことを嘆くプレイヤーの皆さんから、多くのメッセージが今でも私のもとに届きます。チームはプリメイドとMMR増減を関連付けようとしましたが、総合的には統計的根拠はほとんどないということがわかりました。「ブーストされた動物」がいないということを言いたいのではありませんが、皆さんが信じているよりは少ないのではないかと思います。