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2017年9月18日月曜日

Inven掲載のTussle選手・Dara選手インタビュー


9月23日より開幕するWorld Championship 2017に先駆け、LJL代表に選出されたチーム「Rampage」の韓国人選手であるTussle選手とDara選手のインタビューが、韓国メディア「Inven」に掲載されました。以下は記事の日本語訳となります。



[インタビュー] WCS日韓戦を目指して!Rampage「Tussle」イ・ムニョン、「Dara」チョン・ジョンフンインタビュー 


記者:パクテギュン(desk@inven.co.kr)


えっ?Rampage?それって4連続キル時のアナウンスの言葉じゃないの?!

韓国のLeague of Legends(以下LoL)ファンにとって、『LJL(League of Legends Japan League)』のRampage(以下RPG)はあまりなじみのないチームです。日本のプロチームは、全体的に実力があまり高くないという評価を受けています。RPGもそうですが、やはり国際大会でこれといった戦績を残したことがないためでしょう。記憶力の良いLoLファンなら、『WCG 2013』でCJ Blazeの「Flame」イ・ホジョンを倒してすぐにサレンダーした涙のパフォーマンスを思い出すかもしれません。

しかし、最近のRPGの勢いは尋常ではありません。今年7月に開かれた『2017 Rift Rivals』で東南アジアの強豪Gigabyte Marinesを2度も倒して「パープル地域」におけるLJLの優勝をけん引し、その後すぐに『2017 LJL Summer Split』で優勝して3シーズン連続優勝とともに、『LoL 2017 World Championship(以下WCS)』のプレイインステージに進出しました。留まることなく成長を続け、『WCS』本戦の舞台に挑戦するRPG。その中心には「Tussle」イ・ムニョンと、「Dara」チョン・ジョンフンがいるのです。

TussleとDaraは2015年5月にRPGに加入し、これまでジャングル・サポートとしてチームをけん引してきました。また、二人は不思議なことに『International Wildcard All-star』で日本代表として出場するほどファンからの人気を得ているのです。今回、忙しいスケジュールのなか時間を割いてくれた二人の選手に、お話を伺うことができました。

▲左から「Dara」チョン・ジョンフン、「Tussle」イ・ムニョン

Q. こんにちは。まずは韓国のファンに向けて、自己紹介をお願いします。

Tussle : こんにちは。RPGのジャングラーTussleです。

Dara : RPGでサポートを担当しているDaraです。インタビューしていただき、とても嬉しいです。


Q. RPGはどんなチームなんでしょうか?韓国のファンの皆さんにはあまりなじみがないかと思われますので、簡単に紹介をお願いします。

Dara : RPGは、『LJL』で一番長く韓国人選手がいるチームです(笑)。『LJL』ではほぼ毎シーズン、ファイナルに進出するほどの強豪チームでもあります。

Tussle : そして僕たちは、日本で集団戦が一番上手いチームだと思います。ゲームメイクにも自信はありますが、チームワークから生まれる集団戦のパワーはRPGの強みだと考えています。


Q. 日本代表として『WCS』のプレイインステージに進出しましたが、感想はいかがですか?

Dara : 去年の『International Wildcard Qualifier(IWCQ)』に続き、再び『WCS』の本戦に進出するチャンスが生まれてとても嬉しいです。去年は残念ながら敗退してしまいましたが、今年は違いますよ。絶対に、グループステージに勝ち上がってみせます。


Q. RPGは『LJL』では1位のチームですが、これまでグローバルリーグでは良い成績を出すことができていませんでしたよね。

Tussle : 去年までは、僕らが試合に100%全力で臨んだとは言えなかったんですよ。と言うのも、チームのリビルディング前まではメンバー全員で合宿生活をしていたわけではなかったので、練習量自体が少なかったんです。フィードバックもほとんどオンラインで行っていたので、成長には限界がありました。共同生活をしていなかったのでチーム自体にはっきりとした目標意識もありませんでしたし、情熱も足りていなかったんです。

Dara : チームのリビルディング後からは、メンバー全員が合宿生活をしながら一生懸命練習していて、実力もはるかに向上しています。目標もはっきりしてきて、メンバー全員がより遠いところ、より高いところを目指しているんです。また、ミッドのRamuneの場合は新人なんですが、成長が非常に早いんですよ。ですからこれからは、グローバルリーグでも良いところをお見せしたいと思っています。


Q. 素晴らしいですね!リビルディングの話が出たのでついでにお聞きしたいのですが、去年の12月に お二人を除くトップ、ミッド、ADCがすべて変わりましたよね。リビルディング後に一番大きく変わった点は何だったのでしょうか?

Dara : 一番大きな変化は、ゲームに臨む姿勢が変わったことですね。僕らがデビューしたてのころ(2015年)は、日本の選手たちは経歴も少なく韓国人選手たちのほうがLoLを格段によく理解しているという意識があって、僕たちの言うとおりについてくるだけでした。でも、今は違います。トップのEviとADCのYutoriMoyasiは経歴も実力も十分備えている選手なので、ゲーム内でもゲームの外でもたくさんの意見を出すんです。新しい戦略も開発しますし、ゲーム運びの面でも非常に役に立ってくれています。みんなで成長しているという感じがして、とても良いと思っています。

Tussle : ところが日本人選手たちが意見を積極的に出してきたので、リビルディング初期にはトラブルも結構あったんですよ。もちろん、今もなくなったわけではありませんが(笑)。


Q. トラブルですか?具体的に教えてください。

Tussle : LoLって、ゲームの状況によって休むことなく選択して行動していかなければなりませんよね?ところがやっぱり言葉の壁があるので、毎回5人全員が同意できる判断をするのは簡単ではないんです。状況ごとの具体的なコミュニケーションが難しく、互いに自分の意見だけを出してチームワークが崩れることがあるんです。簡単に言うと、韓国リーグの『LCK(League of Legends Champions Korea)』が「やる?」だとしたら、僕らは「やろう!」という形でプレイが行われるので、ゲーム中に揉めることが結構あったんですよね。

Dara : それでも徐々に良くなってきています。互いのプレイスタイルも把握しましたし、僕とTussleの日本語の表現力もぐんと伸びましたから。ゲームを見る視覚も似てきていますし、僕らは良い方向に成長し続けているところなんです。

▲ 茶目っ気あふれるTussleの姿

Q. 皆さんの成長した姿を期待しています。さて『WCS』の話になりますが、プレイインステージの第1ラウンドで1907 Fenerbahçe(以下FB)、そしてHong Kong Attitude(以下HKA)と戦うことになりました。ズバリ、勝つ自信はありますか?

Dara : 先にもお話したとおり、チームのリビルディング後から、僕らが徐々に強くなっていくのが感じられるんです。最近は練習も本当にたくさんしていますから、十分勝てる自信はありますよ。日本代表という自負心をもって、試合に臨みたいと思います。

Tussle : 僕はどんなチームと対戦することになっても、絶対に相手チームのジャングラーより上手いという考えをもってプレイしています。自信はいつでもあふれている状態です。あ!あと、HKAのトップの「Riris」ペク・スンミン選手は、僕とDaraの大学の先輩なんですよ。これまで一緒にゲームをしてきてたくさん叱られたんですけど、仕返しをする番がやってきました。HKA戦は「トップガンク」に行きます(笑)。


Q. FBには『LCK』で長いあいだ活躍してきた「Frozen」キム・テイル選手がいます。チームとして警戒しているのではありませんか?

Dara : RamuneはFrozen選手のハイライトを見て、「上手すぎる」と怖がっています。でも心配はしていませんね。Ramuneが緊張さえしなければ十分戦える相手だと思うので、警戒はしていますが勝てると思います。


Q. トップのEvi選手は日本で一番のトップレーナーと言われていますが、グローバルな舞台でも十分通用するでしょうか? 

Tussle : Eviは、攻撃的なチャンピオンより守備的なチャンピオンを好んでいます。そしてロームで有利を得るプレイが好きなほうなので、レーン戦でひどく押されさえしなければ十分自分の役割を果たせると思います。


Q.『WCS』に備えて準備している新しい戦略はありますか?

Tussle : もちろんありますよ。新しいものを見せることができなければ、グループステージに勝ち上がることはできないと思っています。これまでのプレイからは分析できないような新しいものを披露できるように準備中なので、楽しみにしていてください。


Q. プレイインステージの第2ラウンドに進出できたとしたら、一番対戦したくないチームはどこですか?

Dara : 当然Team WEですよね。プレイインステージにいるべきチームではないですから。『LCK』のチームにも勝てる強豪チームだと思うので、Team WEだけは絶対に避けたいですね。 (C9やFnaticなどのほかの強豪チームはどうですか?) ほかのチームとは、対戦することになってもいくらかチャンスはあると思います。「いくらか」っていうのを強調しておいてください(笑)。


Q. 今回の『WCS』の目標は当然優勝ですよね?

Tussle : 目標は当然優勝ですが、現実的にはグループステージに行けるだけで優勝したかのごとく嬉しいだろうなと思います。

Dara : グループステージに進出できたら、高い確率で『LCK』チームと対戦する可能性があります。かならず進出して、『WCS』で日韓戦がしたいです。韓国のファンと日本のファンの両方が、楽しく観戦できるようにしたいですね。

▲ 「『WCS』で日韓戦をお見せしたいです」

Q. 『WCS』の話はここまでにして、ここからはお二人について質問していきます。お二人とも韓国人でありながら、『International Wildcard All-star(IWCA)』の日本代表として出場しましたよね。日本代表に選ばれた理由は何だと思いますか?

Dara : 僕がデビューしたときにいたコーチが、僕のイメージを上手く演出してくれたんだと思います。メンタルが強く良い人というイメージに。2度も僕をオールスターに選んでくれた日本のファンの皆さんに感謝しています。

Tussle : 僕は2015年には代表ではなかったんですけど、去年は代表に選ばれました。やっぱり『LJL』でジャングラーとして長いことやってきましたから、日本のファンの皆さんが僕のことを良く知ってくれるようになったんだと思います。僕も日本のファンの皆さんに感謝しています! (お二人とも実力については触れませんね) 実力はまあ…ファンの皆さんが判断してくれるものじゃないでしょうか?僕らは、ただ投票の結果を受け入れているだけなので(笑)。


Q. 『LCK』にロールモデルとみなしている選手はいますか?

Tussle : もちろんいますよ。僕のロールモデルは「Peanut」ハン・ワンホ選手です。Peanut選手はリー・シン、レンガー、グレイブスなど攻撃型のジャングラーを上手く使いますよね。キャリーもよくしますし。僕も攻撃型のジャングラーが好きなので、Peanut選手のように自分の思い通りに試合を引っ張っていきたいです。

Dara : 僕は「Mata」チョ・セヒョン選手です。完璧な状況判断と、休みなくオーダーを下す姿が本当にかっこいいと思います。実際に試合に臨むときも、Mata選手のようにプレイしようと努力するほうです。


Q. 日本はやはりPCよりもコンソールゲームが発達しているという認識が強いですが、日本のLoLプロゲーマーとして活動していて大変だったことってありますか?

Dara : 最初に来たときは、すべてが大変でしたね。今も人気が高いとは言えませんが、僕らが日本に来たばかりのころ LoLは本当に人気がありませんでした。だからきちんとしたゲーミングハウスもなくゲストハウスで練習していましたし、チーム運営の面でも不完全でした。言葉の壁は、口のきけない人レベルでしたよ。実際、2015年にデビューして戦った最初のファイナルには観客が50人しかいませんでしたからね。ところが時間が経つにつれて、すべてがどんどん良くなっています。ゲーミングハウスもできて、コーチやマネージャーが生活面でいろいろと手助けをしてくれるんです。日本語も上手くなりましたし、今回の『LJL Summer Split Final』には観客が4,000人も集まったんですよ!

Tussle : 僕も最初は日本の生活に慣れるのが大変でしたが、今はもう完全に慣れました。Daraも言っているように、僕らを応援してくれるファンが増えたのはとても嬉しいですね。日本はLoLの「不毛地帯」だと思われていましたが、ここで僕らは何かをやり遂げたような気がしているんです。根気よく一生懸命頑張った分、オールスターに選ばれたことも嬉しいですし(笑)。最近は、とても楽しく生活していますよ。


Q. もしもプロゲーマー生活を終えることになったら、どんな仕事がしたいですか?

Tussle : 好きなこと、上手くできること、やれることがすべてゲームなので、プロゲーマーじゃなくてもゲームに関連した仕事を続けると思います。

Dara : 僕は引退するまでゲームが楽しければゲームに関連した仕事をすると思いますが、そうじゃなければほかの道を歩むことになるでしょうね。実を言うと、まだ引退後については考えたことがないんですよ。


Q. そろそろ、お二人が練習に戻る時間が近づいてきました。最後に韓国のファンに向けて、ひとことずつお願いします。

Dara : 対戦相手も決まったので、勝つためにひたすら毎日練習しています。TwitchやTwitterを通じて応援してくれる韓国のファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えるとともに、今回の『WCS』ではかならず良いところをお見せしたいと思います。ありがとうございました!

Tussle : 韓国のファンの皆さんにとって『LJL』はあまりなじみがないと思いますが、僕らのリーグってかなり面白いんですよ。ハイマーディンガーのような『LCK』ではほとんど見られないチャンピオンも出ますし、奇跡のような集団戦で「これで勝つの?」「これで負けるの?」といったどんでん返しがよく起こる面白いリーグなんです。これからは『LJL』にももっと興味を持ってもらいたいなと思うので、皆さんよろしくお願いします!

▲『WCS』でのRPGの活躍を祈っています!


記事原文と写真
롤드컵 한일전을 향해! Rampage '터슬' 이문용-'다라' 전정훈 인터뷰 - 인벤

翻訳:スイニャン(@shuiniao

※この記事はInvenのパクテギュン記者、キムホンジェ記者の許可を得てスイニャンさんが翻訳したものを掲載しています。翻訳掲載の許可をくださったInvenの両記者と、翻訳してくださったスイニャンさん、ありがとうございました。