2014年8月30日土曜日

OGN REGIONAL SURVIVAL GUIDE


LoLEsports掲載のAlex Manisier氏による”OGN Regional Survival Guide“の訳になります。



Guide | LoL Esports

「韓国は競技League of Legendsで最強の地域である」……これに賛同しない人を見つけるのは大いに難しいだろう。Season 3 World ChampionshipでのSK Telecom T1SK Telecom T1 Kの優勝に引き続き、韓国のチームは国際的な競技シーンを独占し続けている。容赦ない競技環境である韓国のLeague of Legendsには、昨シーズンの覇者たちに替わる精鋭チームの英雄たちによって、この1年間で大きな変化がもたらされた。

そして今、韓国はLeague of Legends 2014 World Championshipへと目を向けている。韓国の競技概観が覆ったこの激動の1年間で、ただひとつ変わらないものがある──この地域が望むことは2度目のWorlds優勝にほかならないということだ。

概観

World Championshipに向けた韓国の選抜方法は、他のほとんどの地域とは著しく異なっている。それはひとつのトーナメントではなく、circuit pointがWorlds出場代表を決定する材料として使われるためだ。Circuit pointはプレミアトーナメントでの順位に基づいて加算される。具体的には、OnGamerNetのChampionsと、NiceGame TVのLeague of Legends Battleから得られるポイントを基に競技チームの最終順位を決定され、とりわけ前者のトーナメントがほとんどのポイントを占めている。

今シーズンの3 splitを通して、Samsung Galaxy Blueが韓国でのcircuit point首位に立っているのは、OGN ChampionsのSpringとSummerで繰り返し決勝戦に進出しているところが大きい。かくして、彼らは韓国の最初のWorld Championshipへの切符を手にし、グループステージでは他地域(東南アジアを除く)のトップシードとは対戦しないことになった。

Regional Finalsは、8月28日から8月30日までの間、bubble bracket形式で行われる。6位のKT Rolster Bulletsと5位のNaJin White Shieldの対戦が8月28日に行われる。この試合の勝者が、8月29日の対KT Rolster Arrows(4位)戦に進出し、さらにその試合の勝者が、8月30日に行われるWorld Championshipの韓国3位参加権を巡って対決する。

混乱するように思うかもしれないが、韓国ではcircuit points rankingでより高い順位につけることは、World Championshipで勝ち抜くために必要な試合が数試合減るだけだ。韓国のRegional Fainalsでの対戦は全て、5試合の中で多く勝った方が勝者となり(Bo5、best-of-five)、第一~第四試合まではdraft pickで行われる。韓国の標準的な対戦方法として、チャンピオンセレクトでの不平等を取り払うため、第五試合はblind pickとなる。


歴史



World Championshipでの韓国チームの歴史を遡るにあたって、Season 2から変わることのない、ある事実を認識しておくことが重要だ──韓国チームは優勝すると目されている、という事実を。彼らの母国の人々だけではなく、全世界から。そして、それは結果を見れば理由は一目瞭然だ。韓国は他地域よりも決勝戦に進んだチームが多く、Season 2にはAzubu Frostが2位、Season 3にはSK Telecom T1 Kが優勝を果たしている。

Season 2 World Championshipでは、韓国からはNaJin SwordとAzubu Frostという2つのチームが出場した。Azubu Frostは韓国のトップチームであり、Azubu FrostはグループA(Counter Logic Gaming Prime、Invictus Gaming、SK Gaming)で戦いを繰り広げ、NaJin SwordはグループB(Counter Logic Gamin EU、Saigon Jokers、Team Dignitas)で競い合った。

これらの対戦の結果は、ほとんどの人々が予想した通り、両韓国チームがそれぞれのグループを3勝0敗で一掃し、それぞれがbracketの反対側へと進んだ。こうして韓国対韓国の決勝戦に向けて、舞台が整ったのだった。ファンたちはそれを見越して、NaJin SwordとTaipei AssasinsとのBest of 3形式の最初の試合を観戦していた。

大惨事が起きたのはまさしく突然のことだった。Taipei Assassinsの攻撃的なダイブと活発なrotationにより、Wang “Stanley” June Tsan選手がNaJinの前線を担うYoon “MakNooN” Ha-woon選手をtop laneで制圧、NaJin Swordは試合のペースをつかむことができずにいた。一方その頃、TPAのmid lanerであるKurtis “Toyz” Lau選手はSwordが送り込んでくるgankを次々とかわし、一度もキルを与えなかった。TPAはトーナメントの常連となっていた、Moscow 5を下し、決勝戦へと駒を進めたのだ。

NaJin SwordのWorld Championshipでの進軍は不運にも中断してしまったが、Azubu Frostはbracket stageを通して大暴れし、北米のトップシードであるTeam SoloMidを、確かな試合運びのもとに2勝で下した(そしてTSMの対韓国チームの戦績をさらにひどいものにした)。次の試合では、FrostはCounter Logic Gaming EUと対戦、これはChampions Summer 2012の再現でもあった。最終的には3勝2敗で勝利し、Frostはまたしても接戦を制し、ヨーロッパのチームに対して2勝1敗の優位を確立したのであった。

韓国の最後の試練はTaipei Assassinsとなった──既に韓国のあるトップチームに倒されたチームである。Jung “RapidStar” Min-sung選手がKarthusで見せた素晴らしいプレイにより、第一試合はかろうじてAzubu Frostが制した。次の試合は、このシーズン最後の勝利への道となるはずだった。だがその後の試合で、TPAのmid lanerであるToyz選手が、世界で最も恐れられるOriannaプレイヤーの名声を欲しいままにし、この台湾人たちがSummoner's Cupを持ち帰ることになったのだ。

韓国勢が今一度本領を発揮し始めたのは、ハノーヴァーで行われたIEM World Championshipからだった。3つの韓国チーム─CJ Entus Blaze、CJ Entus Frost、SK Telecom T1─が選抜され、全チームが4位以内に入賞したのだ。Lee “Flame” Ho-jong選手がtop laneで見せたパフォーマンスが突破口となったおかげもあり、最終的にはBlazeが姉妹チームを下して優勝した。

LCSシステムの導入により、国際的な競技は地域の発展の二の次となった。韓国はそれを見逃さず、韓国のLeague of Legendsシーンの最前線には、現在有力なチームとなった2つの名前が上がってきている。MVP OzoneとSK Telecom T1 Kだ。Ozoneにとって、Season 3 World Championshipへの旅路は難しかったに違いない。この2チームは激動と呼んでも過言ではない歴史を辿ってきているが(こちらでもっと詳しい話を読むことができる)、OGN Champions Spring 2013でCJ Entus Blazeに対して収めた劇的な勝利は、彼らを国際的な舞台へと発進させたのだ。

SK Telecom T1 Kは、ライバルであるKT Rolster Bulletsに対し、Bo5で2回続けて対戦した──最初はOGN Champions Summer 2013で、次はRegional Finalsで。両対戦で勝利を収めたルーキー・チームは、結成から1年も経たない内にWorld Championshipへの切符をもぎ取ることとなり、NaJin Black Swordもまた、OGN Champion Winter 2012から2013にかけ、同様の勝利を収めた。

World Championshipが始まると、韓国のファンたちはすぐに人気チームが大失敗して脱落するさまを目撃するという、痛ましい経験を追体験することになる。パッチ変更による震撼、スポンサーの問題、新しいtop laner、そしてコーチの脱退……新しく生まれ変わったSamusung Galaxy Ozoneはグループステージを勝ち抜くことができず、Gambit Gamingのせいで、タイブレーカーへと落ちていった。

一方でSK Telecom T1 Kは、グループステージの初めから終わりまで快進撃を続け、中国の強豪チームであるOMGに対して1敗を記録したのみだった(top lanerであるJung “Impact” Eon-yeong選手がアメリカの食事に適応できなかったためだ)。東南アジアのチャンピオンであるGamania Bearsをやすやすと2勝0敗で下したのは、Season 2でのちょっとしたリベンジといった趣もあったが、一方でNaJin Black SwordはGambit Gamingに対して2勝1敗という対戦を終え、やっとのことで勝ち上がったといった風体であった。これにより、2つの韓国チームが準決勝に進むこととなり、最高のチームたち決勝戦を前に相まみえることを期待するファンたちの興奮は、うなぎ登りであった。



多くの観客がNaJin Black Swordの方が弱いので戦いやすいだろうと予想していたものの、mid lanerのKim “Nagne” Sang-moon選手を倒すのは容易ではない、彼のGragasがSK TelecomのスーパースターであるLee “Faker” Sang-hyeok選手を限界まで圧倒したからだった。最終的に勝利を収めたのは、SK Telecom T1 Kだった。SK Telecom T1 Kは決勝戦で中国のRoyal Clubを下したが、その対戦は3勝0敗とパーフェクトゲームであった。

2014シーズン、韓国のチームたちは2つの主要な国際遠征を行った──IEM KatowiceとAll-Star Parisだ。その2大会で、彼らは1敗も記録していない。複雑なことに、両大会の優勝者はスランプ中のチームであった──KT Rolster BulletsはKaowiceでどん底にあり、Choi “inSec” In-seok選手はOGN Mastersでのひどいパフォーマンス後に復帰したところだった上に、SK Telecom T1 KはChampionsにてSamusung Blueに敗北を喫しており、倒せない相手ではないと判断されていた。



World Championshipで韓国代表が見せてくれるプレイは、一切の容赦がないものだろう。管理上の問題もなく、滑り込みでのスターティングメンバー変更もなく、bracketで不運な相手を引いてしまうこともない。自らに相応しい王冠を獲得できるかどうかは、韓国チーム次第だろう。

プレイスタイル

かつては新興地域であったが、韓国は他国のチームたちから学んだ戦略に適応し、自らの刃を致命的な鋭さに研ぎ澄ましてきた。今や韓国は、League of Legendsの戦略に革新を巻き起こす筆頭地域である。世界中のほとんどのチームは韓国チームの努力のもとに戦略を発展させており、チームの発展を支えるために韓国のコーチを招き入れるといったことも行われている。いずれにせよ、韓国のプレイスタイルの影響力は、否定できるものではない。


チームシナジー




上の動画は、League of Legends史上で最も偉大な結果だろう。これは明らかに、韓国チームに初めから叩きこまれているチームシナジーの結果である。11分からの場面、SK Telecom T1 Kはタイミングの良いキルの連続とタワーを標的とした積極的で完璧なジャグリングにより、4つの建物を破壊している。このような種類のシナジーはどこに由来し、どのように育まれてきたのだろうか?

韓国チームはチームプレイを大きく重要視している──良いLeague of Legendsのチームとは、5人のチームメイトがまるでひとりの人間のように動くことだ、とはよく言われることである。しかし、これは韓国独特の動きというわけではなく、ほとんどのプロチームは練習にゲーミングハウスを活用している。



むしろ、そのように滑らかなチームプレイを育むために、練習用の住宅を用意するというのは確立された手法である。各韓国チームはサポートスタッフの指導、ヘッドコーチたちの監督に従って能力を伸ばしてゆく。スターティングメンバーはチームプレイを念頭に置いて決定され、チームメンバーと協働しようとしないプレイヤーがプレイできるということはない。滑稽に聞こえるかもしれないが、韓国最高のチームは皆、プレイヤー間に家族のような絆を結んでいるのだ。

チャンピオン選択

韓国のLeague of Legendsを他国のチームと分かつ第二の側面は、チャンピオン選択中の戦略の発達だ。韓国のプレイスタイルの最も魅力的でない側面ではあるかもしれないが、チャンピオン選択中の韓国チームの勝利条件を理解する能力(“EU Regional Survival Guide”より:あるチームが勝利を引き寄せるために必要な要素の合計)は、一見影響が大きいように見える。



Samsung Galaxy Blueの最初のピックを見てみよう。ほとんどの試合で紫側のチームによって彼がbanされる限り、Kassadinは正しく用いられれば恐ろしく強力なチャンピオンなのは言うまでもない。それでも、Kassadinの強力さはレーニングフェーズが弱いという点でいくらか相殺される。Meleeチャンピオンであるがゆえに、KassadinはLv6前のgankに極端に脆い──そしてKT Rolster Arrowsはその弱点を実によく認識している。

RyzeとKha'Zixを用いることで、ArrowsはBlueのKassadinに素早く対応している──序盤のgankである。RyzeのRune Prisonによる確定スネアと結びついた、これら2体のチャンピオンの与ダメージは、どのようなmid lanerであっても窮地を免れない。さらには、RyzeとKha'Zixは短いイニシエート射程のため、後衛チャンピオンに対しては特に脅威とはならない。Blueの対応はそれゆえに、試合の終盤で破滅的な能力を発揮する、非常に強力(だが脆弱)なデュオであるNamiとKog'Mawを選ぶということとなったのだ。

この、チャンピオン選択中に対応する能力というのは、韓国チームだけにある持ち味である。2回のドラフト中、Blueは既に自らの勝利条件を確立していた──KassadinとKog'Mawによるレイトゲームのコンビネーションである。それに加えて、彼らはArrowsに十分に実力を発揮できないポジションを強いたのだ。他地域は各試合で不利とならないように、この種のドラフト戦略を習得せねばならない。

チーム


Samsung Galaxy Blue - 1位


2014年を通して、Samsung Galaxy Blue以上のパフォーマンスを発揮した韓国チームはいない。長い間、Blueは姉妹チームであるWhiteの影に苦しめられてきた。しかしながら彼らが頂点に導かれたのは、2勝0敗の戦績でSK Telecom T1 Kを潰走させ、World Cyber Gamesの代表権を掴み取った時が始まりだったのだ。

それ以来、彼らは着実に韓国での順位を上げていき、OGN Champions Spring 2014の決勝戦でNaJin White Shieldを下した時、それは頂点に達した。Champions Summerでは土壇場でBlueは荒々しい強さを見せたKT Rolster Arrowsに敗北し、2位に落ち着いた。

Blueのプレイスタイルの特徴は、中盤から終盤にかけての完璧な意志決定、それにTeleportのスマートな使い方である。試合序盤は韓国チームの中で最強の部類というわけではないが、Blueは行った意志決定による、実に見事な概念的枠組みを誇る。これはチームの視界争いを主導するサポート、Lee “Heart” Gwan-hyung選手の熱心な働きによって制御されている。Mid lanerのBae “Dade” Uh-jin選手は爆発力のあるプレイヤーで、調子が良ければFaker選手すら越えるプレイを見せてくれる(ただ、調子が悪いと非常に弱くなってしまうようだ)。


Samsung Galaxy White - 2位


おそらくは韓国史上最も調和の取れたチームのひとつであるSamsung Samsung Galaxy Whiteは、OGN Champions Spring 2013でCCJ Entus Blazeに対して歴史的な勝利を収めて以来、トップ候補の一角である。とは言うものの、World Championshipの歴史における成績が並外れているわけではなく、Season 3のグループステージでのパフォーマンスは非常に残念なものだった。

WhiteがBlueを打ち負かし続けてきた理由を的確に指摘するのは難しいが、最近数ヶ月間を通し、WhiteがSK Telecom T1 Kに継続して勝利を収めていることについても、言及しておくべきだろう(そしてT1 Kに対する勝利記録を維持してもいる、他のどのチームにも達成できないでいる偉業だ)。歴史は確かにWorld Championshipへの2位通過を指し示してはいるものの、T1 Kは無視できる脅威ではないのだ。

Samsung Galaxy Whiteの核は、デビュー以来韓国最高のジャングラーのとの声望が高いChoi “DanDy” In-kyu選手である。彼は敵レーンの動きから敵ジャングラーの動きを予測する超人的な能力により、Whiteの多くの試合をリードに導いてきた。しかしながら、過剰な自信は確実にこのチーム最大の弱点であり、韓国のRegional FinalsやWorld Championshipにおいてすら、敗北の原因となりかねない。Whiteは集めたリードをたやすく手放さないよう、気をつけねばならない。


SK Telecom T1 K - 2位


SK Telecom T1 Kについては、あらためて紹介する必要はないだないだろう。World Championshipへの帰還を目論むこのチームは、2度めの優勝を狙っている。だが、OGN Champions Winter 2013-2014での大勝利以来、T1 Kはその刃の鋭さを失っているようだ。この失速は、サポートのLee “PoohManDu” Jeong-hyeon 選手が健康上の理由で一時的にチームから離脱した時に始まったようで、それ以来、彼らが勝ち取った優勝は韓国の二次トーナメントであるNLB Summer 2014のみとなってしまった。

そうは言うものの、最近のFaker選手は好調を維持しており、チームに陰りが落ちている時期であろうとも、試合をキャリーすべく驚くべきプレイを見せている。AD carryのChae “Piglet” Gwang-jin選手はT1 Kの第二の脅威であり、彼のストイックな労働観は、韓国のRegional Finalsで報われるはずだろう。現時点でのT1 K最大の懸念はもちろん、PoohManDu選手である。彼はかつてのシーズンで見せていたプレイレベルに到達することが、できないでいるのだ。

Samsung Galaxy Whiteに対し、T1 KはFaker選手の圧倒的な強さを最大化する術を掴みとる必要があるだろう。渦中において、Regional Finalsで克服すべき課題であるライバル・KT Rolster Arrowsを圧倒できなければ、T1 KはWorld Championshipへの切符を勝ち取れないはずだ。彼らのWorld Championshipへの道は、昨年のように簡単なものではないだろうが、立ちはだかる敵を打ち倒すことができれば、結果が彼らの実力の証明となることだろう。


KT Rolster Arrows - 4位


OGN SummOGN Summer 2014での優勝を手に、KT Rolster Arrowsは現時点で韓国の最強チームと認められた。才能ある新人と、経験豊富なベテランが融合したことにより、ArrowsはLeague of Legendsの全シーンにおいて、試合序盤における最も素晴らしい理解のあるチームへと変貌したのだ。さらに恐ろしいことに、彼らはまだ粗いところのある、不完全なチームだ。このArrowsというチームのポテンシャルは測り知れず、もっともっと改善できるところがある。

Arrowsはその無謀なプレイから、負けてはならない試合を落としてしまうことで知られている。Summerの準決勝試合であった対SK Telecom T1戦では特にそれがはっきりしており、その内の2試合では、悪い意志決定から負けてしまっている。

Lee “KaKAO” Byung-kwon選手はArrowsの要であり、試合序盤の完璧さを大きく支える、おそらくは世界でも指折りのジャングラーのひとりである。Arrowsの成功の陰には必ず、KaKAO選手の見事なイニシエートタイミングの見切りと、綿密でしっかりとしたスタイルのgankから始まるスノーボールが存在している。Top lanerのKim “ssumday” Chan-ho選手はKaKAO選手と長らくチームメイト同士であり、このコンビは、試合のあらゆる側面において上手く働いている。


NaJin White Shield - 5位


NaJin White Shieldは2014年から本調子に乗ったチームであり、OGN Champions Spring 2014の決勝戦に進出している。しかしながら、彼らのプレイは試合が長引くほど停滞してしまう。それは彼ら独自のsplit-pushスタイルを忘れることができないためのようだ。CS Entus Blazeのtop lanerであるFlame選手が言及したように、Shieldのプレイスタイルを理解したチームであれば、最近の彼らのチームとしての不調を説明できるかもしれない。

それでも、メタゲームが変遷したことによってShieldの脅威が損なわれることはない。Top lanerであるBaek “Save” Young-jin選手は、split push戦略をほぼ完璧に理解していることにより、このポジションでは韓国一の技量を誇り続けている。加えて、ジャングラーのCho “Watch” Jae-gol選手は、NaJin(Black)Sword時代に2回のWorld Championship参加経験を持ち、チームに必要な多くの経験を提供している。

NaJin White Shieldができることといえば、現実的なことを言わせてもらうと、KT Rolster Bulletsは戦いやすい相手だろうということだ。しかしながら、韓国のトップ層から脱落して以来、劇的な戦績の回復はできていない。Regional Finalsが、彼らにとってもうひとつのチャンスとなるだろう。


KT Rolster Bullets - 6位


韓国のRegional Finalsでたったひとつ常識破りなチームがあるとすれば、それはKT Rolster Bulletsだろう。OGN Champions Winter 2013-14での相当なパフォーマンスからWorld Championship選抜チームとなり、Bulletsは幾度と無くスターティングメンバーの変更を行ってきた。そこには、ベテランであるRyu “Ryu” Sang-wook選手とWon “Mafa” Sang-yeon選手を主力メンバーから降ろしたことも含まれている。

元Quantic GamingのYoon “Prime” Du-sik選手をジャングラーに迎えつつ、solo queueからLee “Destiny” Jae-hoon選手をサポートにスカウトしている。Bulletsは新スターティングメンバーで多くの成功を収めたわけではなく、比較的弱いJin Air Falconsに対してNLBで敗北している。だがしかし、このチームには依然として闘志の炎が燃えており、mid lanerのNagne選手は、以前のWorld ChampionshipのFaker選手なら倒せると豪語している。キャプテンであるAD carryのGo “Score” Dong-bin選手は、韓国でも周囲に合わせる技量に長ける(かつ創造性に溢れる)プレイヤーであり、彼の良好なパフォーマンスはBulletsにとって必要不可欠となるだろう。

Bulletsの雲行きは怪しいが、トンネルの出口には必ず光があるものだ──彼らには、練習相手となる韓国の覇者たちがいる。Arrowsとの十分な練習をもってすれば、彼らは戦えるかもしれない。

韓国のbracketの試合は始まっているが、グループステージにはその中から最も恐れられる3チームが姿を現すことが確定している。試合は8月27日のSamsung Galaxy WhiteとSK Telecom T1 Kの2位争奪戦から始まり、8月30日に韓国の挑戦を決定する対戦で締めくくられる。そう、これは挑戦なのだ。